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事故報告書は喜んで書く!!

事故報告書を書くことは好きですか?
好きというと誤解がありますね、進んで書いていますか?
できれば書きたくないもの。
ネガティブになるもの。
そんな印象を持つものですよね。


1.負の連鎖

私が初めて介護の現場に入ったころ、事故報告書に対するイメージは決して悪くなく、むしろポジティブなものでした。
次の事故を防ぐために書くものだという考えを持っていたので、むしろドンドン書くものだと信じていたわけです。
初々しい私は、そんな純粋な気持ちでいたので、ドンドン書くわけです。
それも率先として。
悪びれもなく次々と提出するんです。
(誤解のないようにいうと、反省や謝罪はもちろん行ったうえです。)
そうすると、言われるんですね。
 
「〇〇、何名目なの!!?(怒)」と…
 
なぜだろう??
介護現場に見られる“あるある”
「 事故報告書の数=ダメ職員 」
 
そんなことを言う人は、次第にこんなことも言うんです。
 
「誰が悪いの!!?(怒)」
「〇〇しなかったからじゃないの!!?(怒))
 
始まりました!!
介護現場に見られる“あるある”
「 介護事故発生 → 犯人探し 」
 
ここまで来てしまうと、現場は次第にこうなります。
 
「これくらいなら報告しなくていいんじゃね??」
 
これが、よくある負の連鎖。
勝手な判断で必要な報告がなされず、隠ぺい体質へと変わっていく。
まさに、本末転倒です。


2.事故報告書の目的

事故を起こすということは、
対象者がいて、介護現場においては利用者さんが主。
事故を起こすということは、
利用者さんに、不快な思いや、負担、何より痛みを与えてしまうこと。

当然ですが、事故を起こしてしまうことは、喜ばしいことでも、嬉しいことでもない。
無いに越したことはないんです。
だから、事故報告書が必要なんですよね。

新人は経験が少ないので、想像できない。
先輩たちの苦い経験を、利用者さんの痛い経験を、架け橋をかけるよう次につなぐ。

その数が多いほど、想像できる!!
その数が多いほど、心構えができる!!
あんなとき、こんなことが起こるんだ!!
そんな可能性もあるんだ!!

これからの職員の武器となります。
この武器を持って、次の利用者さんが同じ経験をしないように、未来の力に変えていくこと。
これが、本質的な“反省”だと思います。


3.未来への懸け橋

事故を起こすことは…
悪いことではない!!
良いことでもない!!
じゃ、どっち??
 
良いことではないけれど、
起きてしまったことは戻れない。
無かったことにはできない。
なので、
悪いこととして捉えるのではなくて、
成長できるチャンスが来たと捉えましょう!!

事故が発生した以上、
利用者さんに痛みを与えていることをしっかりと受け入れる。
その上で、
その経験を次の利用者さんの痛みにしない責任があります。

自分の感情に任せて落ち込んで、落ち込んで、落ち込んで。
辛そうに、苦しそうにすることが反省ではありません。
ただただ落ち込んで、気が晴れたら次の時には忘れている。
それでは自己満足でしかありません。

なので、
事故報告書は喜んで、ポジティブに、どんどん書きましょう!!
その数が、その内容が、
あなたの成長へと変わります。
未来の利用者さんの痛みを限りなく少なくできる架け橋だから。

あなたが、現場で立場のある人ならば、どんどん書いていきましょう!!
それは、格好のつかいないことじゃない。
背中で見せる、素敵な行動。
むしろ、格好良いですよ!!

成長に変えていきましょう!!
利用者さんが痛みを持って教えてくださっているのですから。


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