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キレイゴトと現実のあいだ

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このツイートを観て、

なんだか深いな、、、

って感じて
この度は頭を整理したくなって、深夜にカタカタ、、、
文字を打っている次第です(笑)


曽木さんとは、リアルでもお会いしたことがあって、
フランクに接しやすいし、冗談が通じるステキな人。

Twitterのフォロワーが3200人とかいる!!
主に介護のことを発信されています。


たしかに、曽木さんの発信は、
キレイゴトに見えるかもしれない。

「利用者さんのためには、、、」
「認知症であろうとも、普通のじいさん、ばあさんでしょ?」
「特養でも、利用者のためにできることがある」

など、本質的なことを書いておられます。

これらの発信に共感したり、賛同する人が多いからこそ、
フォロワーが多いのだと思いますが、一方で、、、

キレイゴト言ってる!現場の現実とズレてる!

みたいに捉える人もいるようで、、、


ぼくは、曽木さんのような「介護のあるべき姿」
の発信をキレイゴトと捉えることが、
悪いとは思いません。

それぞれの考え方、今おかれている状況、
いろいろ重なって、想いが産まれる。


今回のツイートをみて、

そもそも、なんでキレイゴトと捉えてしまうんだろう、、、


そこを考えることは、介護職の現状を考えることにツナガル
と思ったのです。


では、介護現場はどんな感じなのかというと、、、

・大型施設だと、排泄介助、食堂への誘導や食後のお部屋への誘導
入浴介助など、少ない介護職で大勢の利用者さんを観ないといけない。

・少人数の事業所では、楽かというと、そうでもなくて(笑)
介護職一人になる時間帯が多かったり、いろんな雑務もこなす必要があったりする。

・訪問介護では、こだわりが強くて必要な介助ができないこともあったり


また、職員の人間関係が、、、って事業所も少なくない、、、

閉塞的な空気がある事業所もまた少なくない、、、
これは、外部との連携をあまり取らない事業所が多いことがあります。


まとめると、、、

・現実の現場はキレイゴトでは通じないほど、忙しい

・現場に、キレイゴトをやれるような雰囲気がない

・職場の風通しが悪いので、キレイゴトを意見しても無駄



というような、
負のオーラが多く発現しやすいのが、介護現場なのかもしれません。


「言ってることはわかる!でも現実、そんなことできっこないっしょ」

そんな声が聞こえてくることもあるようですが、ぼくは、、、


「利用者さんのため」をキレイゴトと捉える人
には、いくつかのタイプがあるのではないかと考えました。


①あきらめてる人


・どうせ無駄!
・忙しいから、、、


本当は、、、もっといい介護したい!!

そう思ってる人もいる。

こういう人は、
悔しい、もどかしい想いから、キレイゴトと捉えてしまうのかも、、

理想と現実のギャップに悩んでいるのかもしれません。
この気持ちは、ぼくも経験上すごくわかります、、、


②これでいい人


閉塞的な、排他的な現場もあります。

そういう事業所では、

・これがうちのやり方
・今までこれでやってきた。変える必要はない
・他の所の経験はいらない

というような言葉が聞かれます。


変化を好まない、自分の立場を守りたい

いわゆる”お局”と言われてしまう人の特徴かもしれません。


こういう人の場合、キレイゴトは邪魔な存在、、


③とくに考えてない人


介護は、本当は、
よく観察して、よく話を聴いて、よく関わってこそ
楽しくなる仕事だと思いますが、

このタイプの人は、なんとなく介護するので、
キレイゴトは面倒なことなのかもしれません。


介護にキレイゴトは必要??

必要と思います(即答!)


・利用者さんの生活、健康、命を預かる仕事だから

・忙しいので、理想や方針がないと、安易な方に行きたくなるから

・仕事を楽しむためには、いいコトした方がいいから




介護観と言ったりしますが、
どんな介護をしたいのか、は個人個人で違います。

そして、介護はチームで動きます。

なので、方針が必要だと思っています。


自分たちが目指すべきコトとは?
何のために、この行動をするのか?


方針があるから、チームが同じ方向に向ける。


キレイゴトは、自分たちの方針
なんだと思います。


その軸がないと、チームのちからが発揮できない。


キレイゴトを浸透させるためには、
タイプ別に”引っ掛かること”を取り除いていく必要があります。

①あきらめてる人には、
どうやったら、現実的に実現できるかを考えること

②これでいい人には、
価値観(今までのやり方、その人自身)を否定しないこと

③とくに考えてない人には、
面倒でなくメリットもあることを伝えること


など、タイプ別にまとめてみましたが、
介護と一緒で、相手に合わせて関わり、

キレイゴトを実現可能なコト

にするのが理想です。


夢見がちで、現実をみないでいると、永遠に不可能。


理想と現実。

バランスよく見て、行動する。


うん、ぼくも頑張ろ。



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