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食事は何のためにするのか


今回はこの記事を見ていきます。

ポテチやカップ麺を頻繁に食べる人は人生後半で精神的に苦しむことになる


【記事の概要】


・豪ディーキン大学(Deakin University)の最新研究により、日常的に超加工食品を多く摂取している人は、将来的に精神的苦痛が生じやすくなることが判明した。

・この結果は性別や年齢、学歴、経済状況といった他の因子を考慮した上でも変わらなかった


・精神的苦痛は「うつ病」を示す指標でもあり、超加工食品ばかり食べていると、後々の人生でひどい気分の落ち込みに襲われるかもしれない。

・うつ病の重症度には様々な要因が関係しますが、近年の研究では特に食事の質の低さとの関連性が注目され始めている。


・超加工食品とは、高レベルの糖分、塩分、脂肪分を含み、同時に人工甘味料や乳化剤、保存料などの添加物を混ぜて加工された食品のこと。

・多くの超加工食品は常温でも保存でき、長持ちするメリットを持ちますが、その反面、栄養価はかなり低くなっている

・代表的な食品を挙げると、スナック菓子、菓子パン、菓子類(ビスケット・アイス・チョコ等)、カップ麺、冷凍食品、清涼飲料水など。


・今回の研究では、生活習慣と非感染性疾患(NCDs)との関連性を調査することを目的としたオーストラリアの「メルボルン共同コホート研究(Melbourne Collaborative Cohort Study)」のデータを分析。

・NCDsとは、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒、大気汚染などにより引き起こされる、がん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患・メンタルヘルスをはじめとする慢性疾患をまとめて総称したもの。


・調査開始時の1990〜1994年に、アンケート調査によって、被験者の普段の食事習慣と精神的苦痛(疲労、絶望、神経質、悲しみ、無価値などの症状)に関するデータを収集。

・最初の調査から10年以上経った2003〜2007年に再び精神的苦痛のデータを集めた。


・データ分析の結果、超加工食品の摂取量が最も高かったグループ(上位25%)は、超加工食品の摂取量が最も低い下位25%のグループと比較して、10年以上後に精神的苦痛を経験するリスクが14%高くなっていた

・また、これらの人々はタンパク質、食物繊維、飽和脂肪の摂取量が少なく、果物や野菜を食べる頻度も少なかったとのこと。

・以上のことから、超加工食品の過剰摂取は将来的なメンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性が高いと結論。

・超加工食品ばかり食べていると、うつ病の特徴である強い気分の落ち込みや喜びの喪失、集中力の低下を引き起こしてしまう可能性が高くなると考えられる。

【わかっているけどやめられない】



おそらく誰もが「なんとなくわかっていたけど…😧」という内容だったかと思います。

どんな人でも、さすがに「ポテチやカップ麺を食べたら健康になる」とは思わないはずですから。


ただ、こうして研究結果として示されると事実として受け入れざるを得ません👨🏻‍🏫

買ってきたポテチやカップ麺を見て「これを食べるとしんどくなるのか…😰」というのでは気持ちも下がってしまうでしょう。


ただ、そう思って一時ポテチやカップ麺から離れてみても、忘れた頃には食べてしまうのは「痩せられる生活習慣を手に入れる為には」でお話しした通りです。

【食事は何のために?】



「ポテチやカップ麺がないと生きていけない😓」という方もいらっしゃるかもしれませんし、カップ麺はお湯を注ぐだけで用意できるので重宝している方も多いでしょう。

しかし上の記事に挙げられた「高レベルの糖分、塩分、脂肪分」は中毒性の高いものですし、「人工甘味料や乳化剤、保存料などの添加物」が身体に良いものかは言わずもがな。



こうして並べられると

「そんなこと言ってたら何も食べられないじゃないか😡」

と怒られそうですが、それが「現在の食事情である」と受け入れることが大事なのです。


そもそも、食事は何のためにするのでしょうか。


空腹を満たすため?
栄養を摂るため?
そういう習慣だから?

それら全て食事の大切な要素ではありますが、もっと根本的なところでは『命を大切にするため』にする行為が食事です。


食材となった諸々の命に感謝し、
調理をしてくれた人に感謝し、
美味しく食べられる自分自身の肉体の健康さに感謝する。


それが「いただきます」の一言に集約され。

感謝を飲み込んだ後に「ごちそうさま」が自然とこぼれる。


こうした昔ながらの慣習が世代が分断されたことで失われていき、手軽に何でも、好きな時間に好きなだけ食べられるようになった結果、「満足度」「栄養価」ばかり求めるようになってしまったのです😔


「食事の意味」から『生命の大切さ』を抜いてしまった結果、生活習慣病や精神的苦痛が生まれるようになってしまった事実。

それが「『自然』から『不自然』に偏れば人はどうなるか」を端的に示しているのです。



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