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校長先生、全部知ってください!【小学1年生の登校拒否72日目】

教室に入れない息子への教頭と校長の対応の差。

「ほら行くよ」と両手を引っ張る教頭
→息子大泣き「もう行きたくない」

「よく来れたね、頑張って偉いよ。今日は気分が乗らないね。もう帰ろっか?」となだめる校長
→息子「また明日来る」

長い目で見てくれる校長に感謝です。

2019/10/10(木)小学校の教育相談のため校長先生を指名し、息子の登校拒否についてお話しました。


5/15(水)朝ごはん中に泣き出す

「緊張する」
「学校に行きたくない」

朝ご飯を食べていると、突然息子が泣き出しました。

泣いた理由
①掃除の時間に段取りが分からず立っていたら注意をされた。
②雑巾のかけ方が悪いと指導され、何度もやり直しをさせられる。
③靴を靴箱にしまい忘れ「何やってんのよ!」と注意される。

話を聞く限り、そのくらいの注意をされることもあるよなぁという程度だったので、雑巾がけの練習をしてから登校させました。


5/16(木)集団登校で泣きながら引き返す

前日に引き続いて朝ごはん中に「学校に行きたくない」と泣く息子を説得し、少し強引に玄関から追い出すように登校させました。

しかし数分後、息子だけ1人泣きながら引き返してきました。

この日を境に集団登校では学校に行けなくなり、何度も立ち止まり「行きたくない」「引き返したい」と訴える息子を説得しながら、毎日30~50分かけて付き添い登校する生活。

「生まれてこなければよかった」
「おれの人生もう終わった」

息子はそんなことを言うようになりました。


5/21(火)登校しても頑張りを認めてもらえない

私「行こう」
息子「嫌だ」
私「お願いだから」
息子「絶対に嫌だ!」
私「いい加減にしてよ」
息子「嫌だってば!」

「行きたくない」と登校拒否する息子を説得し、お互い精神をすり減らしながらやっとの思いで4時間目に登校しました。

担任「何で集団登校で来なかったの?明日は朝から来ようねって先生と約束したよね?」

つらい。

せめて「よく来たね」って温かく迎えてくれたら、息子も私も救われるのに。


6/6(木)教頭先生に引っ張られて泣く

付き添い登校でようやく校庭まで来れ、校舎までもう少しというところで力尽きる息子。

立ち止まっていると教頭先生がやってきて「ほら、行くよ!行くよ!」と息子の両手を軽く引っ張りました。

家を出る前から気を張り詰めていた息子は、堰を切ったように泣き始めました。

堰(せき)を切るとは、たまっていたものがどっとあふれ出すこと。こらえていたものが、一度に起こる様子。

息子の頭の中には、先生=こわい存在とインプットされてしまいました。


6/28(金)息子が納得できなかった担任の指導

図工の時間に砂遊びがありました。

担任「準備ができた人は並んでねー」

マジメな息子は言われた通りに準備を済ませ並んでいると、今度は、

担任「準備が終わったんだったら、終わってない他の子に準備してって声をかけなさい!」

と注意をされました。

息子はなぜ準備の終わっていない人が注意されず、準備の終わった自分が注意をされるのか納得ができなかったそうです。

学校生活ではみんなで力を合わせて行う協力プレーが大切です。

協力プレーは強要するものではなく、育てるものではないのでしょうか。

相手は小学1年生なので「みんなで声をかけ合って早く準備しよう」とか、「準備が終わった人は、終わってない人の応援をしよう」という言い方をしてくれたらよかったのになぁと思いました。


7/8(月)自傷行為が始まる

「学校に行けない自分は悪い子だ」と自分を責めるようになりました。

・自分の頭を叩いたり、床に頭を打ち付けたり
・登校時間になると過呼吸気味になりパニック
・布団を投げつけたり暴れたり

夏休みが始まって穏やかに過ごせる日が続きましたが、突然何かにおびえたように頭を抱え、自分の頭を叩くことがありました。


10/8(火)児童精神科を受診

2学期が始まってからは、運動会の練習を見学しに行き早退する生活で、帰宅後は自宅で勉強しています。

勉強は嫌いではないのですが、登校拒否を始めてからだんだんと聴覚過敏が悪化してきました。

苦手な音
・ランドセルのこすれる音
・運動靴のこすれる音
・鉛筆で字を書く時の音
・つめのこすれる音

症状
・自分の足を叩く
・地団太を踏む
・頭を叩く
・自分の腕を噛む

不安緊張状態(適応障害)と診断され、心を穏やかにする漢方薬を処方されました。

【学校に行けないことに対する医師のコメント】
・よっぽど担任の先生がこわかったんだろうね
・厳しい先生なら高学年を担当すればいいのにね
・2年生になったら優しくて静かな先生だといいね


まとめ:校長は登校拒否のすべては知らない

うちの小学校の教育相談では、担任、養護教諭、支援学級指導員、教頭、校長の中から相談相手を選ぶことができました。

私たち夫婦が校長先生を選んだのは、息子の立場で物事を考えてくれる校長先生の人望と、正直どこまで息子のことを把握しているのかなと心配に思ったからです。

例えば、担任の先生が学年主任に「うちのクラスに登校拒否の子がいる」と報告しても、登校拒否のきっかけや状況など細かい情報は省かれ、その後、教頭先生に報告しても、「まぁ様子を見ましょう」と判断をされたら、校長先生の耳には届かないのではないのだろうか?という疑問がありました。

実際、校長先生は、「息子君が登校拒否をしている事実は把握していましたが、細かいことまでは知りませんでした。」と言っていました。

「学校側の対応のせいで息子君が学校に来れなくなってしまったことを大変申し訳なく思っています。」

「担任の先生を替えることはできませんが、他のクラスに体験入学といった形で授業に参加するのはどうでしょう?」

「息子君が嫌でなければ、校長室に登校してもらっても構いません。このくらいのことしかできなくて申し訳ないです。」

一生懸命息子が登校できる方法を考えてくれました。

それだけでもありがたいことです。

うわべだけのやり取りではなく、きちんと向き合ってくれる校長先生の姿勢に私たち夫婦は感謝しています。

学校に登校するorしないは置いといて、これから試行錯誤しながら息子にとって最良の方法を探していこうと思います。

サポートしてもらえるとめっちゃ喜びます! 「クラスはどこだって我が校の生徒に変わりはありません。支援クラスや保健室、校長室でも好きな所に登校したらいい」と言ってくれた校長先生のおかげで、息子は学校を嫌いにならずに済みました。 読んだよとスキしてもらえるだけでも嬉しいです!