三人の記憶:藪の中③~黒田くん2~【少年小説】
「小鹿先生、実はもう一つ感想文持ってきました」
「え?どういうこと?」
「春岡くんが書いたんです」
同学年で違うクラスの春岡くんがなぜ書いたのか分からなかったので、黒田くんに聞いてみた。
すると、春岡くんと黒田くんはある小説家つながりで仲が良かったようだった。
電話もする関係で、昨夜、今回のことを話したそうだ。春岡くんは天方くんとは同じ中学校出身だ。
天方くんとは部活動も同じで確かバドミントン部だったはずだ。
春岡くんは両方の人間と交流がある関係だった。
「読んで