2021年8月の記事一覧
マシーナリーとも子EX 〜ゆりかもめの迷宮篇〜
豊洲の駅を出るとそのまま空中に長く通路が通っている。通路は左右、前後にそれぞれ伸びておりちょうど駅を中心としてアルファベットのHのような形となっている。そしてそのHをさらに挟むように大きな建物が左右に立っている。これが豊洲市場だ。それらの建物は空中通路と直結しており、駅から直接入場することが可能だ。……通常ならば。
市ヶ谷で巨大タコとの戦闘を制したパワーボンバー土屋とターンテーブル水縁は流石
マシーナリーとも子EX ～夜中の夜明け篇～
蝉。蝉が泣いている。近頃は暑すぎて蝉も日が傾きはじめてからでないと鳴かないようだ。午後17時。公園のベンチで汗をダラダラ流しながらアイスを頬張るマシーナリーとも子、鎖鎌、錫杖の3名。その耳に暑苦しい轟音が届き始める。
「お、どうやら来たようだな……」
「そうだぞ」
マシーナリーとも子のつぶやきに応える声が茂みの向こうから届く！ 現れたのはシンギュラリティ最強のサイボーグ、ネットリテラシーた
マシーナリーとも子EX 〜公園の宇宙生物篇〜
マシーナリーとも子は部屋を見回してフンと鼻息を吐いた。その顔にはありありと不機嫌な様が表れている。
「オメーらさぁ…」
「ん〜？」
「何〜？」
声をかける先には鎖鎌と錫杖……マシーナリーとも子が未来で生み出したという徳人間だ！ ……彼女らは床に寝転んでゲームパッドを連打していた。
「毎日そうやって食っちゃ寝食っちゃ寝でゲームばっかやってよぉ、大丈夫なのかよ」
不機嫌そうに声をかけると
マシーナリーとも子EX 〜鱸と鰐の戦い篇〜
頭と内臓を取り除かれた豚たちがフックに吊り下げられ、次々とレールで運ばれていく。その先には巨大な回転ノコギリを持った職員たちがおり、正確な手つきで豚肉を盾に両断していく。
「ほぉ〜！ 見事なものですねぇ」
元シンギュラリティの殺人サイボーグ、アークドライブ田辺は素直に感嘆し声をあげた。
「ぶった切られるまえは頭がないとはいえ生々しく豚に見えたのに、半分になると急に肉〜って感じがしてくるの
マシーナリーとも子EX 〜海底の台所事情篇〜
ゴーンという音と共に時計からカジキマグロが飛び出した。
「カジキっ！ カジキっ！」
13時。幹部の昼食の時間だ。
2021年、海底。僕、ネギトロ軍艦寿司はアトランティスという海の武装勢力？ に身を寄せていた。
(参りましょうか)
ルームメイトの超能力者、トルー君が立ち上がる。彼女とは地上では敵対していた。だが今は不思議な縁で同じ地上からの客人ということで同室で過ごさせてもらっている