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1週間40万円チャレンジのはじまり

今の気持ちを残しておきたくて。


私は今、全力で人に「助けて!」と言うだけの1週間を過ごしている。事の発端は7月5日。いつものようにPCを立ち上げていたら、前日のアエロメヒコ航空からのお知らせが目に入った。

全便キャンセル。返金なし。(勿論もう少し丁寧な文章で。)

アエロメヒコ航空は、今回の一時帰国で私が予約した航空会社。フライトは10日、つまり5日後だ。メキシコからの直行便はここと全日空のみ。ビザの期限の問題があるので、10日以内に必ずメキシコを離れなくてはならない。

資金に余裕のない私は、すぐにアメリカ経由を調べたが、現地の繋がりから「今の時期はどの路線も不安定。減便と直前キャンセルに気を付けて」と釘を刺された。

パソコンの画面に映し出された運賃に惹かれてアメリカ経由にしたあとに、またキャンセルやフライト変更があったら心が折れる。航空会社とのやりとりも大変だし、追加料金なんてものが発生しようものなら、もはやアメリカ経由にした意味がまったく無くなる。

そう思った私は、当初1ミリも候補になかった全日空のチケットを震えながら予約した。往復約25万円。地元福岡への移動も含めると、今回航空券に費やす金額は総額40万円近くにのぼる。

頭の中で「あぁ、帰国したら会いたい人たちが沢山いたのにな。なるべく大人しく過ごすしかないか。」そんなつまらない考えが浮かび、お金の計算をしながら1日頭を抱えていた。しかしその夜。ふとした思い付きが降ってきた。

クラウドファンディング!

スタートまでの2日間。

色々調べると、キャンプファイヤーなどのクラウドファンディングは審査があってスピード感に劣る。だったらBASEで、何かしらを売る方法はどうか。

BASEはオンラインショップなので、単純な「寄付」は扱えない。そこで、スーパーで選んだいくつかのものを組み合わせて商品にすることにした。文房具、調味料、インスタント、お菓子。

ここでのポイントは「商品が欲しいから購入する」のではなく「私を助けるきっかけとして、何かを買ってもらう」ということ。だから購入者は金額を選べるだけで中身を選ぶことはできない。

そんなこんなで内容を決めつつサイトを作りながら、同時に私はある2人に相談をした。頭の中で引っかかる事がちょうど2つあったのだ。

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信頼を失わないか?

まず第一にこれ。

今回の出発点は、完全に私の個人的な困りごと(=お金)。社会的課題の解決や大きな志に協力してもらうわけではない。だから、サイトを作りながら怖くなってしまった。

これで、大切な人たちが離れてしまったら?
弱いやつだと、見損なわれてしまったら?

もしかしたら私はお金より大きなものを失うのかもしれないと思い、昔の上司へ、サイトのテスト版と共にLINEを送った。

「これやったら信頼失うよ、とかだったら止めていただきたいなと。」

それに返ってきたのは、ありだと思うという答え。友人知人は可哀そうと思っても何もできないから、気軽にポチっとできるのは良いやん。事情がちゃんと伝わればね、と。

そうか、ありなのか。

そして続いて、前職の後輩へ作成中のサイトを送って意見を聞いてみた。「こんな感じのショップでいこうと思うんだけど、正直どう思う?」と。彼女は先輩の私にもいつも率直に意見をくれる有難い存在だ。

テスト版作ってみた。どう思う?

今回の趣旨と一部商品を載せたURLを送り感想を尋ねると、やはりいつも通り真っすぐな意見が返ってきた。

悲壮感出すぎ。
利益率低すぎ。
自信のなさが随所に出てる。
主体者が楽しまなきゃ。

なるほど確かに。改めて見てみると「私なんかのために無理を言ってすみません。もし余裕があればほんの少しでも……あ、でも厳しかったら大丈夫です」感が滲み出ている。これではクリックしかけた指が携帯から離れてしまうだろう。

そこで、事実はもちろんそのまま伝えつつ、一緒に楽しんでもらえるようなイメージでサイトを一新。企画主旨の説明と共に、1000円から50万円までというよく分からないけれど悪くないラインナップが出来上がった。

そして、「もし余裕があれば助けてくださいベース」の暗めのショップから、「1週間40万円チャレンジ!」という明るいショップが姿を現したのだ。

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1週間チャレンジ、スタート!

かくして、7/9から私と私の知り合いを巻き込んだ夢のチャレンジが始まった。〆切は7/16のお昼12時。期間を定めたことに特に意味はないけれど、「誰かが助けてくれるかも」なんて淡い希望を持ちながらダラダラしたくなかったし、お尻がすぐ先に見えている取り組みの方が参加するほうも前のめりになってくれる。はず。

今日が14日だから、期限まではあと2日。目標金額までは残すところ約10万円。現時点で満足しかけていた私に、例の後輩から喝が入った。

わかさん以上に、わかさんの達成を皆が求めています。

じゃあ、そのために私が他にできることって?考えた結果のひとつが、こうやってチャレンジの内容を心情とともにリアルに描くこと。3回ほどに分けて、ここでの色々を書いてみようと思う。

最後に。

このチャレンジを始めるにあたって、私は新たな自分の弱さに気付いた。それは、本当にしんどい時こそ人に頼ることができない、ということ。

しかもその理由の根っこは、人に迷惑をかけられない、自分でなんとかしなきゃ、とかいう強い人の特徴みたいなものではなくて、単純に「怖いから」という弱っちいものだった。

頼って、困った顔をされたらどうしよう。
お願いして、断られたらどうしよう。

そんな自分よがりなマイナス思考が、実は私にとって一番の敵なのかもしれない。福岡にいる親友にそれを吐露しながら、「隠しているつもりでいたけれど、私のこういうところ、実はみんな気付いてるのかもな」と思って力が抜けた。目を逸らさず本気やってみよう、と。


ちなみにこちらが、そのサイト。(7/16まで見る事ができます。)期間内なら誰でも参加できます。是非覗いてみて下さい。


10円のサポートでも、もらえた事実が素直に嬉しいです。私も同じ金額を誰かにサポートして繋ぎます!