いりえの営業記録(3月後半)
振り返り⑤はこちらから。
あっという間に4月! 一年のうち4分の1が過ぎてしまったなんて。にわかには信じられません。気づいたらもう9月とかになっちゃっているんじゃないでしょうか。
いりえの活動は6月末までの期間限定なので、間借りで本屋をできるのも残り3ヶ月。悔いのないようにいろんなチャレンジをしなければ。
3月22日(金)晴れ
以前も来てくださったお客さんがご来店。ゆっくり本棚を眺め、以下の本を購入くださいました。
店主が好きな津村記久子さんの本があったので、うれしくてつい声をかけてしまいます。作品を読むのは初めてとのことで、次またいらしたときには感想を聞いてみたいなと思いました。
この日はチェッコリさんのイベントをお手伝いするため17時半までの時短営業。パン・ジスさんという韓国の人気イラストレーターが来日するタイミングで企画されたトークショーです。私は通訳を担当。
かなりの読書家でもあるパン・ジスさん。これまで読んできた本について書いたエッセイ本が少し前に韓国で出版されたとのことで、著書の紹介やご自身の来歴についてお話ししていました。
実家が経済的に厳しく、絵を学びたいと言いだすことすらできなかった子ども時代。しかし大学生になって、やっぱり描くことを仕事にしたいと気づき、周りの反対を押し切って独学に時間を注ぎます。
縁あってアニメーション制作会社に就職し才能を開花させるも、まもなく業績不振で会社が倒産。それでも活動を続けようと個人のInstagramアカウントにイラストを上げることを習慣にしているうち出版社から声がかかり、表紙イラストを手がけることになりました。それがまたたく間にベストセラーに。売れっ子イラストレーターとして名を馳せます。
話を聞きながら、考えたり悩んでいるだけでなくアイデアを形にすること、周囲の声や評価が気にならなくなるくらい夢中になること、続けることのすごさを実感しました。
3月25日(月)雨
いりえを始めて初のイベントとなる「みっつの本屋」第1回目の開催日でした。もともとお店を持っていたハリ書房さん、そこに間借りしているいりえ、その空間へさらに出張してきて本を売るごーすと書房さん。みっつの本屋が入れ子構造のように集まるユニークなイベントです。
ごーすと書房さんが「本屋のマトリョーシカ」という素敵なキャッチコピーをつけてくださり、私の趣味がマトリョーシカ集め・絵付けであることもあって、せっかくならとイベントに際したマトリョーシカを作って待機。
雨のため不安はありましたが、ちら、ほらとご来店があり、どうにかお客さんゼロは免れたので安堵のため息をつきました。しかしまだまだ周知が足りないことは痛感。次回までに宣伝を頑張りましょうと励まし合いながらの店じまいとなりました。
次回は4月15日(月)14:00から第2回目「みっつの本屋」を開催します! Twitter(現X)の方でも随時告知をしていくのでチェックしてみてください。
3月26日(火)雨
前日、気を張っていたのか帰り道くらいから頭痛があったのですが、朝起きてみても痛みが引かなかったので申し訳なさを感じつつも臨時休業とさせていただきました…。身体は資本であるという言葉が身にしみます。
3月30日(土)晴れ
しばらく前から告知していたタロット占いのイベント当日。店主の友人が「やりたい!」と言ってくれ、ありがたく企画しました。
友人は種類の違うタロットカード(現状・近未来・アドバイスが見えるもの/Yes・Noで答えが出るもの/背中を押すメッセージをくれるものなど)を持参してスタンバイ。
開店後しばらく二人でお喋りしていると、さっそく最初のお客さんがご来店! 文学フリマとnoteでつながりのある方で、前々からこのイベントを楽しみにされていたそう。
占いの詳細はご本人が書かれたnoteでぜひ。文中、「自分が愛読した本が、読みたいと思ってくれた人に受け継がれるスタイルの本屋さん」といりえのことを紹介してくださっており、とても素敵な表現で感動しました。
その後も入れ替わり立ち替わりお客さんが来店くださり、タロット占いを満喫。共感力が高くて楽観的な友人らしく、相談者に寄り添い、ともに歓喜したり興奮したりする、隣で見ながらもとても楽しそうな時間でした。
お客さん同士で新たにつながりが生まれる場面などもあり、今さらながらいりえのコンセプトである「ひと休み/混じり合う/外へ」を体現できたかなと思います。
好評だったタロットイベント、友人が「5月あたりにまたやろう」と言ってくれたので確定次第SNSで告知しますね。
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相変わらず静かな日も多々ありましたが、何度か通ってくださるお客さんがいらっしゃったり、次回を期待されるイベントができたりと、少しずつお店が盛り上がってきた印象です。4月も丁寧に、楽しみながらできることを頑張っていきます。どうぞよろしくお願いいたします!
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