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窓をコインで叩く〜ヨルダンのマイクロバス事情②〜

ヨルダンを走るマイクロバスの特徴については、前回の記事をご覧下さい。

今回は、マイクロバスに乗ってから降りるまでの流れ、「マイクロバスの乗り方」について書いていきたいと思います。

1. 男女分かれて席に座る。

前回の記事で書いたように、隣が同性となるように好きな座席に座る。女性である私が、他の席が空いているのにも関わらず男性の隣に座ろうなんてしたら、びっくりされることでしょう…(笑)私は、余計なトラブルを避けるために、いつもバス内右側1列の1人席に座っています。バスに乗り込むタイミングで、車内に向けて السلام عليكم(As-salāmu ʿalaykum)「アッサラームアレイクム」と挨拶をして乗るように心掛けています。

2. 出発を待つ。

タイミングが良ければすぐに出発するし、運が悪ければ一時間ほど待つこともある。夏は車内が暑すぎて、車外に出て日陰で出発を待つ人が多いということも聞いた。今は寒い時期だから、車内で待つことも全然苦にならないけど、これから暑くなったらどうしよう。

3. お金を払う。

出発の直前に、運転手または集金する人のどちらかが、バス内を歩いてお金を集めに来ます。バス内には運転手しかいない場合もあれば、運転手とは別に、集金するためだけの人がいることもあります。私が利用する区間では、片道の料金は0.65JD(約100円)です。ちょうどの金額がなければ、お釣りも渡してくれます。出発ギリギリに乗車した場合は、すでに集金が終わってしまっているため、降りるタイミングで運転手に払うと良いです。

4. バスの窓をコインで叩く。

出発地と終点以外、基本的にバスは止まらない。日本のバスでの「とまりますボタン」の代わりになるのが、バスの窓をコツコツと叩くこと。バスの終点まで行くなら問題ないが、途中で降りたい時には、降りたい場所が近づいてきた時に、コインか、コインが無ければ家の鍵などで、窓を叩くことが「降ります」の合図になる。運転手さんは、いつもこのコツコツという音を聞いているせいか、条件反射的にすぐ反応してくれます(笑)

現地の人の中には、窓を叩く代わりに、運転手に聞こえるくらいの大きい声で  يعطيك العافيه(yatik el afyeh)(日本語で言う「お疲れ様」の意味)を言って、バスを止めている人もいる。私は、バスの窓を叩いてバスを止め、降りる際に  يعطيك العافيه(yatik el afyeh)と言う派です。


以上が、ヨルダンでのマイクロバスの乗り方です。地域差もあると思うので、異なる点があれば是非教えていただきたいです。

最近では上記の一連の流れをスムーズに行うことが出来るようになりました。ヨルダンでマイクロバスに乗った際に、現地の人に成り切って振る舞っている日本人がいたら、それは私かもしれません(笑)





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