見出し画像

箱根駅伝2023出場校紹介(2)「順天堂大学」

さあ、第2弾行ってみよう!ということで、今回は順天堂大学の紹介行ってみよう👍
昨年は長門俊介駅伝監督が現役時代優勝して以来の2位入賞。
今期は果たしてどうなのだろうか?

順天堂大学

1838年に下総佐倉藩主堀田正睦が招聘した佐藤泰然が江戸薬研堀に蘭方医学塾を開学。これが現在の順天堂大学の起源である。おおよそ180年以上に亘る伝統ある医科大学として知られ、順天堂大学附属病院の規模はとても大きく、それに伴い看護師の数も多い大学である。スポーツ医学とのかかわりも深く、多くのアスリートはもちろんだがスポーツ関連の人材を輩出し続けている。

バレーボール・体操・陸上競技と多くの分野に卒業生を輩出しており、サッカー部の卒業生には名波浩さん、体操では団体金メダルを獲得した冨田洋之さん、短距離でも4×100メートルで銅メダリストとなった高平慎士さん、競歩の世界では20kmで世界記録を持つ鈴木雄介さんと多岐にわたる。

長距離部門の卒業生も大変著名な選手が多く、3000メートル障害元日本記録保持者である岩水嘉孝さん、高橋尚子さんと共に有名になった小出義雄さん、山梨学院大学陸上部監督にあたる上田誠仁さん、かつて箱根駅伝にて2区区間記録保持者であった三代直樹さんと箱根路や世界へと駆け抜けていった選手がとても多い。

現役選手でも「山の神」今井正人選手や3000メートル障害を主戦に戦う塩尻和也選手が在籍していた。現在、3000メートル障害日本記録保持者である三浦龍司くんは同校に在籍中だ。

スポーツ以外でも、大沢たかおさんのドラマでも有名になった「JIN-仁-」の仁友堂は順天堂がモデルといわれている。

今シーズンのチーム成績

出雲5位
全日本4位

順天堂大学で鬼門となっているのがスタートダッシュである。出雲こそ野村優作くんが区間5位と奮闘したが、全日本でも区間11位。肝心のエースである三浦龍司くんも出雲2区の区間記録を樹立したものの、区間賞獲得には至らず。全日本でも高校の後輩にあたる佐藤圭汰くんに及ばなかった。

大エースである三浦くんは主戦場が異なるため、もう一人チームに絶対的なエースが必要になってくるが安定感はあれど青学の近藤くんや東京国際の丹所くん、そして駒澤の田澤くんを脅かすクラスの選手育成には至っていない。

それこそ「やんちゃな選手」と共に駅伝優勝を成し遂げた長門駅伝監督の真価が問われそうだ。

パワフルプレイヤー:伊豫田達弥

順天堂大学のゲームチェンジャーとなり得る存在なのが伊豫田くんだ。今年は関東インカレで10000メートルで優勝、主要区間でも区間上位でまとめ、安定感も高い。
先に挙げた3人の選手たちに比肩するだけの能力を駅伝では秘めているだけに、彼の奮起に期待したい。

監督

長門俊介

順天堂大学が最後に優勝した2007年大会で9区区間賞を獲得、JR東日本でも現役を続けた。その後、2011年に母校にコーチとして戻ると塩尻和也選手に松枝博輝選手を育成して、低迷していた順天堂大学を立て直した。
特筆すべき点は、個性派集団の順天堂大学においてそのチームをまとめ上げた事。そして、高い能力を持った選手をオリンピアンにまで育て上げている点だ。
順天堂という環境がそうなのかもしれない。しかし、順天堂大学という優れた施設を持った環境をもっても低迷していた時期もあるため、やはり長門監督の手腕が優秀だという事だろう。

個性派軍団を率いたキャプテンがこれからどうやんちゃな選手を育成するのか、要注目だ。

ちなみに順天堂の件について記載しているのは下記記事。

次は3冠を狙うあの大学である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?