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認知症と「自分を守る」ということ

歳を重ねても“ボケない方”もいれば
「認知症」と病人扱いされる方もいます。

随分前ですが、104歳のボケない“ばあちゃん”との会話をnoteに書きました。

「長生きも良し悪しよ」
とおっしゃいました。


※よければ、こちらもどうぞ ↓
「死ぬことへの安心」https://note.com/maesaaan/n/ndc6296e0be5a


歳を重ねることは、失うこと。

身体の自由も、周りの人たちも。
それはきっと辛いこと。


ボケてない方は、辛さを受け止めて
日々暮らしておられる。



「むしろ、ボケてしまった方がいいのかもしれない」

とおっしゃる方もいました。


辛さを忘れたり、感じないでいられるから。と。


認知症を測定する指標として有名な「長谷川式」を開発した
長谷川先生の著書にも、

認知症は、死への恐怖を和らげるためなのかも

という一節がありました。


寂しくて辛い、
一人で不安、

などの辛さから解放されたい。


「物忘れ」も「認知症」も、

ステキな思い出を残して旅たつ、、
そのための、自然の摂理なのかもしれませんね。

言葉のプラスパワー、マイナスパワー


とはいえ、当事者の方は生活に困ることも多くなってしまいます。
それをいかに支えるかが、介護職に期待されることだと思います。


認知症の方であろうと、感情はあります

プラスの言葉を発信していれば、安心感を感じてもらえます。


最近の話ですが、
何を言ってるか正直わからない方がいて、
いつも困ったような顔をして、
立ち上がっては、どこかに行こうとされる方がいました。

ほんと申し訳ないけど、ボソボソと話されるし、聞き取れても脈絡なさすぎて、何をおっしゃっているのかわからない、、、

そんな方であっても、ココロを開いて欲しいなと思い接近してみた♪

ぼくがしたことは、何を言ってるかはやっぱりわからないんだけど(笑)、

・「うん、うん」とうなずくこと
・「そうなんですね」など聞き取れた言葉に反応する
・表情は穏やかに!

これを時間の許す限り、実行しました。


っていうか、ずいぶんお喋りな人だったんだなと思うくらいに、沢山話をしてくれる中で、

徐々に穏やかな顔になり、
他の利用者の方の話にも相槌を打つようになってました。


認知症って病気という側面より、
人間関係の適応に困ってる方も多いように思います。

なるべく、じっくり話を聞いたり穏やかに接することで、

「プラスのパワーをプレゼントできる」人でいられれば、随分関係が良くなるのではないかと思います。


さ、いい話しましたけど
逆もありますよね!


暴言!!


ぼくもつい先日、激しく罵られてしまいました、、、

ぼく今回の場合は理由があって、
お通じをパンツの中にしてしまっていました。。。

とにかく不快だけど、どうしていいかわからずに歩き回っておられた。

なんとかしたいけど、手伝われたくない気持ちもある。


しかし、介護職としては、そのままにもできないし、
本人も不愉快の原因を取り除いた方がいいのは明らか。

なので、罵られようが、キレイにしましたよ(笑)

内心、「なんで、こんなこと言われなアカンねん!」
とは思わなくもないですが、、、


言葉って、スゴいパワーがあります

マイナスな言葉には、マイナスパワーが満載!


しかし、認知症のため上手く表現できないだけの場合、
言葉のマイナスパワーは受け流す

自分がマイナスパワーを受け取らないために!

実際、キレイになれば落ち着いてくれます。



人はコミュニケーションしながら生きています。

その中では、言葉や態度などを通して、
”色んな情報”を「パワーを込めて」発信してます。



それが周りに伝染します。

穏やかな表情や口調で発信していれば、周りの空気も穏やかに。

トゲトゲしい暴言を吐いていると、雰囲気が悪くなる。


認知症の方は、混乱していたりしてマイナス感情を抱きやすい。

なので、こちらも言葉をそのまま受け取らない。
なんで、そんな言葉を発するのか。
それくらいに不快だったりさみしかったりするのか。

など、原因を知ろうとすると、相手への怒りは減ります


相手に寄り添うことは、自分を守ることにもなると思います。


マイナスパワーで真っ向勝負。
これが一番よくない。

こちらはプラスパワーで受け流しつつ、
徐々にマイナスからプラスに、、、


まず、自分を守りたいと思います。

自分が安定していないと、
誰かを支えることは難しい。


介護は、とにかく無理しちゃダメ!!


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