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もっと知りたい、もっと学びたい。|中村恭平

あなたの「やってみたい!」をアシストする間借り情報メディア・間借り人(まがりん)。わたしたちは『点と点を“線”にする。』をコンセプトとし、発信しています。

東海3県(主に名古屋)で間貸しをしている方に取材。第3回目はCENTRE代表・中村恭平さん。お店をもつまでの経緯を、20代まで遡って順にお話していただきました。


ー 20代 音楽活動から会計の道へ

高校生の頃はバンドマン一筋でした。高校卒業後、音楽の専門学校へ行って音楽活動もしていました。社会に出て音楽以外の仕事について考えたときに、自分が何ができるか、何で働けるかがわからなくて。ハローワークに相談して適職診断もしていただいて、そこで言われたのが会計。それに対して何の疑問も抱かず、勧められたとおりに資格の勉強をしてみたらハマったんですよね。「このまま勉強すれば今後社会から必要とされる人になれるかもしれない」と、思いました。

途中で嫌になるとか、そういうのはなくて。求められる仕事をやることで、それができることになっていくのが楽しくて。どんどんやりたい事へと変わっていきました。やりたいこと、できること、人に求められることの重なりを大きくすると、仕事が楽しくなります!20代は、税理士事務所で税理士のサポートをすることで、小さな会社の実態もわかって勉強になりました。


ー 30代 某喫茶店で働き、働くことについて考える

今まで勉強してきた経理の力を発揮したいなと思っていたところ、某喫茶店に出合いました。当時、凄まじい速度で全国展開していくタイミングでした。大きな組織で働くことで「働くにおいて大切なことって何だろう」と考えるようになって、それが今やっていることにも繋がっています。

在職中に中小企業診断士の資格にも挑戦して取得しました。もしお困りごとがございましたら、ご相談に乗ることもできます。


ー 40代 独立 カフェ×本屋

看板商品 あんこマーガリンサンド+白玉だんごトッピング

会社の規模が大きくなればなるほど、本部と店舗の繋がりが希薄になっていくのを感じていました。現場スタッフの気持ちの高まりが集まってこそ、大きくなっていくと思うんですよね。いつか自分が独立するときに「働く人1人ひとりに便益になるような仕事がしたい!」と思って。それを叶えるための手法としてあったのが“カフェ”と“本屋”でした。

45歳だと躊躇うかもしれない、と思ったので、 39歳の時にお店をつくることを決意しました。進めてみてダメだったらどっかでダメになるなと思いましたし、いけるならそのままいっちゃうと思って...。そしたらできました!コロナも含め想定外なことばかりでしたね。コンセプトにしている“もっと知りたい、もっと学びたい”という人間の心はコロナ禍であっても変わらないと思って、それを信じて貫きました。これから何が起こるかわからないので、お店そのものの価値に重心を置いてお店をつくらないと揺らいでしまうなと思います。

お店がもつ鍵はモノじゃなくて、人や体験。なぜそれなのか、なぜこだわるのか、お店の根っことなるものとどう繋がっているのかを、お客様にお話できることこそが重要なのかなと思います。


ー CENTRE“らしさ”

あるとき、ポートランドにあるパウウェルズブックスに憧れを抱きました。日本で何かしら実現したくて、開業するにあたってすごく参考にしました。

働く人たちに向けて、よいきっかけ、雰囲気や空気をつくることを“都心”(=誰もが通いやすい駅チカ)でやりたくて、結果この場所になりました。お客様が抱える課題や目標に到達できるような努力ができる場所であり、そういう人が周りにもいる環境を目指しています。趣味である選書もお店のコンセプトに合わせています。


ー 間貸しをはじめた理由

“場”は使っていただいて初めて価値が上がり、さまざまな目に触れることが大切だと思っています。 それとともに、店舗のコンセプトである“もっと知りたい、もっと学びたい”をリアルな体験として創ることも、CENTREの責務だと思うようになりました。 カフェという業態にとらわれず、コンセプトを実直に表現する店舗でありたいです。 間貸しは、そのためには欠かせない要素ですね。


間借り情報


文:Re!na
写真:小島 隆史

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