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南東スラウェシ州の旅 5日目 ブトン島の天然ジャグジー温泉

今日は本当は授業で、バンドンに戻っているはずだったが、戻りのチケットが取れず旅を続けている。

今日の予定は温泉と昨日行けなかった砦2つをまわりたい。


朝食はナシクニン

黄色いご飯という意味で、インドネシアの定番の朝食

温かい紅茶を頼み全部で150円

バウバウのナシクニンは塩鯖みたいな魚がついていて、その分バンドンより高い。
切り干し大根みたいなおかずもあった。

腹持ちがいい食事を食べ、バイクで温泉に向け出発
レンタルバイクは1日8万ルピア(800円)で、宿の人にアレンジしてもらった。

天然のジャグジー温泉に入る

バウバウから20キロほど山に入ったところにカオンケオケア村という集落があり、そこに温泉がありそうだった。

事前調査では、川に入っている写真が見つかり、地図上でも川沿いになっている。

ところがない。川のどこを触っても冷たいのだ。
わたしは近くの集落へ行き、出会った人に場所を確認した。すると親切な村人が温泉まで案内してくれることになった。

ありがたい。

彼はわたしがさんざん探した河原へ降りていくと、川の対岸へ渡り始めた。

温泉は川の中ではなく、対岸、しかも川岸の上に湧いていたのだ。
おそらく、この温泉を投稿した人は、行きつけなかったか、勘違いをしたのだろう。

対岸に見える大きい岩の上あたりに湧いていた

一坪ないほどの大きさの湯溜まりがあり、砂地の底から小さい泡が、まるでジャグジーのように大量にでている。

泡で白く見えるほど

わたしは砂地にゆっくり横たわると、石を枕にぬるいお湯を存分に楽しんだ。
木々の葉の隙間から青い空と流れる雲が見える。

静かな森の中で耳を澄ますと、湯坪の底から湧き出るアブクの、まるで超音波のようなささやき声が聞こえる。
たしかにクラムボンは笑っていたのだろう。宮沢賢治はしっかりと聞き取ったから、あのように書いたに違いない。そういう気がした。

温泉に30分以上入っていたと思う。
思わず寝そうになったので、写真を撮りあがった。

炭酸泉ではない

お湯はおそらく硫黄泉だと思う。こげた感じの硫黄臭がする無味の温泉だ。
名泉といって良い。

ランチは海辺のシーフードレストランで

バウバウの空港から少し行ったところにある人気のレストランで食べる。
ラケバ(Lakeba)レストランという。

ここはジョコウィ大統領も食べに来た店だ。写真はなかったが、オンラインニュースで発見した。

わたしはせっかくなので、潮風も楽しもうとコテージ席にした。

潮風が心地よい

料理は店員さんがすすめるエビ料理に、カンクン炒め、ライス、アイスティーをつけた。

しめて1650円

ただの海老の塩焼きが食べたかったのだが無かった。

ソラウォリオ城

昨日行った城とは川を挟んで対岸の尾根上にある。

川を挟み右側にソラウォリオ、左側に王の居城

築城に適した地形ではあるが、なぜ対岸に城があるのにこっちにも立派な城を築いたのか分からない。
退位した王の隠居城だろうか。

この城は本当に日本の城に似ている。石垣の材質が違うだけだ。
こんな感じの場所がたくさんある。

門は埋門(うずみもん)風が多く、日本の城のような精巧な防御の工夫はないが、雰囲気はすごく似ている。

海を望む

プンギンタイ砦

最後の砦で、完全に忘れ去られ、看板もない。
住人たちも歴史ある砦と認識しておらず、誰も知らなかった。

これしか残っていない。

わたしが砦の20メートルほどの場所で家を改装中の家族に、「砦に行こうと思ってね。ほらあれ」と指差しながら話すと、最初は砦?そんなのないよという態度だったのに、「あぁアレね、知ってたよ」という態度を示すのだった。
まあいいだろう。貴重な遺跡と認識しさえしてくれれば充分だ。

わたしは日本で荒れ果てた山城跡をめぐっていた時のことを思いだした。
お城に興味がない人にとって、城とはコンクリートで建てた天守閣があり上に登れるものという概念なのだ。
だからただの山だ、城など無いと言ってしまう。

木が邪魔をしなければ見える景色はこんな感じだ。

この砦は尾根の突端にある

街を散歩する

夕食を食べにカフェへ行く道すがら、賑やかな場所を見つけた。
お祭りらしい。
口にビー玉を載せたスプーンをくわえ、落とさずに早く進む競争や、

川で競泳など

汚染していないのだろうか?

夜はインドネシアの街ではどこでもある、夜祭がやっぱりあった。

客は少ない

ここは、バウバウの名所の一つ、龍のモニュメントがある海辺の広場で、昼は暑いからガラガラ。

夜になると、この周りを子どもの乗り物が走り回る。

明日は朝から終日オンライン授業、夕方からオンライン家族会を予定しており、旅はお休みとなる。

記事も1日お休みします。




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