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おしゃべり、弾む、彩る暮らし

人間って、「人の間」って書きますが、
やはり一人では生きていけないです。

そもそも、原始時代には、
ライオンやカバなどの強い動物などから、暮らしを守るには、
集団で生活するしかなかった。

なので、コミュニケーションや知恵を身に着けて、
それを効率的にするため、言葉ができたりルールを作ったり、

そんな風に、人間は進化してきた。

認知症はコミュニケーション障害?


平成29年度高齢者白書によると、2012年は
認知症の方の数が約460万人、高齢者人口の15%

2025年には5人に1人20%が認知症になるという推計もあります。


認知症は、主に「記憶障害」が起こります。

覚えられない、思い出せない
という感じです。


特徴として、
「朝ご飯、何食べたっけ?」ではなく、

「朝ご飯食べてない(食べたのに)から、作ってくれ~」
って感じ。


最近の記憶が覚えていられなくなることが多く、
体験そのもの(ご飯を食べたこと、など)を忘れてしまいます

新しいことを覚えること(記銘)とともに、
知っているはずのことを思い出すこと(想起)も苦手になります。

昔のことや、手や身体で覚えてることは思い出しやすいけど、
ふとしたことを思い出せないことが増えてきます。

観葉植物を観て、レタスか何かと勘違いしてしまい、
食べようとしてしまったり、

歯ブラシで髪の毛をとこうとしてしまったり、

服をズボンのように、足からはこうとしてしまったり、

色々と生活しづらくなります。


それを観た家族や介護職は、

「なにやってるんですか~?ちがいますよ」
と言います。

だって、間違ってますもの。

しかし、本人としては間違えてない(笑)


なぜか。理由をアセスメント(分析)

・服が服であると思い出せない
・服は服とわかる。着方が思い出せない

のいずれかで困った結果、
足からはく行動に出た。

本人は真剣そのもの。

そんな人に
「ちがいますよ」はないですよね。


人間はコミュニケーションで成り立つ生き物です。

認知症であろうと同じ。

特に認知症の方は、本人も困っている。
わかることもあるから。


何もかもわからないのではないんです。


むしろ、認知症の方ほど、
コミュニケーションによって、安心してもらうこと


これがとても大事です。

脳が小さくなったら認知症になる?


アルツハイマー型認知症は、脳の萎縮(小さくなる)によると言われます。

では、脳が萎縮すると認知症になるのか?


浴風会病院にて、脳の萎縮がある97名の方に対して、
認知症の診断で有名な「長谷川式」を実施。

すると満点を取って、全くもって認知症ではない人が、
32名いらしたそうです。

3分の1!!

脳が萎縮しても日常生活に困らない人もいるんですね。

そして、これらの方には共通点があったそうで、、、

「趣味や好きなことなどの活動を継続している」
ということのようです。

つまりは、好きなコトをしたり、
誰かとコミュニケーションする機会をもっているということ。


人は、やはり誰かと交流したり、
多少の刺激などがないと、呆けてしまうのかもしれません。


もちろん、一人が好きな方もいますし、個人差もあるでしょうが、
人との交流がなくなるのは、いいことではなさそうです。


日ごろから、何でもない話で雑談して笑うこと。

なんでもないような、くだらないような
そんなことをする時間の積み重ねが

実は一番いいケアなのかもしれません。


おしゃべりが、その人の暮らしや
その人自身を彩っていければいいですね♬



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