『 物語』おじいちゃんからの贈り物~引き継がれる想い・いのちのバトン~3日目 箸墓伝説
以前イベント用に創ったお話を
ちょっとずつ載せさせて
頂いております。♥
読んで下さっている皆様が
いらっしゃること
なんてありがたいことなのでしょう
(´⚲﹏⚲`)励みになります。
『 物語』おじいちゃんからの贈り物~引き継がれる想い・いのちのバトン
*°箸墓伝説*°
むかしむかしおおむかし
「やまとととひももそひめ」と
いうお姫様がおりました
やまとととひももそひめは
神様と心と心を通じ合わせて
お話をする事が出来ました
神様がみんなが暮らしやすいように
やまとととひももそひめに
いろんな事を教えてくれます
病気に効く薬になる草
作物がよく実のる方法・・・
やまとととひももそひめは
神様から教えてもらった事を
みんなに教えてあげます
ある日
やまとととひももそひめは
三輪山の神様、大物主神様に気に入られて
ご結婚することになりました
ところが
大物主神は夜にしかひめに
逢いに来てくれません
お日様が顔を出す前には
三輪山へ帰っていってしまいます
夜は暗いので
神様のお顔やお姿がよく見えません
神様のお姿をどうしても見たくて
ひめは大物主神さまにお願いしました
「どうか、朝までいらして下さい
素敵なお姿を拝見したく存じます」
大神は困りましたが
ひめの願いを聴いてあげる事にしました
「では、明日の朝お前の櫛笥に
入っていることにしよう
でも、約束してほしい
どうか私の姿に驚かないで欲しい」
とお応えになりました
姫はどうしてそんな事を
おっしゃるのだろう?
不思議に思いましたが
夜明けを待って櫛笥を見てみると
美しい小さな蛇がなかにいました
姫は驚いて叫び声をあげました
すると蛇は美しい若者の姿になり
姫の驚く姿を残念に思って
三輪山に帰っていってしまいました
蛇は、大物主神だったのです
姫は、その事を深く後悔しました
神様に恥をかかせてしまった事を
とても恥ずかしく思い
箸で自分を貫いてその人生を終えたのです
「この古墳にある石が
とっても遠い山から見つかっていてね
この時代に、こんなに遠くから
どうやって運んだのかまだ
わかっていないんだ
だから、夜に神様が運んだんだって
言われているんだよ」
とおじいちゃんが教えてくれました
おじいちゃんの話す物語に
ちぃちゃんはドキドキしました
「やまとととひももそひめ」
この長い名前が
すごく素敵に感じて
帰り道、何度も何度も唱えて帰りました
それから何十年たっても
ちぃちゃんは「やまととひももそひめ」
の名前を忘れることはありませんでした
つづく
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