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行く?行かない?のやりとりに疲れた人へ…学校に行くハードルを下げる方法

登校拒否をきっかけに息子の発達障害が発覚。
ASD(自閉症スペクトラム)子育て中のマエリンです。

時間割を見て、
「うわ!今日の体育は鉄棒か…行きたくないな」って子どもが言うことありませんか?

そういう時、うちでは「見学すれば?」とすぐ言います。

苦手な鉄棒のために今日1日を欠席するくらいなら、いっそのこと体育を見学したらいいじゃん!

そう思うようになったきっかけは、息子が登校拒否を始めてすぐの頃でした。

まだ発達障害も発覚していなかった、日によって行けたり行けなかったりを繰り返していた頃の話です。



学校に行くの?行かないの?朝の様子

当時の私は、どうにか登校させようと、毎日毎日せっせと息子に気を使いました。

それがいいか悪いかは置いといて、そりゃーやさしかったですよ😉

まず、朝はやさしく起こして、大好きなポケモンの動画を見せてご機嫌をとります。

寝起きがぐずぐずだと、起きた時点で「今日は行かない!」と即決するのでめちゃくちゃ丁寧に起こしてました。


そして、「よし!今日は寝起きの機嫌もバッチリだ!」と確認しながら朝食を食べさせます。

朝食は大好きな豆腐の味噌汁とわかめごはんが定番。

歯磨きが終わったらすぐに着替えられるように、制服や靴下をスタンバイします。

「うん、ここまでは順調だ!登校まであと少し!」とチラチラ横目で息子の様子をうかがいながら、登校までの残り時間をチェック。

何事もなければ、そのまま登校するし、不安なことがあれば「行きたくない」とごねるのです。


学校に行くハードルを下げる方法『やることを減らす』

その日のタスクを減らすことで、踏み出せる一歩があります。

ある日。

順調に身支度を終わらせた息子が、
「えぇっと…今日は何の授業があったかな」と時間割を見た瞬間、顔がくもりました。

「今日はプールだ…」と固まる息子。

この時点で、あぁ今日はもう行かないかもなって、心の中で覚悟するんですよね。

で、気にしてない風を装いながら、食器を洗ったり、洗濯機を回したり。

すると、「今日は行きたくない」と案の定、息子が言い出すわけです。


一度、「行かない」と言い出すと、それをひっくり返すのはもう大変。

そこで、こう提案してみました。

「プールがなかったら学校行けるの?じゃあ見学すれば?」って。

そしたら意外にも「そうだね、そうしてみようかな」と渋らずに登校できました。

こんな感じで、国語・理科・道徳・図工を見学したことがあります。

「教科書やノートは机に出さなくてもいいから、先生の話と友達の発表は聞いててね」と先生が言ってくれました。


やることを減らすメリット

なぜ息子が見学だと学校に行けたのか?

それは『参加しなくていい安心感』が、心に余裕を作ってくれたんだと思います。

息子にとってプールに参加するというのは、とてつもなく高いハードルだったようです。

毎日登校するだけでもしんどいのに、それに加えてプールかよ…って感じだったのでしょう。

私に似てキャパが少ないなぁ。


まぁ大人でもありますよね。

めんどくさいことや自信のないことなど、やらなきゃ行けないタスクが目の前にドーンってある時。

重い腰が上がらず「もうやだ!」って逃げ出しちゃいたくなるものです。

とりあえず『学校へ行くこと』を目標にしていたので、全部の授業に参加できなくてもいいやって思いました。


やることを減らしたままではマイナス?

「だけどさー、毎回見学させるわけにはいかないでしょ?」と思う人もいるかもしれませんね。

見学に慣れると踏み出せる一歩があります。

こんなことがありました。

「今日、国語のテスト嫌だなー」と朝からブツブツ言っていたある日。

行きたくないんだろうなーと察して、息子に声をかけました。

「そんなに嫌だったら見学すれば?」
「え?いいの?」
「できるかできないかは先生に相談しないといけないけど、連絡帳に書いてみようか?」
「うん」
これで登校できました。


体育ならまだしも、テストを見学って何?どうするの?ってびっくりしますよね。

みんなが国語のテストに取り組んでいる間、息子は自分の席で図書室の本を読んでいたようです。

家で取り組むようにとテスト用紙を持って帰ってきたので、息子の宿題はみんなより増えました。

「げぇー、結局家でやるんだったら、みんなと一緒に受ければよかった」と息子。


ここからがポイントです!

その後も「テスト嫌だな」という時は、連絡帳でテストの見学をお願いしました。

何度かテストを見学しているうちに、みんながテストに取り組む時間がつまらなくなってきた息子。

そして、「先生!やっぱりテスト受けます」と途中から取り組んだそうです。

それ以降、「テストだから見学したい」「テストだから学校行きたくない」と言うことがなくなりました。


まとめ

学校に行くか行かないかを悩むほど、テストは息子にとって高いハードルでした。

でも、その場の雰囲気を何度も体験することで、自分でも参加できそうと一歩踏み出すことができました。

いやーテストの見学を受け入れてくれた先生には、本当に感謝です!

これは先生によってもOKしてくれる場合と、NGな場合があるかもしれませんね。

また、友達に「お前テスト受けなくてずるい!」と実際言われたので、言い返せるメンタルと周りからの理解も必要になってくるかもです。


でも、我が家のモットーは『学校はゆるく利用する』。

『テストが嫌だから、今日休む』ではなく、
『とりあえず登校して、テストを見学する』を選択しました。

丸1日休んでしまうと息子はテストを体験できなかったので、ベストな選択だったんじゃないかなと思います。


【小学生の1日】
・朝起きる
・朝ご飯を食べる
・登校する
・授業を受ける
・給食を食べる
・宿題をする
・習い事に行く
こんな感じかな?

これ全部を平然とこなす子もいれば、1つクリアするだけで精一杯の子もいます。

息子が大変と思うか思わないかは、私のものさしでは測ってはいけないと思いました。

やることを減らすと、分散できるエネルギーが増える!
そして、一歩を踏み出す力になる!

以上、私がおすすめする学校に行くハードルを下げる方法は、『やることを減らす』でした。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

過去を振り返って、
『こうしとけばよかったな』とか
『あれはやってよかったな』など
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