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災害時のレイキ、その可能性と懸念点



先日参加させていただいた「防災(自助と共助)〜能登半島地震からの現地報告〜」にて、災害ボランティアの話を伺いました😊



そのお話を聞かせていただいた時に、防災におけるレイキの可能性と懸念点が浮かび上がった為、今後のための備忘録として書き記しておきます📝

【災害ボランティアのおさらい】



災害ボランティアに関しては


設備、環境が整っていないと、ボランティアに見せかけた詐欺や窃盗、宗教勧誘などが横行する事態となってしまう。

・そのため災害ボランティアセンターで動きを調節しており、現在では114団体が現地で復興支援ボランティアをしている。

・炊き出しから介護系に加え、最近ではマッサージ、セラピーなど「ケア系」も増えている

震災から2〜3ヶ月後を目処に「自立」に向かっての支援に切り替わっている。


・ボランティア・支援を考えているならば

現地ニーズの把握
被災者の「顔」が見える活動
計画的な活動
④現地活動団体に参加。ボランティアセンターの募集が始まってから行く。
⑤物資はあふれているので「相手先が求めているもの」以外は送らない

というポイントを押さえることが重要。


・対応が雑な人もおり、その支援が資源を損なうケースもある為、コミュニケーションを密にし、被災地の方々の信頼が得られてから支援を行う

・混乱に乗じて犯罪を行うケースも多々報告されており、ボランティアへ行く際には計画をもって信頼関係を結んでから行うように


といった点を抑える必要があります。


無計画・無遠慮にボランティアへ行けば良い訳ではなく、手続きと配慮があってこそボランティアが援助として機能するのです。

【レイキによる「癒やしの災害ボランティア」の懸念点】



仮にレイキをはじめとしたエネルギー療法が災害ボランティアとして機能するのであれば


①「リラクゼーション」として、その地域で既に認知されていること

活動実績が明確な団体であり、リラクゼーション以外の目的がないこと

③災害に合われた方々との信頼関係を第一として、「自立」に向けた一時的な援助とすること


上記①〜③の条件が満たされていることが必須となります。

[①地域での認知はあるか]



まずもって「レイキとは何か」がその地域で認知されていなければ『現地ニーズ』になり得ません。

少なくとも「リラクゼーションの一つ」といった認知のされ方がされていなければ、災害ボランティアセンターが現地ニーズとマッチングをする際の選択肢にも入らなくなります


もし個人及び団体がレイキヒーリングとして災害ボランティアとして申し出たとして、担当の方が「レイキ」をインターネットで検索してみると


・宇宙エネルギー、気功など様々な解釈が出てくる

・「開運」「自己実現」など、スピリチュアル的な解釈を含むものもある

・危険ではないとされるが、効果として確証もない


といった情報を目の当たりにすることから、

「わざわざ不確定要素の高いものを選んで、被災された方々に無用なストレスを掛けることはないだろう」

と判断されることが考えられます。



その為、現時点での「情報としてのレイキ」では一般的な信頼には足らず、

「体験としてのレイキ」という現地ニーズ(=現地での信頼度)

がなければ選ばれることは難しい、と考えられます。

[②リラクゼーションのみを実践しているか]



もし何かしらのきっかけで災害ボランティアとして赴くことができたとしても、今度はレイキの実践者側の課題が出てきます。


どういう事かと言うと、ボランティアを始めとした社会貢献は、実践する時点で「私が癒やす」「私がしてあげる」といった我欲(エゴ)が生まれます



それは「念」となってレイキ本来のエネルギーを別のものへと変えてしまいますから、

「自分にはそうした欲がある」

と受け入れた上で、そうした欲に囚われずにレイキヒーリングに専念する技量が求められるのです。


自分の念を込めてヒーリングを行えば、それはレイキのエネルギーではなく「エゴに染まったエネルギー」である為、ヒーリング結果が実践者との相性に左右されます

相性が合う方には「よく効く」といった体感が得られるかもしれませんが、合わなければかえって不調をきたすことも十分あり得るのです。



またレイキヒーリングは「手当て」「手かざし」で行うものですから、「対外的に見れば宗教っぽさがある」ことにも注意が必要です。


通常のボランティアでさえ宗教勧誘と間違われやすいことから、「それらしいポーズ」「それらしい雰囲気」をしていれば余計に誤解されてしまうことは、容易に想像がつきます。

レイキ実践者として立ち振る舞いを誤れば、その時点で現地の方々からお断りされてしまいかねない、という話です。


また明確な宗教を持たずとも、自身の価値観を広めたいと考えてレイキ実践を行うことも同様に宗教勧誘とみなされるでしょう。


その為、災害ボランティアとしてのレイキ実践はリラクゼーションのみを目的とする必要があるのです。

[③自立援助となっているか]



そしてレイキ実践が受け入れられた後にも課題があります。


レイキ実践者と災害に合われた方々との間に信頼関係が築かれたとして、レイキへの依存を招く形となれば、いつまで経っても自立へ向かわなくなってしまいます。

「エネルギー療法」としてのレイキは、そのエネルギーによって本人の持つ自然治癒力や自己調整力に作用すると言われていますが、それは原因の根本を直接解決するものではありません


災害に合われた方々の置かれた状況を物理的に解決するのはまた別のアプローチであり、


根本原因を取り除かずに心身を癒やすことに専念するからこそ、そこで安心して依存心が生まれる


ことを理解しなければ、目先の症状の解決ばかりに目を奪われて根本解決に向かわせなくなり、災害に合われた方々が「癒されては壊され、壊されては癒やされる」という負のループに陥る結果にもなりかねません。



上に「震災から2〜3ヶ月後を目処に『自立』に向かっての支援に切り替わっている」とあったのも、復興支援とは被災された方々が自分たちの力で生きていくことを目標にしているものだからです。


ボランティアとはあくまで一時的な救済であって、自立に向かうまでの状況・状態回復を図るもの。

それが依存となってしまっては元も子もなくなり、ボランティアの都合で一方的に依存関係が断ち切られれば、かえって自立が困難になってしまうのです。


それだけに災害ボランティアとしてのレイキ実践は、根本解決につながる他の災害ボランティアの妨げとならないよう細心の注意を払う必要があります。




この「目先の問題解決が依存を生む」現象は介護・福祉現場でもよく見られ、善意が人をダメにする危険性があることを重々承知しておく必要があります。


この現象をより詳しく解説したのが以下の記事になりますので、併せてご覧ください。


【災害時におけるレイキの可能性】



ここまでお話ししてきたことを踏まえた上で、災害時におけるレイキの可能性を考えた時、


⑴ 道具を必要としない為、緊急時でも使用可能
性別・年齢、動植物の隔たりなく使用可能
本治療や他の治療を妨げることなく使用可能
⑷ 相手の情報を特定できれば遠隔でも使用可能


これらの性質が災害時に有効となる可能性があります。

[レイキが役立つ可能性]



特に⑴は電気が通らなくなったり、道具が破損・故障したりして使えなくなった状況において真価を発揮するものであり、「もしもの備え」の一つとして日常からレイキを受け入れ、修得しておく強い動機となり得ます。


⑵⑶は「レイキをしてはいけない存在」はなく、本治療や他の治療を妨げることがないことからも、レイキ実践者が『念』(エゴ)を込めない限りにおいてレイキヒーリングが有効に機能することが予想されます。


また⑷は災害ボランティアの話で、災害時に信頼関係を培った方には、ボランティア後(復興後)でも必要とする場合に限って遠隔ヒーリングを行うようにすれば、関係性を途絶えさせずに「きずな」を結び続けることができます


なぜ「きずな」を結び続けることが大切なのかと言うと、東日本大地震の被災地視察に行った際に

「災害時に結ばれた関係性が途切れることで『きずな』が『ほだし』に変わる現実がある」

ことを学んだからです。



人との縁は時間や空間で区切れるものではなく、たとえその場を離れたとしてもずっと続いていきます。

その想いを「ボランティアが終わったから断ち切る」と言うのであれば、最初から信頼関係が生まれにくく、災害ボランティアとして参加する意味が失われてしまいます。


災害ボランティアは必要となる『コト』や『モノ』が満たされれば良いのではなく、それらを使って生活を続けていく『ヒト』が満たされることが本来の存在意義です。

それだけにボランティア後も、会いにいけなくとも支援が続けられる遠隔ヒーリングが災害時に役立つ可能性があると言えます。

【まとめ】レイキの実践者として信頼に足るか



今回は「災害時のレイキ、その可能性と懸念点」というテーマでお話しさせていただきました。

こうして懸念点と可能性を並べることで、より客観的に「災害時のレイキ」についてのイメージが深まったことと思います☺️



とは言え、注意していただきたいのは、「レイキだから全て良い」のではなく、「レイキだから全て疑わしい」のでもありません。


肝心なのはレイキというエネルギーをどのように扱うかであり、使う『ヒト』によって結果に違いが出る以上、

「レイキの実践者として、自分は信頼に足る人物になれているか

ということが問われるのだと思います。



レイキの実践者が普段から信頼に足る人物であれば、その『ヒト』が行うレイキヒーリングは受け入れやすくなるでしょう。

それは災害ボランティアにおいても『ヒト』が重視されるのと同じで、私たちはどこまで『コト』や『モノ』に恵まれていても、最後には『ヒト』を求める生き物なのです☺️


だからこそ、レイキの実践者として日々の研鑽を欠かさず、努めて客観性を持ちながら情報発信してレイキの普及に勤しむことが大切だと、改めて感じます。




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今回の記事に共感してもらえたり、興味を持ってもらえたなら、ぜひご覧ください☺️


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