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Lookbackを使ったリモート ユーザーテストのすすめ

ロコガイド サービスデザイン室 デザイナーの高橋です。
リモート環境下の業務が増える中、ユーザーさんに直接対面できる機会が減りお困りの方も多いのではないでしょうか。

ロコガイド社では製品開発前の企画やプロトタイプ精度を高めるなどの目的でユーザーテストを取り入れることがあります。ここでは、リモート環境下で行ったユーザーテストの取り組みと活用について紹介していきます。

過去に試したユーザーテスト方法

社内会議などで多用されているビデオ会議ツール「Googleハングアウト」を利用してオンラインユーザーテストを行っていました。
インタビュアーの指定するURLをユーザーさんから画面共有してもらい操作を観察する方法です。
しかしながらこの場合、操作をする様子や表情が分からないため観察するには情報が不十分でした。

他のツールを探してみた

他のサービスを探す中で、「Lookback 」というユーザーテスト特化型サービスがありました。
私たちが課題としていたユーザーさんの表情と共に操作画面も見られます。
また、初回2週間無料で試せる点も導入しやすさのポイントでした。

料金参考
Starterプラン試験者1人1ヶ月辺り$49
被験者毎の課金無し

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Lookbackのセットアップについて

Lookbackはユーザーさんの手元操作と表情をそのままインタビュアーの環境に投影することができます。
そのためには、インタビュアーがアカウントを発行した後にユーザーさんにPC、モバイルアプリいずれかの方法でLookbackをセットアップしてもらう必要があります。

💻  PC版
ブラウザ拡張機能を利用する必要があり、事前にユーザーさんのサポートが必要でした。

📱 モバイルアプリ版
ユーザーさん側で事前にアプリをダウンロードしてもらい、共有URLをタップするのみで比較的簡単なセットアップでした。
回線の問題で読み込みにもたつく、スピーカーの問題でハウリングする可能性はありますが、普段アプリを使う環境に近い状況を再現できます。

iOS
https://apps.apple.com/us/app/lookback-participate/id1465098893
Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=io.lookback.participate&hl=ja

やってみた

さっそくLookbackを利用し、リモートユーザーテストをしてみました。
インタビュアーの画面ではユーザーさんの操作と表情がわかります。

インタビュアーの画面

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ユーザーさんの画面

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※注意事項
インタビュアーは1人ずつしかユーザーさんと話せないため、インタビュアーが複数人いる場合は都度切り替えをする必要があります。

良かったこと

物理的にユーザーさんを大人数で取り囲む事はできませんが、一例として1ユーザーさんに対し10人がスタッフとして参加する事もできます。例えば会議室が狭い場合や別室から他のスタッフが観察するといった場合にも応用できそうです。

発話や操作記録は自動で録画されるため、動画記録の振り返りがしやすく分析に活用できました。

インタビュアーが質問に困った時に他のスタッフとチャットできるため相互にフォローしやすいです。また、観察に注力しているスタッフからインタビュアー側に聞きたい質問をつなぐ事もスムーズにできます。

ユーザーさんを観察できるのはもちろん、副次的に居住環境が見えるため、会議室などで行うテストに比較すると視覚情報が多くなります。
一例として部屋のインテリアから好みが伝わったり、より日常に近い環境に接する事ができるように感じます。

対面と比較するとオンラインの会話は適切な間合いをとる事が難しいのですが、ユーザーさんにモバイルアプリを使ってもらうと、表情から思考が読み取りやすくなり、より対面に近い間合いを実現できました。

最後に

リモートでモバイルアプリでのテストが簡単に行えるならば、対面訪問よりもライトにユーザーテストを行うことが実現できそうです。
そして、ちょっと生活の様子やお部屋を見せてもらったりなど、よりユーザーさんを深く知ることの一助になりそうですね。

ご興味のある方はぜひお試しください!私たちも最適な方法を模索していますのでご感想や体験談も大歓迎です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!



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