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転生作品にも良作はあるってことを伝えたい

以前こんな記事を書かせて頂きました。

ありがたいことに、たくさんの人に読んでもらえている記事でございます。

こちらにも書いたんですが、異世界転生ものにはテンプレートが存在していて、ほとんどの作品がこのテンプレ通りに物語が進んでいく内容となっています。

だがしかし、転生ものであってもいい作品もあるのです!!

全部が全部、うーーーん?という作品ばかりではないことを、ここでお伝えしたい。



では早速、独断と偏見で選んだ、私がおススメする異世界転生作品をご紹介していきます!!



『本好きの下剋上』



まずは絶対に外せない本好きです。

私がライトノベルにハマったきっかけでもある今作。
もちろん全巻集めている大好きな作品です。

幼い頃から本が大好きな、ある女子大生が事故に巻き込まれ、見知らぬ世界で生まれ変わった。

貧しい兵士の家に、病気がちな5歳の女の子、マインとして…。
おまけに、その世界では人々の識字率も低く、書物はほとんど存在しない。
いくら読みたくても高価で手に入らない。

マインは決意する。ないなら、作ってしまえばいいじゃない!
目指すは図書館司書。
本に囲まれて生きるため、本を作ることから始めよう!

本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー。

アニメは第3期まで放送済みで、第4期の制作も決定しております。

私がこの作品が好きな理由。
それは、徹底して作り込まれた世界観と本に対する知識量、そして個性豊かな登場人物たちのキャラクター描写です。

主人公マインはもちろんのこと、マインの家族、友達、商人として出会う人々、神殿関係者、貴族、他国の貴族、王族などなど。
とにかくたっくさんのキャラクターが出てきますが、みんな違ってみんないいんです。


テンプレにある「みんないい人」という設定。
マインの家族は確かにいい人たちですが、ただのいい人で終わっていないし、それぞれに葛藤があって、それぞれみんな生きているのが伝わってくるんです。

もちろん、マインのことが嫌いな人も大勢出てきますし、嫌いの種類もいろいろある。
一見、いい人に思えた人でも、見方や立場を変えればまた違った面が見えて、作者である香月先生の人間観察能力の凄まじさを感じられます。

作り込まれた世界観や設定も、回を増すごとに重たくなっていき、何度も見返したくなる、読み返したくなる、そんな作品です。



『この素晴らしい世界に祝福を!』

ゲームを愛する佐藤和真は女神を道連れに異世界転生。

大冒険が始まる……と思いきや、衣食住を得るための労働が始まる。

「安定」を手にしたい和真だが、女神が次々問題を起こし、ついには魔王軍に目をつけられ!?

2024年春に第3期が放送されている今作。

私も最初はこう思っていました。

どうせいつもと同じ異世界ハーレムものでしょ?と。

ちょっと待ってください!!

全然同じではないのです!!


主人公のカズマは女神であるアクアを選んで、異世界に転生する。
ここまでは、転生ものでよく見る、可愛い子を連れて旅する感じに見えます。

ですが、このアクア。
治癒魔法以外、ほとんど何もできないポンコツ女神なのです。
(花鳥風月という、水を出す宴会芸はできる)


カズマはカズマで、何の能力ももらわずに来たので、ただの人間です。
第1話は、魔法も使わず、剣も弓も盾も使わず、王様に会いにも行きません。

お金がないのでまずは土木作業のバイトから始めるという、今まで見たことない展開になります。

これをダイジェストで流すんですが、それが最高に面白い。
働いて、ご飯を食べて、お酒を飲んで、アクアが吐いて、臭い小屋で寝て。
それを何日も何日も繰り返す。

これが第1話。


アクアとのイチャイチャは全く無く、恋愛関係にも発展しない。
かの『ONE PIECE』とも張り合えるであろう、仲間になるのです。


・・・大げさに言いました。ごめんなさい。


とにもかくにも、見た目で敬遠してる方にはぜひ見てもらいたい!!


『オーバーロード』 

                                                         

オンラインゲーム「ユグドラシル」サービス終了の夜、名残を惜しむためログインしていた主人公は異世界に飛ばされてしまう。

見た目は骸骨!?最強で魔法使い!?おまけに悪役――!?

ゲームの世界に入ってしまうというジャンルの異世界転生ものです。

確かに、そちら系統の作品で言えばテンプレな始まり方ではあります。

ブラック企業に勤めている主人公、サービス終了間近なゲーム、ゲームキャラクターになっても現実世界に身内ゼロだからすぐ馴染む、美女キャラ達がみんな好意を示してくる。

ではなぜ、私がこの作品を推そうとするのか。

それは、主人公モモンガのゲームに対する愛情と、動き出したNPCたちの個性豊かなキャラクター、そして、ユグドラシルという国の魅力です。


特に主役のモモンガ(作内ではアインズ・ウール・ゴウンと呼ばせています)に、いやらしさが無いのが大きい。

いっぱい迫られるけど、モモンガはアンデットです。
気持ちが高揚しても、スン・・・となる仕様になっています。
それが面白い。


異世界に行った主人公がすぐに誰かを倒したり、剣やら魔法やらで敵を殺すことに違和感がありましたが、そういった心の変化もこちらの作品ではきちんと説明があります。


自分以外のゲーム仲間は、サービス終了よりも前に、みんな参加しなくなり、たった1人で終了を迎えたモモンガ。
寂しさと悲しさと怒りと、でもみんな生活があるんだから、当たり前だよなって思う気持ちと。

そんな彼らとの楽しい日々を思い出すシーンが多いのも素晴らしい点だと思います。

仲間が作ったNPCだからこそ、大事にしたい。まるで、子供に対する愛情のような、そんな風にも見える作品です。



たった3作品になってしまいましたが、まだまだたくさんおすすめはあります。
個人的には、今放送されている春アニメの中でも面白い作品がありましたので、そちらはまた春アニメランキングとして記事にしたいと思っております。



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