見出し画像

ロルカの詩① Romance de La Luna Luna

20世紀スペインが生んだ詩人。ガルシア・フェデリーコ・ロルカ。
1898年6月5日グラナダ生まれ
1936年8月16日 スペイン市民戦争の最中、社会主義者を宣言したことにより逮捕され、二日後8月18日Viznarにて銃殺される。

Romance de la Luna Luna
月のロマンス。一部を訳す。
この作業は冒険で、なぜなら私はロルカの詩を日本語訳で読んだことがない。難解な詩を今の私の能力でどう訳すことが出来るのか。
これは冒険であり、挑戦であり、時間の浪費、さらに寝不足の原因でもある。あくまで一部だ。本体はもっと長く奔放であるに違いない。

La luna vino a la fragua.             月が鍛冶場をおとずれた。
Con su polisión de nardos    ナルドのポリゾンを身に着けて
el niño la mira mira      幼き子が月を見る、じっと見る
el niño la está mirando    幼き子が月をじっと見ている。

ナルドのポリゾンがわからない。
目下、調査中、である。

En el aire conmovido                 心うずく空気の中で
mueve la luna sus brazos   月がその両腕を動かして
y enseña,          
Lública y pura        みだらで、ピュアな、月
sus senos de duro estaño   硬いすずの乳房を示す。

Huye luna, luna,luna     月よ、お逃げよ、お逃げよ
Si vinieran los gitanos    もしジプシーたちがやってきたなら
harían con tu corazón     あんたの心臓で
collares y anillos blancos   首飾りと白い指輪を作ってしまうよ

Niño, dejame que baile             ぼっちゃん、わたしに踊らせて
Cuando vengan los gitanos,  ジプシーたちが来たならば
te encontrarán sobre el yunque かなとこの上で小さなおめめを閉じている
con los ojillos cerrados     ぼっちゃんを見つけてしまうでしょう。

el yunque 英語ではanvilとある。 
日本語で「かなとこ」金属を打つ作業台。。ふむ。

ロルカの詩を訳す。
本気ならアンダルシアを旅することにしよう。
オレンジとオリーブの樹のあいだを流れる
グアダルキビール川に遊ぶことにしよう。

次回は(いつになるのか、本当にあるのか不明とはいえ)
La Monja Gitana
ジプシーの修道女
あるいは
ジプシー尼僧
この詩を訳してみたい。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?