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自分インタビュー企画 好きなことを誰かと語りたいタイプのライターもり氏さん編

こんにちはこんばんは、今回は過去の自身のnote記事を振り返っても中々の部類に入るであろう謎企画、題して【自分インタビュー】を敢行します。

自分インタビューとはその名の通り自分で自分をインタビューするという、一人二役が行き着くところまでいった成れの果てを意味します。良く言えば究極の自問自答です。聞くも自分、語るも自分。恐らく今後の自分の人生でインタビューを受ける機会なんてのもほぼなさそうなので、ならば自分でやってやろうではないか、というなんだかんだ前向きな試みであり、自己肯定感が上がってくれる期待感すらほんのりあります。

何はともあれやってみることが大事なので、早速始めてみましょう。どんな感じで着地するかは現時点で全く不明です。予めご了承ください。

もり氏さんプロフィール

本人近影

本日のゲスト:もり氏さん
1985年愛媛県生まれ 180cm 79kg 右投げ右打ち
好きな漫画ジャンル:スポーツ
口癖:なにィ!?・良いですね〜
座右の銘:3万人のフォロワーより、30人と好きな漫画の話ができることの方が価値があると思わないか?(座右の銘は季節や為替レート、めざまし占い、その日の気分等により激しく変動するとのこと)

ー本日はお忙しい中、インタビューに応じていただきありがとうございます。
もり氏:とんでもないことでございますです。ていうか、僕のインタビューってそもそも需要あるんですかね、、?撮れ高大丈夫でしょうか。。

ー需要があったらそもそも自分自身でインタビューをやっていないので、そこはもうあまり考えずにいきましょう。早速ですが、もり氏さんがライター活動を始められたきっかけから教えて下さい。

もり氏:元々漫画や小説を読むのは好きだったので、その延長線上で学生時代には当時ブームだったmixiでブログのような文章を書いたり、社会人になってからも小説的なものを書いてみたり、ちょこちょこ文章を書くことはしていたのですが、本格的にライター活動を始めたのは2019年の7月頃からです。

ー30歳半ばを迎える頃に本格的にライター活動を始められたのですね。

もり氏:そうですね、それまでは副業すること自体も全く頭になくて、ただただ本業の仕事をやって、休みの日はほぼ生産的なことはしていなかったんですよね。
当時の本業が不規則な仕事で、転勤も比較的多かったので、今の生活をなんとか変えられないかなという思いもあって、2018年頃から元々好きだったこともあって文章を書くライターという仕事だったら、時間も場所も自由度が高いので、なんとか本業と両立してやれるんじゃないかと思って初めてみた感じですね。あの頃は副業ブームみたいなものがガーッと来ていて、割とそんな感じで副業を始め出す人が多かった気がしています。

ーそうだったのですね。ライター活動も中々お仕事を定期的に貰えるようになるまでが大変なイメージがありますが、実際にどうでしたか?

もり氏:文章力をまず鍛えねば!ということで、これも当時ブームだったブログで収益を上げよう、みたいな流れに乗っかってWordPressを使ってブログ記事を書きまくっていました。3ヶ月連続毎日更新なんかもやってましたね。

ー経験がない中で、記事の更新を続けることも難しそうですよね。

もり氏:そうですね、最初のうちは記事っぽいものをなんとか作ってアップして、でも全然閲覧数が伸びなくて、結構苦しかったですね。アフィリエイトにもチャレンジしましたが、正直ブログのサーバー代すら稼げない日々が続いて、3年くらいは頑張って運営してましたが結局2023年に閉じてしまいました。Googleadsenseの広告収益を1回支払って貰えるまではなんとか続けて、キリが良いので辞めた感じですね。書く体力を作るという意味では良い経験になったと感じています。

ー過去の失敗エピソードなどあれば、言える範囲でお願いします。

もり氏:あるあるかもですけど、高額な情報商材に手を出してしまったことが1回だけありますね。今となってはそれが有益な情報だったのかといえば正直微妙だったなと冷静に考えられるのですが、当時はこれで一発当てるんだ!と踊らされてた感はありますね。
結局有益な商材を手に入れても自分のスキルが追いついていなければ活用もできないですし、そもそも有益なのかどうか判断もできないので、専門書を評価の良さそうなやつから10冊買うとか、YouTubeだったりで無料でも良い情報を発信されている方は沢山いるので、そこから学んで地力を少しずつつけていく方が全然良いよな、と今だったらいえますね。高い勉強代になりました。。

ーそんな中で、2019年の7月にマンガ情報サービス「アル」でライターに採用されたことが転機になったと聞いています。

もり氏:正にそうですね。今はもうサービス自体はストップしてしまいましたが、元々漫画が好きだったことがあって、アル社の社長のけんすうさんがマンガライターを募集されているツイートを見て、漫画の記事はブログでも色々書いていたのでワンチャンいけるかも、、とテストライティングに応募したらご縁をいただけて、といった流れです。アルのお陰で自分のことをライターと名乗ってもまあ許されるかな、と思えるようになったので、本当に感謝しかないですね。
ーけんすうさんにはかなり考え方など影響を受けていますか?

そうですね、けんすうさんが運営されているオンラインサロン「アル開発室」には開設された当初から今に至るまで入っています。けんすうさんの考え方には大きく影響を受けていると思います。僕にとっては最も神様に近い存在ですね。

ー神降臨でしたか。ちなみに初めてアルで記事が公開された時の感想はいかがでしたか?

もり氏:自分が書いたものがブログではなく、一メディアのコンテンツとして世に出ている!という感動と喜びは凄まじかったですね。正直今読み返すと、やけに読点が多くて読み手の呼吸と合わないな、だとかあらすじの配分が多すぎるかなとか反省点だらけではありますが、当時の自分の全力で書かせていただいた記事という意味ではとても思い出深いですね。ありがたいことにそれからも沢山記事も書かせていただきましたが、今でも初めて記事が公開された時の興奮は覚えてます。

ーその後も2021年末にサービスが終了するまでさまざまな記事を書かれてこられましたが、ご自身の中で印象に残っている記事はありますか?

もり氏:そうですね、まず1番に思い出されるのがアルさんとレジェンドサッカー漫画『キャプテン翼』の40周年コラボ企画の記事を担当させていただいたことですね。自分の原点とも言えるくらい大好きな作品だったので、誰か書きたい人はいませんか?と打診があった時に僭越ながら手を上げさせていただきました。

ーこれは物凄いボリュームですね。コマを選定するだけでもかなりの時間がかかりそうです。

もり氏:40周年に絡めた記事なので、『キャプテン翼』のそれぞれ40の名場面、名台詞、秘密を紹介する記事を書かせていただきました。名場面と名台詞は長期連載の中でいくつも紹介したいシーンがあったのでそこまで苦労しませんでしたが、秘密40の記事はかなり苦労しました。自分が秘密を勝手に選んで良いのか?とかこれは果たして秘密と言ってしまっていいのか、など色々迷いながらも、最終的には日向小次郎ばりの強引なドリブルで駆け抜けていった記憶があります。

ー記事が公開された時は他のアルライターさんもあまりのボリュームに驚いていたのではないでしょうか?

もり氏:そうですね。多分あまりの熱量に少なからず引いていたと思います。ある意味自分のキャラが確立されたような気もするのでそれはそれでよかったと思います。
あとは日本橋ヨヲコ先生の作品も大好きなので『少女ファイト』のレビューを書かせていただけたことも光栄でした。しかも作者の日本ヨヲコ先生ご本人にツイートしていただけたのも物凄く嬉しかったです!公開された日が日本橋ヨヲコ先生の誕生日だったこともアルの粋を感じました。アレは狙ってたのか、真相は僕にもわからないですが、、

ーライター冥利に尽きる瞬間ですよね。そしてもり氏さんと言えばアルのコマ投稿機能を活用したコマまとめ記事の印象も強いのですが、中には結構ネタに走っているような記事もある印象です。1つ印象深いものをあげていただけますか?

もり氏:うーん、そうですね。これは流石に怒られるんじゃないかとヒヤヒヤしながら書いていたものも正直あるので、よく公開してくださったなとこれもまた感謝しかないのですが「顔面叩いて気合い注入しているコマ」のまとめ記事は着眼点が我ながら凄いなとは思います。思いついても記事にする人はあまりいない気がしますね。

ー中々そこにフォーカスする人もいなさそうですねものね。

もり氏:そうですね、ともするとすごくふざけた人と思われちゃうかもですが、僕は結構マジメに楽しんでもらえるといいなーと一生懸命書いてるのだとこの場を借りて伝えたい次第です。

ー中々読者に届いているかは難しいところですが、、、そしてもり氏さんと言えばやはりスポーツ漫画に焦点をあてた記事のイメージも強いです。

もり氏:ありがとうございます。スポーツ漫画には人生の悲喜交々が詰まっていて、人間ドラマとしても深く楽しめるところに魅力を感じています。また、学生時代に部活をやっていた人間にとっては作中のキャラクターに共感する場面も多くあったりするので、自分の人生と作品が交差する瞬間の面白さというのが、他ジャンルと比べて接点が多い印象があります。
コマのまとめ記事というか作品横断的な記事で、部活や仕事を志し半ばで辞めてしまった男達に焦点をあてた記事は何人もの方にコメント付きでツイートいただけたり、共感していただけた部分が大きかったのかなと個人的に感じています。

ーどちらかというと主人公然としたキャラクターよりも脇役タイプに目がいきますか?

もり氏:そうですね、学生時代にバレーボールを部だったのですが、僕はレギュラーになれなかった側の人間なので。自然と控えの選手や試合に出られないキャラクターの心情に寄ってしまう部分はありますね。そんな理由もあってスポーツ漫画というジャンル自体が好きです。

ーカルチャーメディアのリアルサウンドブックでは「高校からスポーツを始めたキャラクター」を特集した記事も書かれていましたね。先程のお話とも通じる部分があるように感じます。

もり氏:あの記事を書こうと思ったきっかけは、まさに自分が高校から「バレーボール」というスポーツを始めた経験が原体験としてありますね。中学から、あるいはもっと前から競技を始めた人とはまるで経験値が違うので、技術的にも精神的にもかなり苦しいんです。むしろマイナスからのスタートというか。
そこで関わるチームメイトとの関係性によっても、そもそも部活を続けられるのかどうかというところからの勝負になってくるので、この記事で挙げさせてもらった4人のキャラクターはそれぞれのチームで立派な戦力として活躍しているので、尊敬の気持ちを記事を通して伝えるような思いで書いてましたね。

ーebookjapanで書かれていた『BLUE GIANT』の記事も、音楽というジャンルではありますが脇を固めるキャラクターに焦点をあてていた記事でしたね。

もり氏:そうなんです。丁度アニメ映画が公開されていた時期で、元々作品は読んでいたので、映画も観にいったのですが、原作とはまた別物の感動があったんです。主人公の宮本大という真っ直ぐに輝く存在に触れたことで、自分の人生を見つめ直してそれぞれの道を進んでいく、大と関わった側のキャラクター達もまた素晴らしいな、という感情が強く芽生えて、その想いを伝えたいなと思ったことが記事執筆のきっかけですね。
読んでいただいた方にとって、小さなことでも良いので何か行動を起こすきっかけになれば、という気持ちもありました。自分も宮本大によって動かされた人間の1人だと勝手に思い込んで書いてましたね。

ー登場するキャラクター達に宮本大がきっかけを与えている、とも読み取れますよね。大変興味深い記事でした。そして少し話は変わりますが、その他の媒体でもり氏さん的にこれは読んでほしい!おすすめ!という記事はありますか?

もり氏:2022年の夏頃から地元愛媛県のおすすめイベント情報サイト「イマナニ」様で記事を定期的に書かせていただいているのですが、元々プロレス好きだったこともあって、地域のプロレス団体「愛媛プロレス」の試合の模様をレポートした記事はぜひ読んでもらいたいですね。僕のプロレス愛が迸っているので(笑)

ー漫画とプロレスはなんとなく相性が良いような気もしますね。ちなみにもり氏さんにとってプロレスの魅力はどういうところにあると感じていらっしゃいますか?

もり氏:そうですね、色々あるんですけど個人的に1番魅力に感じているのは「何度倒されても立ち上がる」ところですね。それはもう人生と同じだな、と。シンプルに見ていて勇気を貰えます。そしてエンタメコンテンツとしても優れているな、という点も推したいですね。強さだけが全てではないというか。

ーなるほど。

もり氏:キャラクター性や、コミカルさ、観客とのコミュニケーション力だったり、選手とファンの距離感の近さだったり。魅力は本当に色々あるので、なんだか怖そう、とかルールがよくわからない、という理由でまだ観られたことがない人もそれこそ劇を見るような気持ちで一度会場に足を運んでみて貰いたいですね。。って僕は関係者でもなんでもないのですが、1プロレスファンとして裾野がもっと広がってくれると嬉しいですね。

ー会場で選手が自ら物販を行っていたり、プロレスは選手と直接触れ合えるという点も楽しいですよね。漫画やヒーローショーにも近いものを感じますね。ちなみに、もり氏さんの書かれた記事でその他おすすめはありますか?

もり氏:そうですね、自分でこれがオススメです!と言うのも中々難しいところですが、比較的最近ebookjapanで書かせていただいた「頑張る自分の背中を押してくれるマンガ特集」は読んで貰えると嬉しいですね。

ーなんでも背中を押す力別に作品を紹介されているとか。

もり氏:そうですね。その時々で背中を優しく押してもらいたいのか、力一杯サポートしてほしいのかも異なるかなと思い背中を押す力、通称「押し力」別に選ばせていただきました。

ーただただ素晴らしいですね。そしてもり氏さんと言えばラジオ配信活動のイメージも強いのですが、最近はいかがですか?

もり氏:そんなところにまで触れてくださって嬉しいですね。元々ライターさんお友達と好きな作品を長尺でじっくり語りたい、と言うのがスタートで、ありがたいことにこれまで40人を超える様々なゲストの方にお越しいただけました。

ー実際にどのような方がゲスト出演されているのですか?

マンガライター繋がりの方はもちろん、SNSを通して繋がりが出来た方、ビジネス界隈で有名な某社長やお笑い芸人の方や漫画家の先生が出てくださったこともあり、当初は想定もしていなかったことですがラジオを通して貴重で嬉しい体験をいくつもさせて貰ってます。最近は子育てもあってセミリタイヤ中ですが、また近々スポットで開催したい気持ちはあります・・・時間と奥様のお許しがあれば、、笑

ー復活を期待しています!ちなみにおすすめの放送回を1つあげるとすれば?

もり氏:そうですね、やはり放送中に奇跡が起こった「第1回推しマンガ家先生プレゼン大会」ですかね。ゲストライターさんのプレゼン力もさることながら、まさかの展開もあり、で感動的なラジオ回になってるので、漫画好きの方にはぜひ聴いてもらいたいですね。

ー最後に、2023年に読んだ漫画BEST5記事についても触れさせてください。こちらもリアルサウンドブックで掲載されている記事ですね。

もり氏:そうですそうです。まだリアルサウンドブック様で書かせていただくようになってそれほど本数も書いていない中で、BEST漫画記事を書かせていただけて嬉しいですね。様々なライターさんが書かれている中、「もり氏編」と名前があるのが個人的には嬉しみ案件です。そしてやはりギャルは最高ですとこの場を借りて言わせていただきたいですね。

ーギャルはいらないなんてことは決してないということですね。では長くなってしまいましたが、最後にもり氏さんにとって「ライターとは?」という質問で締めさせてください。

ーもり氏:おぉ、かなりプロフェッショナルな質問ですね。まず、「書く」ということは人間にとってはとても自然な行為であると同時に、多くの人に情報や想いを届けることができるツールでもあるので。
自分が作品やイベントを通して感じた魅力であったり、楽しさ、面白さ、くだらなさも含めて、読み手にとって少しでもプラスの行動に繋がる、それがちょっとニヤついてしまったり、といった小さなことでも良いので、なにかしらのきっかけを記事を通して届けられたらな、と思ってます。

ーなる程。

もり氏:作品に敬意を払いつつ、自分なりに感じたものを「伝える」ことを大事にしていきたいですね。書くこと自体は大変なことも勿論ありますが、書くことで消化できることやなにかの助けになれることもきっとあると思うので、愚直に、真摯に、そして言葉を綴ることの楽しさを噛み締めつつ、活動を続けていきたいですね。「ライターとは?」と言う質問の答えになっていないかもですが、自分なりのライターとしてこうありたい的な話になってしまいましたが、こんな感じで大丈夫でしょうか?

ーそもそもこの企画自体が何やってるんだコレ?みたいな感じなので、きっと大丈夫です!ここまで読んでくれている方はすべからくお優しい人達の筈ですよ。

もり氏:よかったと言っていいのか分からないですが、まぁよかったです。
ちなみにやらしい話なんですけど、今回のインタビューのギャラって、いくらぐらいになりますかね。。

ーチロルチョコ1個です。

もり氏:なにィ!?

ー安心してください。きなこ餅味です!

もり氏:なら安心です!本日はありがとうございました!

インタビューは332,880時間に及ぶ密着取材の元、2024年1月某日に本人の脳内で行われました。

なにィ!?


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