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【好きを語ろう読書会】第13話
【プロローグ】
2022年9月2日(金)、読書会を開催しました。
まず開始前の約20分間、早くにお集まりいただいた方とのフリートークを楽しみました。これも結構楽しいんよねぇ~(*´∀`)
「時代小説以外はだいたいの小説を読んでいる。ミステリー小説は特に好き」
「RPGのレベル上げのように自分を磨くため、年間100冊読むこともある。でも本当はSNS上によくいるガチな人たちのように300冊読みたい」
「自分でも読書会を開きたい」
「最近は他の趣味(特に盆踊り)に夢中で、読書はあまりできていない」
などなど、映画館で本編に入る前の、映画の予告編の放映的な立ち位置にあたる受付タイムですでに、本にまつわる濃ゆーいお話ができました。
本の数だけ、人の種類も多いのだろうなぁとしみじみ……。
そしてのんべんだらりとトークを楽しみながら、いよいよ本編へと突入!
【本編】
『ビンテイジ』
ライター:みかん
古着と美女に出会って冴えないキャンパスライフが変わる。勇気を出せば俺だって・・・! オシャレと恋に目覚める青春コメディー開幕。さあ、「好き」を着よう!!
「げんしけん」のビンテージ古着版とのことで、大学の古着サークルから物語が進んでいく、ラブコメ作品なのだそう。
古着あるあるなど、古着ファン必見の内容がふんだんに盛り込まれているのが本書の特徴。しかし、それゆえに古着好き以外には伝わりづらい部分もあるようだが、紙面から溢れ出てくる熱量は読者に伝わってくるようだ。
ちなみに「ぐらんぶる」と並ぶぐらいの話題作みたいです。
プレイヤーのみかん氏は漫画は普段あまり読まないそうだが、これは続きが気になる漫画とのこと。
また、好きなシーンがあるとのことで、それは古着を初めて着た主人公に対してヒロインが「そっちがよく似合ってるよ」と褒めるシーンであり、こういう大学生活を送りたかったようです。
読んだことはありませんがそれはそれはキュンキュンするのでしょう。
まだ、1巻しか発売されていないが、もうすぐで2巻が発売されるみたいです。
9月7日(水)発売、めっちゃもうすぐやん(笑)
服の汚れは「味」と解釈し、ボロボロの古着を愛して買う、そんな世界をもっと見てみたいそうです。
「買ったきっかけをきいてみた!」
紹介者はファッション好きであり、amazonで「ファッション メンズ」で検索をかけてみたら出てきて、即ジャケ買いだったとのこと。
分かりみが深すぎる出会い方ですねぇ(´◠ω◠`)
現在、ファッションの資格もどんどん取得中みたいで、ゆくゆくはファッションやコーディネートに関するイベントを主催したいとのこと。
応援してます!!
『松岡圭祐』
プレイヤー:えん
本ではなく、えん氏の好きな作者を熱く語っていただきました。
基本的にハズレのない作家で、シリーズものであったとしてもどこから読んでも楽しめるような作品ばかりなのだそう。
また松岡圭祐さんの作品は、小説を普段あまり読まない人でも読みやすく、
さらにいろんな雑学が身につくのだとか。
特に占いなどで相手の悩みをズバズバと当てていくことのからくりみたいなものが、小説の中で学べるのも良いそうです。
おすすめ本は、入りやすいということで「催眠」をご紹介いただきました。
シリーズとして2作目以降が出ているものの、1作目だけで独立しているとのこと。
※ちなみに映画化されていますが、映画よりも本のほうが良いみたいです。
また、次のプレイヤーであるグロ氏がたまたま同作者の「小説家になって億を稼ごう」を持ってきており、それを見てえん氏は「面白そう」と興味を示していたのが印象的で、「そうそう!これが読書会の醍醐味よ!」と心の中でステップを踏みながら叫んでいました。
あ、ステップは誇張表現が過ぎたな(^^;
ちなみに、プレイヤーであるえん氏は東野圭吾さんがお好きでないようで、それは松岡圭祐さんの作品はスッキリする終わり方なのに対し、東野圭吾さんの作品はモヤッとする終わり方が多いのが嫌とのことでした。
バッドエンドで幕を閉じる物語なら、最初からイヤミスであることを示してほしいのだとか。
ちなみに僕はその逆で、バッドエンドものだと分からないような作品が実はゴリゴリのバドエンで読者を突き放す系の小説が結構好きだったりする。なんか本に不倫された気がしてたまらんのよねぇ~(´∇`)
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すいません。
『出会い系サイトで70人と実際にあって、その人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』
ライター:グロ
菜々子、33歳。職業、書店員。既婚、ただし別居中。出会い系サイトに登録して初対面の人にぴったりの本をおすすめし始めて……笑えて泣けて、まさかの感動の声続々!話題沸騰のベストセラー。
主人公は本が好きで、ヴィレバンの店長をしていた経歴を持っている。
出会い系サイトで知り合った様々な人(自己啓発系の勧誘、ヤリモクなど)と実際に出会い、話を聞き、その相手に合った本を紹介していくという活動を記録した内容になっているようです。
もともとはウェブサイトにて掲載されていた記事を書籍化したもので、実際に会った人たちの記録だけでなく、すすめまくった書籍たちの紹介も兼ねているのだとか。
しかし本書の魅力はそれだけでなく、「本を紹介したい」という熱い人たちの気持ちがわかるような内容となっており、読書会に参加したような読後感が得られるみたいです。
「なるほど、つまり本書があれば家から出なくても自宅で読書会が楽しめるということですね。」と思いましたがどうやらそういうことではないみたいです(笑)
他のプレイヤーから「タイトルから70人に本をすすめたように書かれているが、本当に70人全員の記録が載っているのか」と質問がありましたが、実際にはそこまで記録されているわけではなく、70人の中から特徴的な人間をピックアップしているようです。
『ニンジャスレイヤー』
ライター:メガネ
ニンジャ抗争で妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジ。彼自身も死の淵にあったそのとき、謎のニンジャソウルが憑依。一命をとりとめたフジキドは「ニンジャスレイヤー」――ニンジャを殺す者となり、復讐の戦いに身を投じる……!! 原作者から権利を取得した翻訳チームにより、Twitter上での翻訳連載が開始された「ニンジャスレイヤー」。強烈な言語センスを忠実に訳した翻訳は「忍殺語」とも呼ばれ、中毒者を生み出し続けてもはや相当にスゴい!「マルノウチ・スゴイタカイビル」「実際安い」「Wasshoi!」「古代ローマカラテ」といった超自然単語群が読者にニンジャリアリティショックを引き起こしてしまうのだ! ツイッターでついた火が、いま炎となる。走れ、ニンジャスレイヤー、走れ!
サイバーパンク小説というジャンルで、もともとツイッターで連載されていたものを書籍化した作品。
しかし驚愕ポイントはそこだけでなく、2010年から今日までの12年間、休みなく連載しているようだ。
内容としてはとにかく常に戦いまくっていて、全体的に殺伐としているとのこと。バトルシーンの描写は映画やゲームっぽいが、そのライブ感を大事にしているからこそツイッターだったのではないかと、メガネ氏は語っておられました。
また、本書を好きな人は怖い人だと思われる傾向にあるようで、メガネ氏の彼女さんからも実際に引かれたんだとか。
ちなみにメガネ氏はSF小説を好んで読むこともあり、「ニューロマンサー」もお好きなようです。
しかし、そういった本格的なSF小説は難解なところもあるが、本書はその難解さをわかりやすく落とし込んでいるのが特長とのこと。
弱者が奮起して、抵抗するという姿が描かれているのも本書の魅力であり、元気がもらえるようです。
『予言の島』
ライター:maguro
瀬戸内海の霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が最後の予言を残した場所。
二十年後《霊魂六つが冥府へ堕つる》という――。
天宮淳は、幼馴染たちと興味本位で島を訪れるが、旅館は「ヒキタの怨霊が下りてくる」という意味不明な理由でキャンセルされていた。
そして翌朝、滞在客の一人が遺体で見つかる。しかしこれは、悲劇の序章に過ぎなかった……。
すべての謎が解けた時、あなたは必ず絶叫する。
再読率100%の傑作ホラーミステリ!
「初読はミステリ、二度目はホラー」という帯のキャッチコピーがツイッターの読書垢界隈で有名で、プレイヤーである僕は若干なめていた部分もありましたが、とにかく伊達じゃなかったです。
初めから違和感はあったのですが、「まぁ、そんなもんか」と思い読み進めていき、すべての謎が明かされた時はそれはもう怖ろしくて怖ろしくて、身体を「不快感」を表した黒く蠢く何かが這いずり回るかのような気分にさせられました。
(「となりのトトロ」に出てくるまっくろくろすけのリアル版とかだったんじゃないかなと今になって思います。)
【エピローグ】
読書会後、ビールを飲んでいる時にふと気づいたのが、「プレイヤーの紹介本集めた写真撮ってねえじゃん!」ということ。
1週間前から絶対に撮るとプラン立てており、なんなら本編開始前のフリートークの時にも撮ることを考えてたのに、何の引っ掛かりもなくスムーズに忘れたの意味不明すぎるし、普通にショックでした。
妖怪やドルガバの香水のせいにするつもりは毛頭ないが、まあ最近いろいろあって疲れているんだろうということにしておこう。
【あとがき】
「好きを語ろう読書会」は今回で13回目となり、お得意様限定の会を除くと実は前回からおよそ4か月ほどブランクがあるのだ。
ブランクの理由はさておいて、主催者である私maguroはじつは初期からこの読書会の主催者というわけではない。いろいろあって前の主催者さんから引き継いだ形で、今回から運営を担うこととなった。
で、主催するということで、不安や緊張は多少なりとも抱いた。
「僕が誰かを楽しませることなんてできるのか」
「カフェのテーブルは確保できるのか」
「なにかトラブルが発生した時に対処できるのか」
「普段はサラリーマンやってて、仕事帰りに開催するので、仕事の都合で急遽中止せざるを得なくなった時が怖いなぁ」
などなど。
ただまあ、勢いとノリで挑んだのが功を奏したのか、これといった大きな問題は特に起こらず、今回参加していただいたプレイヤーの皆様には楽しんでもらえたのかなとほっこりしています。
(もし楽しめていないということがあれば、それは本当にすみません)
久しぶりに読書会を経験し、モチベが下がるどころか余裕で楽しかったし、次の回も近々募集をかけようと思っています。
まだ日程は確定していませんが、いまのところ僕の頭の中で9月30日(金)にでもやりたいなぁと考えていたりします。
それにしてもどれもおもしろそうな本をご紹介いただいたので、調子に乗ると僕の積読本がさらに増えそうです(笑)
80冊は余裕で積んでいるので、気をつけねば!^_^;
以上、「好きを語ろう読書会」第13話のレポートでした。
皆さんに良い読書ライフを!
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