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SM進化論1 サドとマゾの違いは脳内麻薬の違い

しれーっと再掲シリーズです。
ロマンとロマンティック 脳内麻薬が止まらないの記事でも少し触れたサドとマゾの違いについて詳しく書きます。

さてボクはサドでもあるマゾです。突然のカミングアウトです。
たいしたカミングアウトでもないか。いつもはマゾ、たまにサドです。

マラソンのように、マゾヒスティックに走り続けることがたまらなく好きです。
またある特殊な場面で、サディスティックに興奮することの虜になっています。
その特殊な場面が一体何なのかを、ここでつまびらかにする気はありませんが。

サドは他人の苦痛を見て興奮を覚える性質です。
一方、マゾは自分の苦痛を快楽に感じてしまう性質です。
これらは逆の性質のように思われがちですが、それぞれ独立した性質だと思っています。
あの人はSだ、いやMっ気があるぞ、という議論のように、SかMかのどちらか対立的に使われることが多いようですが、逆の性質とは思えないのです。
自分の中でサドとマゾが両立できているので、少なくともこれらは対立した性質ではないと確信しています。

では何かというと、それぞれ違う脳内の化学物質、脳内麻薬や脳内ホルモンなどと言われる物質の、過剰分泌体質だと考えています。
この理論、ボクの知る限り、まだ誰も唱えていないようです。探せていないだけかもしれませんが、ひとまず書いておきます。

マゾは苦痛を受けた時に快楽を覚える人のことです。この苦痛を和らげる脳内麻薬のエンドルフィンが、普通の人より過剰に分泌する人、それがマゾになると考えました。

この脳内麻薬の分泌は、誰にでもある身体の防衛反応です。苦痛を受けた時、その苦痛を麻痺させ相殺する麻薬を自分の脳へ分泌します。それによって苦痛から逃れられる仕組みです。脳のひとつの機序です。それがないと、傷を負った時などに耐えられず、悶絶して気絶までしてしまうでしょう。

進化論的に考えると、猛獣などに襲われた時、あるいは人間同士の戦いで傷を受けた時、出来るだけ早くその場から逃げる、あるいは反撃するなどの行動ができた個体ほど、生き延びたはずです。そのような時に、苦痛のあまり悶絶気絶するようでは生き延びる確率は小さかったでしょう。

戦いの一撃目で傷を負った、勝てそうにない、逃げなくては、いやここは耐えて反撃だ、という事態になった時、傷の痛みを感じなくさせないと、素早い行動には移せません。
人類は(おそらくすべての動物は)、そのような苦痛を受けた時に、苦痛を相殺させる仕組み、機序を持つよう進化してきました。それが脳内麻薬のエンドルフィンの分泌です。

もちろんこのエンドルフィンを分泌する量は個体よってバラツキがあるでしょう。何においてもバラツキは必ずあります。
なのでエンドルフィンの分泌量が過剰に多い個体は確率的にいるはずです。
その中には苦痛の相殺を凌駕して、有り余る快楽に包まれる個体もいるでしょう。
普通はイタッです。たまにイタむ?キモチイイがいて、まれにイタタあれれおーキモチイイー!がいて、そしてそのキモチイがさらに過剰にキモチイイー!となる個体がいるのです。
そして学習するようになると、苦痛を予見して、まだ痛くないのに、先にエンドルフィンを分泌することも可能になってきます。条件反射です。
苦痛の期待に身をよじってしまいます。ここまでくると立派なマゾヒストです。

これがマゾの仕組みです。マゾの機序です。なかなかの美しい理論でしょう。反論の余地がありません。

さてそのマゾの逆がサドであれば、エンドルフィンの分泌量が極端に少ないのがサドなのでしょうか。
少ないことで他人の苦痛が興奮となるとは考えにくいです。違う仕組みがあるはずです。違う機序があるはずです。
機序という何だかカシコそうな言葉を最近知って、気に入ったので何度も使っています。

マゾは自分の苦痛を"快楽"と感じ、サドは他人の苦痛で"興奮"を覚えると、最初に書きました。
あえて、マゾは”快楽”、サドは”興奮”と区別して表現したのです。
マゾは、快楽=アーキモチイーのですが、サドは、興奮=ハアハアコーフンスルナーなのです。
ボクの感覚ではそうなのです。別次元の気持ち良さなのです。

サドの興奮は、エンドルフィンではありません。
この興奮は、ドーパミンなのです。また違った脳内麻薬です。
その過剰分泌だと考えています。

さて今日はこれまでにしておきます。また次回サドについて書きます。
すぐには書きません。焦らすのです。焦らします。焦らされると嫌ですか。嫌ですか。とても嫌でしょう。嫌がってくれるとドーパミンが出てきます。
すごくコーフンします。サドの機序です。

それはともかく自分の快楽と興奮について、いろいろと露わに書いてしまいました。
露わです。あらわ。露わって恥ずかしいです。恥ずかしい。何だかとっても恥ずかしい。恥ずかしいとエンドルフィンも出てきました。
すごくキモチイイです。マゾの機序です。

次回もこんな感じです。いつも気品があり理知的な文章しか書かなかったボクが、こんな感じで大丈夫だろうか。
たぶん大丈夫じゃないでしょう。貴重なフォロイーの方々を失うでしょう。
まあそれはそれでマゾヒスティックな快感があるのです。それではまた。


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