見出し画像

読書の秋という名目で今こそ読むべき1冊はこれ!

本というのは罪なものである。

なぜなら、日々新しい作品が生み出され、僕たちが生きているうちに世の中に出回るすべての本を読むことは誰にも縛られない生活をしていても時間的に不可能だからだ。

事実、これまで数千冊以上の本を読んだけれど、未だ知らない本が無限のように存在する。

もちろん、同じような内容の本はたくさんあるので、ジャンル毎に1冊読めば良いのでは?という声を聞くことがある。しかし、同じような内容であっても著者が違えば、その本から伝わる感覚は間違いなく違うのだ。

なので、僕の何かを知りたい!という欲求が満たされることは、きっと死ぬまでないだろう。

そんな僕が今までに読んだ本の中で、誰かにオススメする1冊を選ぶとしたら、それは問答無用で「14歳からの社会学 宮台真司著」の一択である。

僕が「14歳からの社会学」に出会ったのは、この本がちょうど発売された頃だけれど、年齢はすでに30歳が迫っている時期だった。

この本はどの章も僕の知欲を掻き立ててくれるのだけれど、最も衝撃的だったのが、感染的模倣(ミメーシス)の話だった。

学術的な説明は著者(同本)にお任せするが、感染的模倣とはざっくりいうと、次のような意味だ。

強烈なオーラを持つ人に接したとき(そのオーラの強烈度・感じ方は人それぞれ異なる)、「僕もこの人のようになりたい」と感じる、つまり「感染する」 ように影響されること。

僕たちは、〇〇さんのようになりたいと思えるような人物が現れた瞬間、選好の基準が変わることがある。 たとえそれが理不尽な行動であってもだ。

だから、この原理を悪用すると、いわゆる洗脳することができてしまうのだろう。

話を戻すが、感染的模倣が起こった瞬間、その人の人生は大きく変わるということ。感覚的には恋に落ちたときに似ていると思う。

僕はこの概念を知ったとき、自分もそういう経験をしたいと思いつつ、人生が変わるような人物が当時の周囲にはいないことを悟った。

それもあって、僕はこの本を読んだ直後、一時的に自分の歩んできた道を後悔した。なぜなら、本当に14歳でこの本に出会っていたら、もっと違ったというか、さらに理想の人生を歩んでいたのではないか?と思ったからだ。

だが偶然にもその数週間後、僕はとある人物を感染的模倣するようになった。それは当時通い始めたばかりの英会話スクールで教師をしていたザンビア出身の男性だ。

彼はめちゃダンディーで、俳優でいうとジョージクルーニーみたいな感じ(実際にジョージクルーニーに会ったことはないので、性格は知らないが笑)。それでいて、真に利他的に振る舞う人柄だった。

彼のレッスンは常に笑いがある一方、世界のさまざまな問題(環境・貧困・金融・政治・健康・・・など)を議論するもので、常に僕たちが能力を発揮できるような指導を施してくれた。

だから僕は、この人をロールモデルにすれば、この先の人生は大きく変わると確信したのだ。

それからというもの、僕は彼の行動をマネるようになった。

よく成功法則で「成功している人のやり方をパクると良い」という話を聞くが、これは感染的模倣が起こらないと、実際に行動するのは容易ではない。

なぜなら、それまでの人生において、成功法のような行動をしていないため、脳のホメオスタシスにより習慣化できないからだ。

頑張っても上手くいかない・・・。やりたいことがあるのに現状から抜け出せない・・・。

そんな人生を変えたいなら、あるいは今がまっさらな状態で、これから理想の人生を見つけてそれを全うしようと思うなら、感染的模倣が起きる人物との出会いさえあれば、それは誰でもできる。

しかし、そういう出会いはきっと、今の生活の延長線上にはないだろう。

だからこそ、衝撃的な出会いを求めるためにも、この「14歳からの社会学」という本が必要なのである。

人生はいつでもリ・スタートできる。僕は本のタイトルの倍、28歳からだったけれど、おかげでストレスフリーな毎日を過ごせるようになっている。

読書の秋、人それぞれのオススメがあるとは思うが、「14歳からの社会学」大人の方こそぜひ一度読んでほしい一冊である。

画像1

画像引用:「Think about2 2009年10月20日 (火)投稿 読んだ本(http://clenentia.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-7ee5.html)より」

#読書の秋2022 #14歳からの社会学

この記事が参加している募集

WEBは苦手!という個人事業主のサイト制作からプロモーションまでを一括サポートしています。また、その際に必要な売れるコピーが書けるようになるライティング講座も主催しています。