【介護・福祉】「移動力」を考える
ゲームで度々出てくる「移動力」という言葉。
シミュレーションゲームだと「移動マス」が設定されていて「移動力6のキャラクターは6マス進める」みたいなルールがあります。
現実世界でも「移動力」はあって、
[{移動手段÷(体力×信用度)}×気力]×移動障壁
みたいな式で出される目安が移動力なのかなぁ、と考えました。
【体力と信用度について】-「行けない」を考える-
体力や信用度が「移動力のベース」だと思っていて、
「行きたい」気力
「行ける」移動手段
があったとしても、体力が少なくて疲れていたり、目的地に辿り着くまでに必要な信用度が「ゼロ」ならば移動することは叶いません😓
「いや、信用度って何よ😅」という話ですが、ここでの信用度は「他者からの信用度合い」であり「お金」でもあります。
お金のあるなしは移動手段にも大きな影響を与えます。そしてお金を手に入れるためには仕事をしたり各種手続きをしたりと、「人としての一定の信用」が必要になります。
また目的地で「自分がどれだけ信用されているか」がゼロだった場合、精神的なハードルによって出入り禁止状態になります😦
この「精神的な出禁」の中でも『内輪』はあまり意識されていないようで、仕上がったコミュニティの中に入り込むにはそれなりの『信用度』が必要な訳ですね👨🏻🏫
だからこそ「体力」と「信用度」がゼロだと移動することが叶わなくなるのです。
【移動手段について】-「行きたいけど」を考える-
移動手段は歩行を「1」とした時に、移動負荷によって大小が決まるもの、と考えます。
自転車なら「2」、原付なら「3」、自動車・バスなら「4」、電車なら「5」、特急電車や新幹線なら「6」など。
この辺りはざっくりと決めれば良いかと思います。
大事なのは使える移動手段は人によって異なるという点において「移動力とは主観的」だということです。
運転免許証のあるなしで原付や自動車が選択肢に入らない方もいますし、心身の都合上その移動手段を選べない方もいるのですから。
【気力について】-「行かない」を考える-
気力は「移動する気力」であり、「行きたいかどうか」の度合いです。
いかに体力や信用度、あるいは移動手段が整っていたとしても、当人が「行きたくない」と思えばその瞬間に移動力はゼロになります。
それだけ人の『意思』の力は強いのですが、裏返せば『意思』をどうにかすれば人は動く、ということでもあります😮
「行きたくない」から「行きたい」に変えられれば後は『条件』の問題ですから、「行ける条件」を整えれば良い訳ですね😊
【移動障壁について】-「行かせてくれない」を考える-
ここまで移動力を見てきましたが、最後に課題となるのが物理的な『移動障壁』です。
(精神的なハードルは信用度に反映されます)
五体満足で生きている大人にとっての移動障壁を「1」とした時、これが杖歩行、車椅子移動となって来ると「0.5」「0.75」と減算されていくイメージです😨
「ちょっとした段差」や「車椅子では通れない幅」「子どもでは使えない高さ」など、その立場になって初めて気づく移動の困難さが『移動障壁』となります。
ここに気づくためには「当事者の参加」が欠かせず、多様性を謳う社会ではそうした当事者を含めた全体の調和が大切になります☺️
【まとめ】-『ヒト⇄コト』の社会を目指して-
今回は「移動力」について考えてみました。
「気力」や「移動障壁」を考えないまま移動力を考えると『条件(モノ・コト)』ばかりに目がいってしまい、『人(ヒト)』への意識が逸れてしまいます。
以前ケアテックと『一億総介護職時代』でもお話しした、便利な「モノ・コト」が優先されて相対的に「ヒト」の価値が下げられてしまう
『コト〉ヒト』の社会
とは、「移動」という日常にも溶け込んで、人々に刷り込ませていますよ、という話なのです😧
なので、忘れられがちな『ヒト』へも意識を回して
『ヒト⇄コト』の社会
になるよう、当事者も含めた調和を取る方が良いですね✨
こうして「移動力」を整理してみると『正しさ』よりも『優しさ』をでお話しした内容もわかりやすくなるのではないか、と思います☺️
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