プレゼンテーション8

『主人公』展示会終了。さて、今年もあと1週間たらずです。

こんばんは。
12月って極月(きわまりづき・ごくげつ・ごくづき)とも言うんですね。なんかいいですね。
昨日ほんと久々に1日何もない日で、何したらいいかわからなくて漫画を5000円分買いました。変なのばっかり。
amzon prime・Hulu・Netflixにもお世話になりっぱなしです。
木村です。

12月21〜23日の3日間、
主人公展示会イベントに来てくださった方々、ありがとうございました。
来れなかったけどSNSで行きたいー!といってくれた方々も、ありがとうございました。
壁に飾りきれないくらいのたくさんの衣裳。
机に広げられたパンフレットにブックレット、台本。
張り巡らされたオフショットの数々。
そしてメイキング映像。
会場に来てくださった方々が、「時間も忘れるくらい楽しかった」といってくださったこと、心から嬉しく思っています。
3日間でおおよそ130〜140人程の方々が足を運んでくれました。
正直全くこんなに大勢の方が来てくれるとは思いもしていなかったので、驚きました。
僕自身、3日間在廊する予定だったのに、急遽の打ち合わせが舞い込んでしまい申し訳ありませんでした。もっと皆さんとお話ししたかったです。
それでも、初日お越しくださった方々と、色々な話ができて楽しかったです。
『主人公』というINDIEZが試行錯誤して作り上げた1つのドラマが、
確実に誰かの心に届いていて、確実に影響を与えているということを肌でひしひしと感じることができました。
普段こういった機会なんてそう滅多にあるもんじゃありません。
お台場での完成披露試写会、池袋での上映会イベント。
距離は近かったけれど、やはり目を合わせて伝えてくれる言葉というのには本当に力があります。
SNSじゃ測れない力があります。
僕はそれを信じて物作りをしていきたいと思います。
就職活動でずっと口にしていた「人の人生に影響を与えられる作品を作りたい」という言葉を最近強く噛みしめるようになっています。
たくさんのお手紙や差し入れ、ありがとうございました。
大切にします。

地方でも展示会や上映会をやってほしいという声もちらほらと見かけます。
本当にありがたいことです。
東京で展示会をやるのも一苦労の状況下で、
現実問題として考えると、現状ではなかなか難しいことです…ですが、いきたい気持ちはすごいあります。
なんとか実現させたいです。
例えば
・地方の大学をお借りするとか。
・映像の専門学校にお邪魔するとか。
・地方の小さな映画館を使わせていただくとか。
そうやって広い視点で考えていくと、やれるんじゃないかなんて思ったりもします。展示会や上映会、講演会。やりたいことはたくさんあります。
もし、このnoteを読んでくださって興味を持ってくださった方がいたら、ご連絡くださったりしたら幸せです。ね。

言われないと全く気にしないのですが、
クリスマスということもあって、
第1弾作品の『タスクとリンコ』を見返したりもしました。
個人的に、なんだかグッとくるものがありました。
別れのシーン、デートシーン、遊園地、旅館、横浜、
演出力なんかを問われるともちろんまだまだなのは百も承知ですが、
素敵なドラマだな、と感じました。
主演の中村ゆりか、金子大地の演技も素晴らしい。
INDIEZ初の挑戦作。是非、もう一度皆さんに見てほしいです。
今度、展示会ができるとしたら、タスクとリンコのパンフレットやブックレット、メイキングなんてのも展示上映したいと思います。

こんな大好きと胸を張って言える作品があること、
そしてこんな作品を大好きといってくれる人たちがいること、
誇りに思います。

さて、12月中旬に仕事で携わっていた作品が終わり、すぐにまた別の作品に入った木村ですが、今たくさん打ち合わせを重ねています。
やはり専門職として長年やってきた人の能力というのはすごいなと感じさせられる瞬間が山ほどあります。
なんでこんなにスラスラ出てくるんだろうと思うくらいアイデアがわく人。
黙っていたと思ったら急に確信突いた発言をできる人。
見せる姿で周りを納得させる人。
ただただ、すごいです。

僕はもともとただの人見知りで、ただのドラマ好きです。
新卒で入社して、この仕事を短いながら10年続けてきました。
その中で、よく喋るようになりこんなにコミュニケーションが取れるようになりました。
人前でスラスラ喋っている時なんか自分でもいまだに実感わきません。
人間は変わるものだなと自分で驚いています。
高校の頃の自分が見たらきっと腰を抜かすと思います。

同期で同じ部署にいた人間は、もう他社や多部署に行ってしまいました。
朝会社に来たらデスクがまっさらで、なぜか僕のデスクに「スノーボードでオリンピック目指します」なんて書き置きを残して辞めていった人もいました。
この仕事を辞めて違うところに行く人間には、それ相応の覚悟があって、別にそれを安い絶望を感じて安い幸せに逃げたなんてこれっぽっちも思いません。高みを目指して辞める人もいるわけですし。
自分の人生を選ぶのは自分です。
楽な道を選んで成功する人もいればひたすら茨の道を選んでも成功しない人もいます。何がなんて、誰にもわかりません。
ただ、この仕事においては「作る」しかないんだと思います。
年末、新たに何か見せれるかもしれません。
あと数日、お待ちいただければ嬉しいです。

そんな才能あふれる世界の中で、自分は何ができるのか。
途方に暮れて戻ってこれないこともちらほらあります。
絶対に届かないと思うくらい高い壁の才能を見て、恥ずかしいくらい情けない自分がいて、ヘタレで惨めで、引き返せないくらい悩む自分がいます。
そんな中で、一つだけ決めていることがあります。
僕は、堤幸彦監督が好きで、岩井俊二監督が好きで、園子温監督が好きです。
でも、ファンではありません。
『好き』と『ファン』は全然違います。
ファンという言葉は、自分の限界を決めてしまうことになります。
その人を認め、越えられないと認識する。
無意識下で、自分を下に位置付けてしまいます。
その、ファンの壁は絶対に越えられません。自分で関係性を決めてしまっているからです。
そんなこと言って、現実そうなってるじゃん、なんてビッグマウスなんだって思われることは百も承知です。
会社でもこんなこと言ってるから、先にいつもビッグマウスなのはわかっていますがと自分で前置きをつけて話すくらいです。
だから、尊敬の念を込めた上で、僕は簡単にファンだと言わないことにしています。
潜在意識から変えていこうと思います。

やるからには、越えたい。
結果はわからないけど、越えたい。
そう思って仕事をしたいと思います。
自分にやれることを精一杯やっていればついてくる。
そんなことはありません。
たくさんの犠牲を払って、立ち回って、笑われて、それでも食らいついて、しがみついて、蔑まれて、でもしがみついて、見返してやるって思って、続ける。
もしかしたら行き着く先は地獄かもしれません。
でも、やってみなければわからないのが人生です。
無理でも玉砕覚悟でも、やらないと、言わないと、純粋にもったいないです。

そんなことを書いていたら2時半になりました。
さて、あと1週間足らずで今年も終わってしまいます。
仕事にプライベートに楽しく過ごせるよう、励んでいきたいと思います。

では、また。



mahito.kimura
2019.12.25-26 


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