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スラウェシ島の温泉をめぐる旅 2日目ゴロンタロ観光と温泉巡り

今日は一日かけて温泉3ヶ所、伝統家屋、砦跡を見に行く予定にしている。
まずは、ホテルでバイクをレンタルする。1日40,000ルピアで貸してくれるのはありがたい。

朝寝坊してしまいホテルを出発した9:30には太陽がかなり昇り日差しがキツくなっていた。
わたしは念の為日焼け止めを塗っておこうとコンビニに立ち寄り、日焼け止めを購入し腕と顔に塗った。これで準備万端だ。

まず向かうのは街から東に向かい30キロ弱のところにある温泉。遠いところから順に回っていく。


1.パンギ温泉(ピドドヤ公園)

広い舗装された道を東に進んで行く。しばらくすると向かう方角に大きな山の塊が見えてくる。
道は段々とカーブが増え、上り坂も多くなる。右手には日本の川を思わせる澄んだ急流が白い波を立てながら流れているのが見える。だいぶ田舎に来た感じがする。
それでも平らな場所に出ると町並みが現れるし、交通量はそこそこ多い。
川が削りとった河岸段丘を利用しているようだ。

Google mapでこの辺りだという場所に着いたものの、写真に出てくるような場所はないし、温泉らしきものは見当たらない。
人に聞いても写真を見せても無いといわれ、せっかくここまで来たからには意地でも見つけてやろうと片っ端から家々の人に聞いて行った。

するとついに足をつけるだけの温泉ならあるという情報を得た。昔はちゃんと浸かれる温泉があったらしいのだが、壊れてしまったそうだ。増水時に流されてしまったのだろうか。
足湯はどうやら川沿いにあるらしい。Google mapの場所とは違うがとにかく行ってみようと川伝いに土手を歩く。
川は東南アジアによくある茶色く澱んだ川ではなく、日本の川にそっくりな清流。鮎釣りをしている人がいそうな川だ。

目を凝らして見るものの温泉らしい人工物は見当たらず、わたしは最後川に手をつけて冷たいことを確認したら諦めて戻ろうと、川に降りる道をおり川に手をつけてみた。

この川は全部熱い。

え?熱い。温泉だ。

川底から温泉が沸いているようで、場所によって温度が変わる。
わたしはなんとか入れる温度帯の場所を見つけ無理やり入った。
浅いため、寝湯状態。

お湯は無味無臭で単純温泉と思われる。
入れて良かった。

目印になる建物の写真を載せておく。赤い屋根の建物。インドネシア語でpasar(市場の意味)と書いてあった。

この建物の横の道を川に突き当たるまで進み、川を左折、上流に向かって100メートル強進むとある。

2.ロンボンゴ温泉

ここはとても有名で、わたしが温泉を探しているというと皆ロンボンゴの名前を出したくらい。
パンギ温泉と街の中間くらいの場所にある。
看板が出ているのでそこで曲がる。

温泉は公園の中にあるようで、大きなゲートをくぐって奥に進んでいく。
すると、インドネシアによくあるプール状の温泉があった。

お湯に触ってみたらぬるい。37度くらいだろうか。
そして浴槽は浅い。腰までの半身浴になる。
誰も客がいないので、マナーに反するが打たせ湯にして、湯口を独占して楽しんだ。これならぬるくて半身浴でも気持ちが良い。

お湯は無味無臭、透明で、単純温泉と思われる。

わたしは風呂から上がると、源泉を求めて付近を散策してみた。
湯口をたどっていくと、こんな写真のような水路があった。よく目的がわからない。

さらにたどっていくと、パイプからお湯がドバドバ出ているところがあった。どうやら裏の山から引いているようだ。
パイプのお湯と川の水を混ぜて流している。温度を下げるためだろうか。余計なことをしてくれたものだ。
そのままの温泉に浸からせてほしい。

3.パンチュラン温泉(滝の湯)

次に向かう温泉は川向こうの温泉で、名前は良いが事前に調べた画像データではイマイチな感じの温泉だった。
川を横切るため数少ない橋に向かったが、道に迷い橋に辿り着けない。しつこく探すと壊れて通行止めになっていた。
かなり豪快な壊れ方をしている。やっぱり手抜き工事だったんだろうか。

橋げたの先にあるはずの橋が消えている。

仕方なく数キロ上流部にある別の橋まで戻った。
ここまでして行った温泉は休みでお湯が溜まっておらず入れなかった。
残念。

道路から見た外観の写真を載せておく。牛がいっぱいいた。温泉の敷地内にも牛糞が落ちている。

行った温泉の場所

右からパンギ温泉、ロンボンゴ温泉、パンチュラン温泉

4.伝統家屋を見にいく

Reigi Bubohu Bongoという施設にあるようだ。見た目は豪雪地帯にありそうな急な角度の屋根に、湿気の多い地域ならではの高床式というユニークな建物だ。

街の西側で、かつ海沿いにある。
ゴロンタロの街は広大な三角州かのような平らな地形をしているが、海沿いは断崖がそのまま海に真っ逆さまに落ち込んでいるような地形をしている。
トンネルがないインドネシアの道なので、リアス式の海岸線を縫うように、また断崖を遠巻きに迂回するルートをとるため急な登り下りがある。

道は険しいがその分美しい景観をたのしめる。

施設に着くとチャチな建物でガッカリした。なんというか、コンクリートで昔の天守閣を模した城に出くわした感じだ。
それを小ぶりにした建物になる。
インドネシア人たちが鳩と戯れていた。

博物館があればと思ったがなく、ここの売りは木の化石のようだった。そこら中にならんでおり、わたしは試しに手に取ってみた。貴重なものという感じを全く与えない展示のされ方をしており、いつもなら遠慮するところをついやってしまったのだ。

こんなのがそこら中に散らばっている。


見ために反して完全に石だったのでとても驚いた。ずっしりと重く、また石のように硬い。

5.オタナハ砦

最後に向かったのは砦跡。
元々ゴロンタロ王が建造した砦をポルトガルが改修したと伝わる。ポルトガルがゴロンタロ王国を裏切ったためポルトガル人は追い出されたようだ。
わたしはそうは思わない。おそらく戦略的価値がないから捨てられたのだろう。

列強諸国の砦には珍しく、港を守るのではなく湖に面した位置に建てられている。湖を中心に村が形成された王国だったからか、信長時代に琵琶湖沿岸にたくさん城を建てたように交通の要所だったのか、わからない。

保存状態はとてもよく、丘の地形に合わせ3つの円形状の砦が配されている。
湖側から砦を攻めるには急な崖を標高差で200メートルくらい登る必要があり、要害の地に見える。裏から回ると斜面は比較的なだらかになる。

上の丸が砦、下が伝統家屋

マナドに急遽向かうことになる

ホテルに戻り、マナド行きのトラベル(プライベートのバンを複数人でシェアする。ホテルまでピックアップに来て、希望の場所に連れて行ってくれる)を探してもらう。

事前調査では早朝に出て夕方に着くと聞いていたのに、夜便しかないという。
迷ったが明日空席があるとは限らないので、きついが夜のバスに乗ることにした。
20:00にホテルロビーだ。

腹ごしらえをし、シャワーを浴びて準備万端となった。

マナドには夜明け前に着くだろう。景色を見られないのは残念。

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