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#4 散文 英語で世界人生が変わったか?

英語の習得(中)で世界が変わったかと聞かれると、
わたしは間違いなく「変わった」と答える。


小・中の友人は所謂「ヤンキー」だった。
どちらかと言えばおとなしめな小学生だったわたしになぜか声をかけてくれた友人は、中学入学後にヤンキーと化し、わたしの親には彼女との付き合いを反対された。

その友人自体は悪い子じゃなかったし(いや、悪かったのか?)、付き合ってる彼氏が悪かったってだけで。

わたしは自分で「お酒もタバコもやらないし、変な人が来たらすぐに帰る」を徹底していたので、そちらの道にはいかなかった。

中学時代の仲良し6人組の中で、4人が進学していく中、1人は中卒を選び、1人高校を中退してしまった。


彼女たちの幸せは「今の彼氏と結婚して子どもを作って、いい車に乗る」だった。

語弊があるかもしれないけど、「そうだよね」と納得した。



ヤンキーになり損ねた(?)わたしが真面目に英語の勉強をし始めたのは語学留学に行ってから。
全く話せない小娘がよくぞ一人で全て手配して渡航したなと今でも思う。

語学留学➔ワーホリでそこそこ英語がわかるようになったわたしは
当時付き合っていた浮気性の彼に別れを告げた。


なんでこんなのにしがみついていたんだろう。


「わたしは広い世界を知ってしまった。
わたしはもっと広い世界に行けるんだ」


英語が多少できたから航空会社に提出した履歴書にもショボいながらも経歴を書くことができ、その後、今の夫にも出会えた。

「元CAなら外国暮らしでもメンタルは大丈夫だろう」と夫の駐在が決まり、ついていくことになった。(もちろん、このことはメインの要素ではなく冗談で言われていたのだと思うし、海外で夫にできる仕事があったからだと思っています)



ふと考えることがある。
ヤンキーの友達のほうに流されていたり、英語に触れることがなかったら…?

今とは違う人生を歩み、それはそれで幸せだったのかもしれない。
それは神のみぞ知る。


これを読んでいるみなさん。

英語やその他の言語でも良い。
習得すると人生が変わると思います。


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追記。
前述したヤンキーの彼女たちとは大人になってからも年に一度の新年会などで交流は続いている。(私の渡米やコロナ禍でなくなってしまったけど)


小学生時代に声をかけてくれた友人は、「進学しておけばよかった。娘の宿題がわからない」とボヤいている。

しかしわたしは彼女を先輩ママとして尊敬している。

もう一人、高校を中退してしまった子は、結婚後、義母の介護を引き受け、最期まで看取った。
その後彼女自身が白血病になり、闘病生活を送っているさなかに離婚することになった。
それでも子どもたちのために頑張っていた。



進学、就職、結婚、出産などでステージが変わると
付き合う人は変わっていく。
でもなぜかこの6人組とは切れない縁となっているようだ。



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