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美唄ブランドのワークショップ第1弾 「行政サービスを美しくしよう。」開催レポート Vol.55

美唄の若者主体のプロモーション「Be Beautiful 美しくあれ。」を推進していくために、「〇〇を美しくしよう。」をテーマに色々なジャンルでワークショップを実施しています。

ワークショップでは、美唄ブランドに込めた想いを参加者と共有し、職業や立場を超えて、自分たちが美唄でできることを一緒に考えます。またワークの中で出たアイディアを市民が主体的に実施できるように、企画の補助や情報発信といった伴走支援を行っています。

その第一弾として、若手市職員向けに「行政サービスを美しくしよう。」を実施しました。

本note『真船奮闘記』
2022年5月より北海道美唄市の地域おこし協力隊として、シティプロモーションを担当している真船創太(まふねそうた)です。シビックプライドの醸成を通じて関係人口の増加を目指し、美唄の若者たちと『美唄の未来に夢を描く委員会』を立ち上げました。プロジェクトを進めていく中での等身大の苦悩や、地域での暮らしのリアルを飾らずに発信しています。


ワークショップ実施概要

日時:5月17日(水)15:00-17:15
場所:美唄市役所内会議室
人数:18人(採用からおおむね10年以下の市職員)
※研修という立ち位置で実施させていただきました。

準備段階から

去年10〜30代の美唄市民と作った美唄ブランドを市外に発信する前に、2023年は市内に浸透させていくのが大事だと考え、最も身近な市の職員さんを巻き込んでいくことに。

一発目ということもあり、ワークショップのイメージがうまく伝えられず、参加者の集まりが芳しくありませんでした。そこで部長さんや課長さんに若手職員の背中を押してもらえるようにお願いをしたり、知っている職員さんに直接声をかけたりしました。

お願いしている以上、少しでも日常に希望を持てるようになったり、まちの見え方が変わるよう、最後の最後まで企画の詰めを行いました。

そして当日。用意したお菓子一足先につまみ食いをして糖分チャージ。

ワークショップスタート

各部署から1〜5名ずつくらい、計18人が集まってくれました。庁内だけでなく、消防士や保育士の方もいてびっくり!

研修という立ち位置ゆえか、すごく堅い会を予想していた人が多かったようで、はじめは緊張しているように見えました。(もちろん一番は僕であることは間違いないのですが、、笑)

グループワークの経験がない人も結構いたので、「チェックイン」という形で、それぞれの自己紹介や最初の気持ちをシェアしました。事業を一緒に進めている担当課の方にもグループのサポートに入ってもらいながら進めていきます。

ワークショップの目標は4つ。

① 美唄市が直面している課題を理解する
② 美唄シティプロモーションの取り組みを知る
③ プロモーション「 Be Beautiful 」を理解する
④ 自分たちができることを考えてみる

① 美唄市が直面している課題を理解する

そもそもなぜ今アクションを取る必要があるのか、20年後に人口が半減する予想や社会全体の変化を交え、美唄が抱えている課題を全体で共有しました。

正解がない時代において、課題先進地である地方では、自ら夢を描いて、それに向けて一つひとつ行動することが大切であると。

② 美唄シティプロモーションの取り組みを知る

正解がわからない中で未来を描くために、過去から学ぶことがたくさんあります。この土地が持っているパワー。目には見えないけれども、先人たちが受け継いできた意志。

時間の関係上さくっと美唄の歴史をさらってから、1つ目のワークに入りました。

「美唄が持っている価値ってなんだろう?」

普段美唄で暮らしている職員からすると、日常過ぎて改めて考えることのない問いで、スロースタートでした。グループワークの時間を少し伸ばして、丁寧に投げかけることで、徐々にキーワードが出てくるようになりました。

気軽に芸術に触れられるアルテピアッツァ / 四季がはっきりしている / 温泉やアルテなど観光資源がある / やきとりが美味しい / お米をはじめ農業が盛ん / 人との距離が近い

参加者から出た意見の抜粋

③ プロモーション「 Be Beautiful 」を理解する

第3部では、プロモーションの中身を理解してもらうために、『美唄の未来に夢を描く委員会』の1年間の議論のダイジェストのようなものをお伝えしました。

若い感性で考えた、美唄の軸となる価値とはどういったもので、それを市民と共有するためのシンボルとは何か。つまり「Be Beautiful」にどんな想いを込めたのか。

SNSやまちなかで「Be Beautiful」の言葉やマークは見るけど、「誰かに聞かれたときに表面上以上の説明ができないんだよね」と言った声をもらっていました。まちの人たちが自分の言葉で語れるように、僕がまちの未来と一緒に語り続けななきゃいけないし、知りたいと思えるような企画を作り続けないきゃいけない。

④ 自分たちができることを考えてみる

「美しくあれ。」に込めた想いを理解してもらった上で、まちが美しくなるために、自分たちにできることを一緒に考えます。

若手職員が多かったこともあり、空論で終わらないよう身近でできそうなことから思考を巡らせてみました。

消防車やゴミ収集車 / イベントでのプロジェクションマッピング / ゴミ袋 / ゴルフ場の芝の形 / 広報紙の表紙 / 市役所の封筒 / 雪んこまつりの雪像 / ハスカップを使った新商品パッケージ / マンホール / トートバックデザイン / 制服やユニフォームのワッペン / 彫刻 / 職員のポロシャツ

参加者から出たアイディアの抜粋

振り返り

当初想定していた、2時間をかなりオーバーしてしまい、そこは反省。

一方で、普段目の前の業務でいっぱいいっぱいの中、たった2時間でも美唄というまちについて考える時間にできたのではないかと思います。縦割りの性質が強い行政において、若手同士の横のつながりも作ることができたのは良かったですね。

参加者フォロー

後日参加者のところに個別で、お礼がてら話をしに行きました。

それぞれ新しいことや気づきを持って帰ってもらったようですが、全体的に少し難しかったみたいですね。たしかに、まちの価値って?自分たちに何ができるだろうか?といきなり問われても、、

1回で全部を完結させようとせずに、一つずつステップを登って行くことを意識して。(つい数段飛びしたくなっちゃう個人の性格を反省)

今回参加できなかった職員や、もう一つ進んだ話をする目的で、あと数回開催するイメージが持てました。

その後、、

ワークショップの中で出たアイディアがもとになり、広報紙「メロディー」の表紙にシンボルを活用いただきましたー!ぜひチェックしてみてください。

今回は小さな変化ですが、地道に一つずつ積み重ねていきます。

ちなみに自治体の広報”し”は、誌ではなく、紙と表記することが多いらしいです。(これまで間違って誌を使っていました)


今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
みなさんのスキ、フォローが励みになっているので、引き続きよろしくお願いいたします!(コメントも大歓迎です)


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