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【中医学はロマンです!!】

 現在決算作業真っ只中ですが、
時間を見つけては、講習会の資料を作成しています。

今週末は応用クラスなので、
「五臓」について掘り下げてお伝えする予定です。

五臓とは「、肝、心、脾(ひ)、肺、腎」の5つのこと。

医学的な「肝臓」などとは少し意味が違い、
中医学では「体の働きの総称」として上記名称を使います。

そんな五臓ですが、
中医学の最古典「黄帝内経 素問(こうていだいけい そもん)」
では、五臓の相関関係を「国作り」に例え分かりやすく説明しています。

例えの前に、黄帝内経の説明を少し。

前記事で触れた「傷寒論(しょうかんろん)」と共に中医学の名著です。

内容は、伝説上の賢帝と言われた「黄帝」と
太医(侍医のこと)の岐伯(きはく)先生の問答を
Q&A形式で記した最古の医学書です。

医学書と書きましたが、それだけに留まらず
養生論、陰陽論、陽明論など中医学の「概念」が詰まった、
中身の分厚~い本です。
素問は概論で、霊枢は経穴についてのお話になります。
こちらも簡単にまとめてある解説書が出ているので、ご興味のある方は
是非手に取ってみて下さい。

では先程の続き、
五臓を国作りに例えると以下のようになります。

〇心は君主の官(皇帝に匹敵する存在で生命維持に必須)

〇肝は将軍の官(将軍に匹敵する存在で全体を安定させる)

〇肺は相傅(そうふ)の官(君子を助けるブレーン、心を助ける)

〇脾は倉廩(そうりん)の官(飲食物の管理を担って、体の元気を作る)

〇腎は左強(さきょう)の官(生命力を貯蔵してカラダの力強さを作る)

今の日本の政府に例えると、
心は総理大臣、肝は防衛相、脾は農林水産省と言えるでしょうか。


あれ、なんだか物足りない、と感じた方。

はい、それは正しいです。

実は五臓だけではなく、六腑(五臓と母子関係にあるもの 
五臓六腑に染みわたる、、、なんて言葉もありますよね!)にも
財務省や裁判官などの役割で例えていますが、
ここで全部を説明すると長くなるので
それはまた別の機会にお話ししますね。

黄帝内経では、五臓でどれが一番大切かも説明していて、
「君主である「心」がいきいき元気であれば、他の官僚も健全に自らの役職を果たせる。心の不調により精神状態が不安定だと、他の臓腑にも悪影響が及んで肉体的にも不調が発生する」
とあります。

岐伯先生の説もごもっとも、
そんな先生に立てつくわけではないのですが、
私個人は現代日本「心」も大切ですが、
*お年寄りには日本人が弱いとされる「脾(胃)」が
*ミドルクラスまでは「腎」が最重要かな、、
とカウンセリングでクライアントさんと接していると思います。

話が色々飛んでしまいましたが、
今日私がブログに書きたかった事、それは
「人体の中に国作りを思う、なんて壮大なんでしょうか!」
ということ。

陰陽論は宇宙論にも通じると言われていますが、
中医学のとてつもなく大きな世界観に心ときめいてしまいます!

知識も体験もとても重要ですが、
それを支えるのはやはり「人のイマジネーション」、
「最高次元の自分」や「世界や宇宙を思う想像力」そこには
性別、年齢、収入も国籍も関係なく、自由で無限です。

こんな風に新しい世界観を学ぶたび、
中医学のロマンにいつも心惹かれてしまいます、
一生学び続けたいですね~

こんな熱い思い(笑)を胸に
考え方~日常での知識の使い方を
講習会にてお伝えしています。

忙しい現代、
カラダは365日休みなく働いてくれています。
あなたのカラダの中に居る、
見えない君主や将軍に思いを馳せてみるのも面白いですね。


※写真は「黄帝内経 素問」の原著

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