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#10 建築中のスカイツリー

巨大都市・東京の発展の裏側で、かつての街並みは急速に失われている。
ノスタルジックで心に残る街並み、建築物、飲食店…。
真のレガシーを求めて、今日も裏路地を歩く。
懐かしくて心惹かれる、うるわしの東京アーカイブズ。

前回は100年以上前の黒門の姿を見に行ったのだけれど、今回はスカイツリー。

ほんの少し前に建てられたという印象だけれど、だからこそ、少し前のスカイツリーの姿はなんとも懐かしく感じてしまう。

まずは、今のスカイツリー。
一番最近の写真を探してみた。
2017年12月25日。
言問橋から見たスカイツリーだ。

自分が一番気に入っているスカイツリーの写真はこれだ。
撮影したのは2014年8月12日の夕暮れ。

かっぱ橋本通りに引っ越して2か月ほどたった頃だ。
この写真を撮ったのは、かっぱ橋本通りより一本南の路地。
夕日がスカイツリーに当たって、こんな風景をその後、何度か目にしたが、初めて見たときはちょっと感動して、スマホを向けた。
夜、いろいろな色になったスカイツリーにもスマホで撮影したが、うまく撮影できなかった。

さて、いっきに時を遡ろう。
2011年4月4日。
ある取材で訪問したスタジオがある建物の屋上から撮影した。
出来上がったのが、2012年(平成24年)2月29日なので、まだまだ完成には先のころだ。

このころ、多くの人が建設中のスカイツリーにカメラを向けていた。
完成はしていないけれど、すでにスカイツリーだった。
当時の押上駅。

押上駅の出口にはこの時期すでに、スカイツリーの案内が出ている。

今もB3出口がスカイツリー出口になっている。
ただし、当時は建設中とある。

さらに時間を遡ろう。
2010年12月2日。
この記事を書くために浅草から押上に向かった。

浅草からスカイツリーを眺めながら業平橋まで歩く (全文) [散歩] All About

当時は、スカイツリーの周辺は毎日、多くの人が写真を撮りに来ていた。

見上げれば、こんなかんじ。

それにしてもこの建設中の騒ぎというか熱狂ぶりは、今からでは考えられない。
こうして、写真を見ると、ああ、そうだったなぁと、それほど昔でもないけれど、なつかしく思い出してしまう。

この写真を見て改めて思い出したことがある。
このときに使っていたカメラにカビが生えたのかどうなのか理由はわからないが、シミのようなものが写り込んでしまう。
この取材のあとで気がつき、メーカーの修理カウンターに持っていったのだが、けっこうな修理金額を言われたので、あきらめて新しいデジカメを買ったことを思い出した。

ちなみに今使っているカメラをここに貼っておこう。

実はこれらのカメラも調子がいいとは言えないのだが、稼ぎが少ないので、新しいのが買えないでいる。
最後はちょっとトホホな話になってしまったが、がんばるよ。

(続く)


【プロフィール】
下関マグロ(しものせき・まぐろ)
フリーライター、町中華探検隊副隊長。本名、増田剛己。
山口県生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社に就職。編集プロダクション、広告代理店を経てフリーになる。
フェチに詳しい人物として、テレビ東京「ゴッドタン」、J-WAVE「PLATOn」などにゲスト出演。
本名でオールアバウトの散歩ガイドを担当。テレビ朝日「やじうまテレビ」「グッド!モーニング」、テレビ東京「7スタライブ」「なないろ日和!」、日本テレビ「ヒルナンデス!」、文化放送「浜美枝のいつかあなたと」「川中美幸 人・うた・心」など、各種メディアに散歩の達人として登場する。

【著書】
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