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「もやもや」と「目標設定」

こんにちは!前田ゴマです。
人材育成・組織開発の研修講師をしています。

今回は「もやもや」と「目標設定」という話。


とあるワークショップ中に「目標設定」に「もやもや」がしているグループに出会いました。

というのも
先月、野外で対面のワークショップを行いました。

その最中にこんなことが起きました。
午後イチの活動。ちょっとした身体をほぐす活動をした後に
みんなで協力して、丸太の上から落ちずに並び替える
そんなチームビルディングのワークをしました。

30分かけてワークにチャレンジしてみる。
でも、上手くいかない。
ちょっと進み、誰かが丸太から落ちるを繰り替えす。
並び替えるノウハウはチームの中に蓄積されていっていて
確実に前には進んでいる。
でも、あと何か足りない。
なので、ワークは達成しという状況。

そして、タイムアップ。
参加者からは悔しさのような表情もあれば
ここまでいけたよねみたいな表情もある中で

僕はこう言いました
「どうしますか?」
「皆さんで決めてください。今日は皆さんのための時間なので」
「延長するのか?ルールを変えて難易度を下げるのか?それとも、次の活動へ向かうのか?」
「お任せします」

そして、参加者同士で話し合い、
・難易度を下げて
・プラス10分足して
再挑戦。見事、達成!

だったのですが、
チームでの達成感はありながら、
個々人の達成感は低そうなんですよね。

ワークが終わってからみんなで20分くらい話し合っていました。
そして、対話を繰り返す中で見えてきたのは
「達成できたからよかった人」
「達成できたけど、延長せず、難易度を下げずにチャレンジしたかった人」
がいたことでした。

チームはお互いの本音を言い合い、
なぜ、お互いに言えなかったのか、感じれなかったのか
モヤモヤしている中で、
さらに、ぶっこみます。笑

「達成感があるっておっしゃってましたけど」
「それって、難易度を下げて、時間を延長して達成して感じている達成感ですよね」
「延長はこのチームであれば、達成できるレベルにみなさん設定したと思うんですが」
「結果、「達成したい目標設定」ではなくて「達成できる目標設定」をしたわけで。。」
「それって、目標設定を置きに行っていませんか?」

さらに、モヤモヤ
本当に自分たちで決めた選択は
自分も、メンバーも、チームの中でも合意があったのか?

そんな「もやもや」と「目標設定」についてチームの中で考えていた瞬間でした。

↓↓↓

ここからは僕の解釈です

このチームには何が起こっていたんでしょうか?
2つのことが考えられれます。

1つ目は目標設定のエラー


自分たちにとって、今回の目標設定がストレッチゴールではなかった

ストレッチゴール
チームをやる気を起こさせパフォーマンスを向上させるために、あえて設定した困難な目標。達成できなくても、ストレッチゴールは新しいゴールを調整する優れた指標になる。

https://asana.com/ja/resources/stretch-goals

2つ目は信頼

実は、心の底では人やチームの力を信じていなかったこと。
コンフォートゾーン、ストレッチゾーン、パニックゾーンというフレームがあります。
自分1人の力ではストレッチゾーンのギリギリまで行けますが、パニックゾーンには中々行きにくい。
でも、誰かやチームの力を借りれば、1人では行けなかったパニックゾーンに行けることがあります。でも、そのためにはお互いの信頼関係が肝。今回のチームはそれができなかったのかなと。

という僕の解釈です。
本当のところはどうだったかは分かりません。

チームの誰も「もやもや」しない「目標設定」を行うためには
設定レベルも大切ですが、そのためにリソースがあるかどうかも大切ですが、
心の部分で自分もチームも信じることができればければ
「達成できない」
と今回学ばせてもらいました。

理論では説明できるけど、それ以上の気づきがあったワークショップでした。

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