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すって合わせて歩んでいく(1)


夫婦は

「価値観のすり合わせと歩み寄りが大事」

と聞きますが、

それはとても大変です。



…とっっっっっっっっても大変です!!!!!!



じゃあ、なんで結婚なんてするの?

面倒臭いだけじゃない?



うーん…残念ながら、その通りなのですが(苦笑)


それでも何とかすり合わせて生活中です!!


この「すって合わせて歩んでいく」では、

私と主人違いすぎる価値観を比べて、

歩み寄ったり、寄らなかったりした話を元に、

「夫婦って色々あるんだねー」

「夫婦って難しいねー」

「夫婦って面倒臭いねー」

「でも夫婦ってのも悪くないねー」

と思ってもらえたらいいなと思います。



さて、第一回は育った根本とも言える「出身」。

過疎化地域出身の私と

都会出身の主人の話です。


私は過疎化が進む、地元色の強い地域の出身。

3世代・4世代で住むのは当たり前、

学校は転校生が来ることはほとんどなく、

幼い頃から地元を離れた高校に通うまで

クラスは一つだけ、

家族構成から何から知っているのが当たり前。


そんな私が結婚した相手は、

180度違う主人でした。


主人は都会のみを行き来する転勤族。

核家族での移動、

転勤は1年単位なんてざらにあり、

「2年いれば長いなぁ」と思う短さ。

行く学校は常に4、5クラスあり、

知らない人がいるのが当たり前。

自分を知っている人ができる前に転勤する。

お互い知らないのが当たり前。



さて、そんな2人が夫婦になったら…


それはもう、すって合わせる難しさと言ったら!





結婚して最初に居ついた地域が

都会だったので、主導権は主人に。

「隣に誰がいるか分からないんだから、勝手に声かけちゃダメ!」

(えっ、あいさつもダメなの?)

「交友関係を広げるなら家の近くはダメ。公私混同しないようにね!」

(交友関係って公私の私じゃないの?)

「足音が響く歩き方だから、ちゃんと静かに歩いて!ここは持ち家じゃないんだよ?!」

(そんなに、うるさい…?)



一つひとつに返ってくる言葉が多すぎて、



私の中の家という場所が、



地域という場所が、



全く通用しない。



社会の常識は違うと言わんばかりの毎日。



ストレスの塊でした。



今書いていて暗くなってくるほど、

あの時は新婚だったにも関わらず、

辛かった思い出しかないです。





しかも、

言い返すことがほとんど出来ない私と、

はっきり言う物言い主人だったので、

正直、私個人の耐久戦でした。






それが、次の転勤でガラッと環境が変化します。


チェーン店はほとんどなく、

どこに行くにも車で2時間、

街全体が誰かしら顔見知りという地域へ転勤。


文句の多い主人とは裏腹に、

私はとても安堵しました。

「これから少し穏やかに生活できそう」


ところが、これまた主人があれこれ言い始めます。


「野菜もらった?!なんで他人にあげれるの?」

(ご近所に自分の畑のものをあげるのは良くあるよ)

「近所の人と話した?!えっ、どんな人?何してる人?職歴とか…大丈夫なの?」

(敵でもなんでもないし、あなたは警察でもない。話したのはお迎えのおばあさんです)

「シャッターばっかだね。どんどん廃れていくんじゃないの?全然店ないし」

(シャッターなのはここだけじゃないし。大体都会以外はそういうところ多いんだよ?お店はあなたのいない日中にやっていますよ。夜空いていないだけで…)



これだけ書くと主人の悪口になっちゃうのですが(苦笑)



育った環境の違いや感覚を変えることは難しい。






「あなたの普通は皆の普通ではない」

「私の普通も皆の普通ではない」

「本当に気をつけなければいけないのは、

 相手の普通を異常だと決め付けて、

 否定の言葉を言うこと」



 話し手が

 嫌なことを嫌と言える「空気」は

 聞き手が

 相手のことを心から聞く姿勢がないと、

 言えない。





 これを6年かけて、

 やっとの思いで今年の春に

 主人に伝える事ができました。




…長かった。



 劇的変化はありませんが、

 歩み寄りと多少のすり合わせは感じられます。





 時間をかけることは忍耐が必要なので、できれば最初から喧嘩しても、すり合わせていった方が絶対いいと思います。



 どちらかを否定せず、

 お互いのことを聞く姿勢を持つこと。



 

 すってあわせるって大事!!

 

 としみじみ思う、今日この頃でした。


 


 












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