『新13歳のハローワーク』/村上龍

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私自身、「今までの時間はなんだったんだ・・・」みたいなライフシフト転職していて、最初からやりたいことをある程度見つけて、それに即した学問を学び、就職したり、起業したりしている若者が正直羨ましくて仕方がない。勿論、自己責任で私自身が中学生や高校生の頃にそういった努力を怠ってきた、もしくはやっていたとしても成果が出なかったことが原因。私自身はめちゃくちゃ不利であろうと、やりたいことをやるために「もうできないこと、まだできること」を整理し、とりあえず頑張っていこうと思っている。

さて「職業=生き方」なのはどうしようもない事実であり、せめて自分の周りの人には同じ思いをさせたくはないと思い、数少ない親族である姪っ子にプレゼントした本。

「好きよりも向いているを探せ」というのはかなり本質を突いた話であり、おそらくマンモスを追いかけていた時代も各々が得意なことを担当して、ご飯にありつけていたと思う。文章を書くのが得意だったら文章をかけばいいし、数学が得意ならプログラマーでもやればいい。でも世の中に何の職業があるか、意外にわからないことが多い。知っていたとしてもおそらくそれは数%にも満たない職業だと思う。

この本はそういった観点で大変貴重だ。中学生目線で「好きな教科・趣味」に応じて色んな職業を紹介している。オーバー30の私が今読んでも「こんな職業ある??」っていうものばかりだ。勿論、村上龍が指摘する通り、「この本はあくまで入り口に過ぎない」ってことだと思う。この本をきっかけに色んなことを考え、トライして、そしてなるべく早く失敗し、自分自身の人生を構築していってほしいと思う。特に中学生、高校生の段階で「興味のあくなき追求」で色んなことをどんどんトライして、自分の特性を把握して将来を構築していくのは非常にいいことだ。

惑わされないでほしいのは「大したことのない人の意見」。

信じてほしいのは自分の身体から沸き起こる感情。

これを貫きてえ!と思ったら、どんどん追求してほしい。頭で考えて決めたことは大抵ロクなことにならないので、身体の感覚を信じて突き進めばいい。

私自身のライフミッションは「自分の失敗談を生かし、それを後世に生かしてもらう」がテーマなので、今取り掛かっているボランティアと合わせて精力的に発信していけたらよいと思う。

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