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私の先生歴。④

 生徒さんのコンクールでの経験を経て、その子の個性や感性を音楽にのせていく…という生徒さん主体のレッスンをはじめ、カウンセリングやコーチングを必要な時に自然に使ってレッスンをすることで、その子らしく自然に育っていく。。。その事をサポートし、応援出来る事を改めて目指し始めた自分は、その子の意思や個性が「伝わる演奏」にこだわり始めました。そのためには「自主性」という事が問われてきます。それを育てるには?という事を考え、子供達自身が『音楽の存在意義』を実体験で経験できるよう、「レムリアンムジカ」というボランティア演奏グループを2010年に立ち上げて、参加を希望する子供達と共に、老人ホームなどに慰問に行き始めました。

その経験はとても素晴らしいもので、ホームの皆さんが子供達の演奏を笑顔で聴いて下さり、また、子供達もその喜びのエネルギーを感じて、楽しく「伝わる」という経験をさせてもらいました。自分が好きな事を楽しむ事で、喜んでもらえる事がある、と感じられる経験でした。。また、翌年の3月に起こった大震災の支援をするために…と、レムリアンムジカ主催のチャリティーコンサートをその年の5月に開催する事にもなり、思いがけずその存在意義を深く知る事にもなりました。

それと同時に、その活動にはとても深い意味があった事にも後々気づき始めました。それは、簡単にいうと、自分らしい演奏=自分自身でいる=自己存在価値を感じられているという、自主性を持ち、個性を生かすために必要な経験がナチュラルに得られる時間であったかもしれない…という感覚でした。子供達にとって、何をやっても受け入れられ喜ばれ、人の役に立てる事があるという経験は、きっと今でも身体の中に良い記憶として残っていて、何かあった時にも「自分は大丈夫」という感覚を呼び覚ましてくれている事と思います。(今では、中学生以上のお兄さん、お姉さんになっています)

そうやって自主性や意思、個性を生かす事を目指して行った先に自分自身がたどり着いたのは、『その人の全てを受け入れる』という感覚でした。そして、それが『愛する』という事である事もはっきりと理解したのを覚えています。世の中の悩みの根源は、全てここの問題であるとも感じましたし、その解決法は、全て自分の中にある事も…

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☆masami☆

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