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とーます模話 小説作品集

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自分の中の煙を吐き出し、取り出してみてみる。そして、それがどんなものであるかを確かめたい。いつの日か、何もかもありのままで自分を受け入れる時がくると信じたい。
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2024年4月の記事一覧

【ロック少年・青年小説集】「25歳からのバンドやろうぜ1~初めてのステージに立って…

ユキオは25歳になっていた。 サラリーマンを辞めて、マンガ編集のアルバイトをしていた。 脱…

とーます模話
6か月前
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【ロック少年・青年小説集】「東京にやってきた④~ロックビデオを見に行こう後編~」

店を出たユキオはアートシアター新宿を探した。 靖国通りは初めてだった。 途中に楽器店もあ…

とーます模話
6か月前
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【少年小説】「ぼうくうごうから」⑧~最終回~

東京から実家に帰ってからしばらくして、ゆきおには〈おまえは死ね〉という声が聞こえるように…

とーます模話
6か月前
1

【ロック少年・青年小説集】「東京にやってきた③~ロックビデオを見に行こう前編~」

ユキオは東京の5月をたいへん気に入っていた。 都会の割に緑地は多いし、公園はきれいだった…

とーます模話
6か月前
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【少年・青年小説 食シリーズ】「東京に食べるためにやってきた①~鍋で食べるマルち…

ユキオは今日、上京した。 四畳半、キッチン付き、共同トイレ、共同玄関の2階だ。 窓は、南側…

とーます模話
6か月前
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【ロック少年・青年小説集】「東京にやってきた」②~隣室のヘビメタギタリストi君と…

ユキオの隣室にはi君というギターのうまい大学生が住んでいた。 i君は東北の地方都市出身。 …

とーます模話
6か月前
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【ロック少年・青年小説集】「東京にやってきた」①

東京の5月は最高だった。 予備校生のユキオは勉強も適当に、自転車で自分の中野区のアパートの周辺を走り回ったりして過ごしていた。 東京という街は、いわゆる大都市の中心地以外は「例えば浜松が何個かくっついたようなもの」というだけで、慣れてしまえばなんてことはなかった。 大学生の友人が、時々遊びにきた。 荻窪から自転車で来たと聞いてはじめは驚いたが、 翌週に荻窪に自転車で行ってみると、いなかで二つ向こうの市まで自転車で試合に行くより分かりやすくてたやすく行けることに気づいた。

【ロック少年・青年小説集】「リフラフセラピー」①

実家が手広く肉屋を展開していたハルオキの勉強部屋に、 ユキオは駅前のレコードレンタルで借…

とーます模話
6か月前
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