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「先輩との電話」転職を真剣に考え始めた話し #1

転職を真剣に考え始めました(2年ぶり2度目)。
どんな人に、どんなことを相談し、何を考えたのか。果たして、本当に転職をするのか!?
ウジウジと悩むアラサー男子の転職への道。
(Since 2020.08)

(僕)「よる、時間あります?」
(先輩)「いつでもいいよ。」
(僕)「…仕事中っすけど、今大丈夫ですか?」
〜着信〜
って感じで、転職の悩みを聞いてもらおうと思って連絡したのは、僕が新卒で入社した会社に、同時期に転職してきた6つ上の先輩だ。
学生時代を終え、初めて「社会人」という称号を与えられた僕に初めてできた「会社の先輩」は6歳上の男性で、当時28歳。
それまで僕の半径5m以内には28歳という年齢の男性はいなかったので、「初めまして、Yです。28歳です。」と聞いた時、「え、28歳って思ったより若いんですね」って返してしまったのはいい思い出だ。
気付けば今年、僕はその28歳になる。

「どうしたの?」という懐かしい声。
先輩の身内についにコロナウイルス感染者が出てしまったという噂を聞いたので、そのことを聞いてみたり。新しくできた彼女と同棲を初めいよいよ結婚まで秒読みか!?という週刊誌の見出しを見た(脳内週刊誌)ので、そのことを問い詰めてみたり。
…そんな話を業務時間内にするな!と言うツッコミは認めません。

「で、どうしたの?」
さすがです。本題に入ります。

「ちょっと、真剣に転職を考え始めまして…。それも、できたら今の業界を離れてみようかなと思ってます。」

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■困ったときには人生の先輩に相談するべし

転職について考え始めたことをつらつらと話す。先輩は時折相槌を挟みながら、電話越しでもわかるくらい真剣に聞いてくれた。話すことで思考が整理できる、ということをこれほどまでに実感できることはない。
まず、転職というような大きな決断を自分自身に迫る時、必ずきっかけがあるはずだ。そのきっかけは一つでもいいし、その一つが何回か重なってだんだんと大きくなっていくこともある。僕は後者であろう。その動機について、先輩に話してみると大きく2つの種類に分類されることに気付いた。「逃げ」と「希望」とネーミングしてみる。

「逃げ」
・上層部の人間関係に嫌気がさしてきた。仲悪いとかどうでもいいから、ちゃんと仕事しよ。
・上司は尊敬できる人ですか?=NO!
・社風が自分に合わないと感じる。
・ふと、自分のデスクの半径3mを見渡すと、そこに座っているのはみんな40代…。同期たちよ、何処へ…!?
・業界を次々と辞めていく同世代。軒並みみんな転職先で楽しそう…。
「希望」
・新卒で入ったこの業界。一度外の世界を見てみたい。
・新卒時の自分から、価値観の幅は広がった!
・自分の好きなことを仕事にする、こと以上に大事なものや興味のある仕事が出てきた。
・時間とお金はやっぱり大事!
・自分の市場価値を正しく知りたい!

■「こういう考え方はしてみた?」

「部署が変わったらどうなりそうか想像してみた?もしかしたら、部署が変われば、今の会社にいてもいいって思えるかもよ。」
一通り話を聞いてもらった後に出てきたのが、この問いかけだった。聞いた上で何か提案をいただける人との会話は話がどんどん進む。

今の自分はどうだろう?

正直、部署が変わっても、担当が変わっても今のモヤモヤが晴れるイメージは沸いていない。「転職したい」という動機の一番大きい理由は、今いる業種への窮屈さ、だからだ。
ということで、この問いに対する答えは「今の自分が変える必要があるのは部署ではなく、業種である」。

■「後悔はするよ。1回目の時も、そうだったでしょ?」

この言葉にはグッときた。
以前も転職をするときに相談した別の先輩には「選択に後悔する、しない、なんてない。選択した後に自分がどう振舞うかでその選択が後悔に変わるかどうかだけ」と言われた。
選択自体に後悔するのではなく、その選択を「後悔」にしないために今を生きる、ということ。

前に進むんだから、変化を受け入れるんだから、何かしらの後悔は必ず生まれる。それを後悔にするかしないかは自分次第なのだ。

■「チャレンジは応援するよ。でも、これがやりたい!って出ないとフワッとすると思うな」

今回電話をした先輩は自分が前職で出会うまでに何回か転職を経験していた。そして、昨年の今頃は転職を考えている、という旨の連絡をくれた人だ。
その先輩に、転職の選択をするときに何を考えているのか聞いてみた。

「俺の場合は『Believe 鳥肌』。鳥肌がたつ瞬間のために仕事する」

自分が「ビビッとくる瞬間のために生きる」。そういう判断軸があるから迷わない。昨年夏、転職を考えて思いとどまったのは、今いる場所で「ビビッとくる瞬間がまだある」と思えたから出そうだ。
だからこそ先輩は「これがやりたい!って思うことを選んでね」と話してくれた。

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「ちゃんと、考えられてるじゃん。不謹慎かもしれないけど、悩んでる姿に感心しちゃったよ。その悩み方なら大丈夫だと思うよ。また聞かせてよ。」と言われて電話を切った。

イケメン過ぎて惚れました。
ちゃんと今の彼女と結婚してくださいね。

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