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ヒヤリハットのシェアリング.#15

書道
レクとして、活動として、趣味として、
福祉施設ではよく見られる光景ですよね。
 
※弊社で行っているヒヤリハット(インシデント報告書)の活動内容をそのままシェアする回となっています。 

※弊社のヒヤリハットの活動は、インシデントのみならず、気づいたことや良かったこともシェアする内容となっております。 


1.原文

 お手本は、予め印刷したもので用意した方が良いかもしれない。
(目の前で書くと、上手だったので、自分たちが書く必要がないとなっていたので)


2.コメント

お手本がまた上手な字だったので、
「これで良いじゃない」と、なってしまいました。

利用者さんは、と言うより、
日本人特有ですが、遠慮がちと言うか、自信がない民族と言うか、
「私なんか…精神」があるように感じます。

なので、
お手本が上手だとわざわざ自分がやらなくてもって気持ちになるのかなって。
色々と自信をなくしている状態であることを考えると、
お手本は印刷物にすることで、
むしろ下敷き的に活用しながら練習することも含めて組み立てた方が、
参加してくれる可能性が上がるかもって思いました。


3.詳細補足

弊社では毎年干支の文字を利用者さんに書いていただいて1年間床の間に飾っています。
この年では、あまり得意な方がいらっしゃらず、控えめな方が多い中、
「この文字を書いてもらいたいんです」と、
職員が書いて見せたところ…
なんとまた、
この職員がまぁまぁ上手だったもので、
皆さん「これで良いじゃないの!!」と、
自分たちがわざわざ書く意味が見いだせなくなっていた状況からの気づきです。


4.シェアリングタイム

コメントにも書きましたが、控えめ遠慮がちなのが日本人、
また、
自信のないことにはあまり参加したくないものですよね?
私も消極的ですもん。

更に、
高齢であり認知症の方は、沢山の喪失体験を経験されていて、
特に自信のないことに対する拒否感は強くなっています。

そう考えると、
八百長じゃないですが、
子ども扱いをしているとも違いますが、
私たちがどう演じられるかは大切だと思っています。
 
コメントには予め印刷物でお手本の案を出していますが、
その他にも、
あえてヘタクソに書くこともありだと思うんです。

最初から飾るものとして気持ちのハードルを上げなくても、
例えば、
子どもの書道のお手本に上手く書けるようになりたいからって、
一緒に練習に付き合ってもらえませんか?と、
言いながら始めることも良いのではないかと思います。
 
導入はいかに心を動かして、
行動にうつっていただけるかなので、
動いた先に、
ドキドキ、わくわく、心動く体験を持っていただくか。
 
若い子に字を教えた ♪
書いてみたら、そこそこイケるじゃない ‼
飾りたいって言ってもらえた ♪
 
 
私たちがやっていただくのは、
干支の飾り物が欲しいからじゃないですからね。

ただの飾るための文字が欲しいなら、
それこそ、
自分たちで書いちゃえばいいですから。
 
 
さぁ、
心を動かす キッカケを
体験を ‼

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