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5月の気分は晴れ

1年前とは違った5月。

暇を持て余すことも、
5月病になることもない。

でも、仕事ばかりの日々というわけでもなく、
やりたいこともできた。
会いたい人にも会えた。

一言でいえば、清々しい。
5月はそんな感じだった。

慌ただしいGW前半

何も仕事の予定がなかったら休もう。

そう思っていた5月初め。

周りのキラキラしたSNSを横目に、
結局PCと睨めっこの2日間を過ごした。

ちょっと前に痛めた腰が、
確かに悪化しているのを感じながら、
いつか治るだろう。と放置していた。

元旦ぶりに、地元の友達に会った。

カフェでコーヒーを飲んで、
そのあとはあてもなく散歩した。

仕事の話、いつものくだらない話、、
いい意味で気を遣わない相手だからこそ、
解散したあとで、
何を話したか鮮明に思い出せないあの感じが、
「あ〜友だちだな」って嬉しくなった。

次の日の朝、
6時前に家を出て、羽田に向かった。

GW中日だから、それほど混んでないはず、
念のためにって早起きしたけど、
にしても早すぎた。

暇つぶしに、本を買って読んだ。

特に内容は気にせず、表紙で選んだその本には、
まさに自分が思っていたことが書かれてて、
ページをめくる度にドキッとした。

「そう!それ!分かる〜」
と心の中で叫んだ。

偶然いい本に出会えたことが嬉しかったし、
空港でも、飛行機でも、
マスクをつけなくても何も言われないその空気に感動した。

圧倒されて思わず

父に誘われて1年半ぶりに、熊本に行った。
目的は、玉置浩二のコンサート。

思い返してみれば、
父とは定期的にコンサートに行っている。

8年前の福山雅治。
私の人生を変えたと言っても過言ではない。

5年前のゆず。
上京して1ヶ月の頃、支えられたな。

そして今回。

いつからか分からないけど、
声と歌詞が好きで、
玉置浩二の曲はよく聴いていた。

オーケストラの生演奏に合わせて、
2部制、各45分の間、一度も水を飲まず、
圧倒的な声量と、表現力で
会場を包み込んでいく。

知っている曲も、そこで初めて知った曲も、
知っている歌い方も、初めて見た歌い方も、
全部全部、覚えている。

大好きな「メロディー」という曲。

始まった瞬間に、これはやばいと思った。

ああだめだ。
ラストで我慢できなくて涙が出た。

何度この曲に助けられたか。
色んなことを思い出した。

来てよかった。また来たい。

初めての居酒屋

コンサートの後、父と居酒屋に行った。

「まほと居酒屋くるの初めてやな」

嬉しそうに父がそう言った。

確かに、帰省しても近くに居酒屋はないし、
誰かが運転しなきゃ帰れないから、
家で飲むことがほとんどだった。

コンサートの余韻に浸りながら、
最近のこと、仕事の話、恋愛の話、
父がこれからやりたいこと、
私がこれからやりたいこと、
色んなことを話した。

最後は私が眠くなって、
半分寝てた(ごめん)けど、
いい時間だった。

今度は大分でも居酒屋に行こうよ。
タクシー代は出させて、と心の中で思った。

次の日、実家に帰った。

あの歌良かったな〜、あれも良かった!
そう2人で言いながら、
余韻が抜けないまま色んな曲を聴いて、
笑いながら歌った時間もよかったな。

これまでで1番短い帰省。
たった2日間でも、色んな思い出ができた。

雨が止んだ時に急いで犬の散歩に行って、
でも途中で降り始めてダッシュで帰ったり、

腰痛がピークを迎えて、
靴下を履けなくて父に手伝ってもらったり、
痛み止めとサポーターを買いに行ったり、

おばあちゃんに初めて焼肉を奢ってみたり、
これまでもらった愛にはまだまだ及ばないけど、
少しずつ恥じらいを捨てて
恩返しができるようになったり。

私が東京に戻る日、父は仕事だったから、
行ってらっしゃいと見送った。

朝ご飯の用意をしてたら、
父が走って戻ってくるのが見えた。

「まほちゃん、忘れものした!」
って、強く優しいハグをしてくれた。

帰省すると父はいつも、
私にエールを送ってくれる。

ちょっと暑苦しいなと思うこともあるけど、
私は確かに元気とやる気をもらっている。

ありがとう。がんばるよ。

日常が戻ってくる

GWの余韻と、治らない腰痛を抱えながら、
またいつもの日々が戻ってきた。

楽しかった分、
頑張らなきゃいけないと思いながら、
頑張れなくなりそうにもなりながら、
結局は時間が経てば、いつも通りにやっていく。

4月、社会人2年目になった時、
すごく気を張ってた気がする。
少しずつ、自分のペースを掴んで、
気が緩んだわけではないけど、楽になった。

特に何かを考えすぎるわけでもなく、
何も考えていないわけでもなく、
純粋に日々を楽しめるようになったと思う。

自分にとって嫌な仕事ほど、
笑っていれば乗り切れるような気がしたし、
そうやって乗り切った先には、
自分にとって好きだなと思える
仕事や、人と巡り会えた。

「大抵のことはなんとかなる」
「どうにもならないことなんてない」

1年前、色々と悩んでいたこの時期の私には、
到底響かない言葉だろうけど、
今ではそんな風に思いながら過ごしている。

2度目の名古屋

去年の秋、
初めて出張に行ったのが名古屋だった。

それから色んなところに出張に行って、
久しぶりにまた名古屋に行くことになった。

初めての名古屋はとんでもなく最悪だった。

台風で新幹線が動かなくなって、
ホームの待合室で朝を迎えた。

今回は何も起きないだろう、
根拠のない謎の自信があった。

初めての対面でのプレゼン。
そして初めてプレゼンで発言をした。

その時はドキドキしていたけど、
今思えば、楽しかったなと思える。

仕事終わりに名古屋支社の方と飲みに行って、
色んな話をして、ずっと笑っていた。

いい人たちばかりで、とても楽しい1日だった。

帰りの新幹線のホームで、
まさかの大物アーティストとの遭遇。

写真まで撮ってもらった時、
「スーツ、お洒落だね」って言ってくれた。

それからそのスーツを着る時には
いつも以上に胸を張って歩いている。

何かが起きる場所、名古屋。

次行くのはいつだろう。
何が待ってるんだろう。

興味がなくても

私は捻くれ者だから、
流行っているものにあまり便乗したくないし、
気になるものだけにしか目を向けてこなかった。

たまに、それでいいのかな?と思う時がある。

「初めて」ってワクワクするし、
「初めて」で感情が揺れ動く瞬間は嬉しい。

そんな時、先輩に誘われて、
初めて相撲を見に行った。

両国国技館に初めて足を踏み入れる。

子どもの頃、
テレビのチャンネルを切り替える時に
チラッと見たことしかない相撲。

中ってこんな感じなんだ。
え、こんなに人いるの?
相撲ってこんなに盛り上がるものだったんだ。

絶対にプライベートで自分が行く場所じゃないからこそ、行ってよかったと思った。

興味がなくても、機会があるなら、
色んなものに触れたいと思った。

もしかしたらそれが、
自分に必要なものになるかもしれないし。

ちょうどいい曲がない

晴れの日、雨の日、
ウキウキしている日、憂鬱な日、、

その日に合わせて聴きたい曲が変わる。

最近は特に何が聴きたいということもなく、
どれを聴いても「何かが違う」感覚があった。

生活音が苦手な私は、
誰かと会っている時以外は
ずっとイヤホンをつけている。

極論、何かを聴いていないと生きていけない。

「何かが違う」感覚は、
これまでも何度かあった。
その時は替え歌を作って個人的に楽しんでいた。

その替え歌すら、違う気がして、
初めてオリジナルで曲を作ってみたりした。

歌詞は書けても、
メロディーは作れないと思ってたけど、
意外と簡単にできてしまった。

夢中になって、
気づいたら4時間以上経っていてびっくりした。

時間を忘れて没頭する趣味がひとつ増えた。
何歳になっても音楽に救われている。

音楽のおかげで毎日が楽しい。

気分は晴れ

5月はいい天気の日が多かった。

たまに雨も降ったけど、
余韻と初めてがいっぱいで、
気分は晴れていた。

頑張りたいけど頑張れない、
学生の頃はそんな感じだったけど、
もうそんな日はほとんどない。

頑張れなくても、頑張る。
余裕がないときこそ、笑顔でいる。
たまに、本音を吐き出して、また頑張る。

これが今の私だと思う。

特に何かがあったからってわけではないけど、
自分の気持ちばかり考えてたら、
日々がどんよりしてしまう気がして怖い。

何もかも、1人でできるわけじゃないし、
一緒に頑張ってくれる誰かがいるから、
きっと私は当たり前の日々を過ごせている。

だから誰かといる間は、
少しでも一緒に笑っていたいと思う。

友だちと、家族と、会社のメンバーと、
たくさん一緒に笑った5月だった。

そして音楽がまた一層好きになった5月だった。

もうすぐ嫌な季節、梅雨がくる。

気分だけはずっと晴れでいたいなと思う。


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