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小学校低学年の「あのね帳」(日記)

子育て回想備忘録12

息子たちの通っていた(公立)小学校では、低学年に「あのね帳」というものがありました。
これは、今日の出来事や、思ったことなどを日記形式で書くノートです。
宿題として出され、提出すると先生がお返事を書いて返してくれます。
また、上手に書けた部分には花丸と波線をつけてくれます。
児童と先生の交換日記のようなものです。
息子たちは先生からのお返事をとてもたのしみにしていました。

「あのね帳」は子どもが自分の言葉で出来事や気持ちを伝える文章が書けるようになり、先生と内容を共有しお返事がもらえるという、とても素敵な体験だと思います。

長男の書いた春の大型連休の「あのね帳」のことをよく思い出します。
我が家では、お庭の芝生をはがして砂利にするために、大型連休を使い、家族で作業をしました。
子どもたちは小さいながらも、お手伝いをしてくれました。

この日記の中で私が好きな部分は
「はがした芝生はまるでレースのようでした。」

「たいへんだったけれど、家族みんなでお庭をきれいにできてよかったです。」
のところです。

この日記は、選ばれて学級便りに載せてもらいました。長男は学級便りに載せてもらったことを喜んでいました。
しかし、選ばれたあとの4人はみんな旅行に行った話を書いていました。
学級便りを読んだ私は、
長男に良かったね!上手に書けたね。
とほめたあと、長男は我が家だけ旅行に行っていないことでさみしい気分になっていないかと心配になりました。
しかし、
長男は、何も気にしてない様子でした。

その後、
長男が中学生になった時、家族でこの話になったことがありました。
長男は当時を思い出して、
「あれ?みんな旅行行ってたの?」
とびっくりしただけで羨ましくは思わなかったそうです。

まさに、親の取り越し苦労ですね。

旅行だけが楽しいひとときではないと子どもたちはわかっていたのでした。

大学生の息子たちに
「今年の大型連休どうするの?」
と聞くと
「え?家族で庭の手入れするのでは…」
と返事がかえってきました。
家族だけのギャグです。

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