見出し画像

表紙イラストの裏側 #雑誌KOKKO 38号

雑誌『KOKKO(こっこう)』の表紙はオカヤイヅミさんにイラストを描き下ろしていただいています。このイラストは、雑誌の特集や時期から、雑誌編集に携わっている西口想さんが俳句を1句選定、その句をイメージのもとにしてオカヤさんが動物を登場させたイラストを制作されます。
今号の句は……?

川端康成とともに「新感覚派」と呼ばれ、短編「機械」(1930年)で知られる横光利一は、俳句も多くのこしています。

早春に挽く樹のゆるき倒れかな (横光利一)

季語の上では「早春」と呼ばれる2月~3月初め。
寒さに身を縮めながらも春に向けて時間が静かに動き出すこの季節の空気感を、「切った樹の倒れ方がゆっくりであること」で表現するのが素敵です。
来るAI 時代にもこの句の情感は伝わるのでしょうか。(西口)

『KOKKO』第38号 第1特集「デジタル・ガバメント問題」

画像1

ピンクのアナグマが作業中に一休み

画像2

イラスト オカヤイヅミ
装丁 ナルティス

『KOKKO』第38号
◆第1特集「デジタル・ガバメント問題」
◆第2特集「税制改革の提言2020」
◆壊される雇用と家族のいま 映画『家族を想うとき』公開記念ディスカッション
◆吉川浩満さんによる人気書評連載は『ナチスに挑戦した少年たち』(小学館)。
◆ゲストコラムとして、松本卓也さんによる「うつ病患者の職場復帰の際に、なぜ「時短勤務と残業禁止」を指示するのか」を掲載します!
◆連載「難民アートプロジェクト」第6回は番外編。望月優大さんをゲストにお迎えし、西亮太さんと対談を行いました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?