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受動的に自己を開く5

11/12(金)
朝、noteの記事(第1回目)に添削が入った。修正点を言われたが、なんとなくめんどくさい気持ちに。修正。なぜ僕が文章を書かなくてはならないのか...また、余計なことをしている気もしてきたが、自分の脳内ややった事の整理のためにも滞在日記は書いておこう。

昨日は持って行った粘土が全部なくなったので、午前中少し多めに粘土を用意。今日はどうなることやらという気持ちで午後基町へ。

昨日満席で入れなかったカフェへまず行く。今日は座る席があった。コーヒーを頂く。店内のテレビでフィギュアスケートをやっていたので、それを見ながら、後ろの席に座っているおばちゃん達の話声を聴く。カープの話をしていた。カフェのママも一緒に話している。しばらく後には、新庄が監督になった話に触れて、「あんなのには誰も付いていかんと思う。」「顔を随分いじっとるね。」「昔はかっこよかった。後ろ姿がいいんよ。」などと花がさく。店内には絵葉書のようなものが展示されているので、絵を描くのか尋ねると、お客さんの絵だと言っていた。それから、ショッピングセンターができた46年前にオープンしたらしい。いろいろ聞きたいとは思うが、いきなり土粘土しませんか?と聞くのは気がひけて、コーヒーを飲み干す。

その後、M98の向かいにある商店へ。今日は店主のOさんがいた。忙しそうに何かを準備されていたが、M98の関係で展示を今させてもらっていることを伝えると、店内でコーヒーを出してくれ、それから近くにあるライブハウスでOさんが企画開催された音楽イベントのDVDを見せてもらった。やはり音楽はよいな。1時間くらいは話を聞かせてもらっていた。12月のクリスマス会では国際交流のための音楽祭を開催しようとしているようだ。基町にはたくさんの外国籍の住民がいるが、あまり触れあう機会がない。お互いのことを良く知るきっかけにと、音楽祭を企画することを決めたそうだ。今までも、サッカーや音楽などを通じて、地域を良くしようとする活動をずっと続けてこられているようだ。すでに地域の人達は、様々な素晴らしい活動をされているのだから、僕のような、ちょっと入ってきて何かをつくろうとする作家など、地域にとって無意味ではないかと改めて思ってしまう。僕に何ができるのだろうか...。明日は13時半から15時半くらいまでギター教室をされていると聞いたので少し覗いてみよう。それから、ハンセン病で在日朝鮮人で全盲で基町に住まれているという人が書かれた書籍を紹介され、借してもらった。

コアに戻ると、作家のIさんが来られた。今、展示をされているとのこと。車で会場に戻るから一緒にどうですかと言われたので、連れて行ってもらう。とても面白い作品だと思った。それに比べて、僕の今やっている活動というか、何というかは、これで良いのだろうか...と焦りを覚える。すでにコアは閉まっている時間になっていたが、鑑賞後に再度基町を訪れ、少しでも何か制作のきっかけはないかと、焦りつつ、どこかの店に入ってみようと歩く。

居酒屋を覗いたら、満席。残念。中華や焼き肉店、お好み焼き屋などもあるが、一人で入って何か広がりを持てるか自信がもてず、お酒も出す店に入りたいと思った。結局、昨日お世話になったカフェに明かりが灯っていたので今日も入ってみた。店内にはK子さんと、K子さんのお母さんがいた。ちょうど二人の晩御飯のカレーライスをK子さんがつくっている最中。家族で食事するなら、入るタイミングを間違えたかもしれないとの思いに。しかし、タイミング悪くなのか良くなのか、僕も晩御飯のカレーライスを頂くことに。夜はカラオケもされているようだ。ビールを頼む。セット料金で1500円になるよと言われた。しばらくすると、お客さんが6人くらい来られた。常連の様子。隣に、東京弁のおじさんが座った。すでに20年くらい広島に住んでいると言っていたが、ちゃきちゃきの江戸っ子のような話し方だ。面白そうなので、話を聞いてみると、全国で土木の設計に携わる仕事をされていたとのこと。建設現場にはプレハブ小屋があったりするが、大きな仕事だと1年とか2年とか滞在するらしい。その度に数件のスナックも一緒に移動していた。という話には驚いた。

帰宅。そういえば、カラオケは歌わなかったし、誰も歌っていなかったな。

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