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人生を変えた衝撃の一言


私は高校を卒業してから、鹿児島にある学校へ入学した。この1年間が今の私を創ってくれたといっても過言ではないくらい、私にとって何にも代え難い宝物のような時間である。


その学校は、1年間、英語を通して日本の歴史や文化を学び、“対話”をとても大切にしている学校で、

面白い特徴としては、異年齢+30人前後の少人数制であるということ。私の同期にはなんと下が15歳から上が63歳の方までいた。

この時点でいわゆる“普通”の学校ではないことは明らかだ。

そのため、高校卒業後の進路の選択肢にこの学校を出すと周りの人たちから反対された。
「大学に行ってからでもいいんじゃないか」
「大学に行った方が選択肢が広がるよ」
どれも私のことを思ってのアドバイスだったが、私は納得がいかず、母と鹿児島へ学院説明会を聞きに行ってみることにした。

そこで私の人生を変える衝撃的な言葉に出会ったのだ。


説明会後に学院長室で学院長とお話しする機会をいただいた。

私が大学に進学するか迷っていることを話すと、
学院長はこんな言葉を私に届けてくれた。


「仕事をするために学ぶんじゃなくて、学ぶために仕事をするんだよ。つまり働いてお金をつくることは目的じゃない。僕たちは学びたいから働くんだ。人間は学び続ける生き物なんだよ。」


その瞬間私の中でモヤモヤしていたものがパッと晴れて、光が差し込んだ。

そうか、人は学ぶために生きてるんだ。
そうやって生きていいんだ。
学ぶって楽しいことなんだ。
そうやって楽しんで生きていっていいんだ!

高校での進路相談では、常に「何者になるのか」問われていた。
将来は何になりたいのか、
どういったところで働きたいのか、

自分の将来像のために勉強することは決して間違っていることではないが、どこかに違和感を感じていた。

そんな私にとって、この院長の言葉は衝撃的でもあり、救われたような気持ちにもなった。


その瞬間に「私、この学校で変わりたい!」「この先生のもとで学びの楽しさを実感したい!」と、その学院に入学することを決めた。


日々アルバイトに追われている今でも、この言葉を思い出しては、初心に戻ることができる。


大切な言葉である。


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