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構想録note版〈9〉

「構想録」とは読んで字のごとく、私が考えたオリジナル・ストーリーの構想を記録していく“創作ノート”です。

-リアムス諸国設定(帝政プロシラツ 2)-

私の妄想の世界へようこそ。

※ネティナル党の擡頭
この様な紊乱した国情を徹底的に打破し、タイデル大帝時代の栄えあるプロシラツ大帝国の再興を主張した、セリアズ=ライドラル(♂)率いるネティナル党が擡頭する。

投票率の低下という国民の政治への無関心を逆に利用し、マイノリティたる一部の熱狂的な支持者により、着実に議席を増やすと同時に、ネティナル・アーテマーと呼ばれる私設警護隊を使い、対抗政党等への恫喝や襲撃を繰り返し、勢力を拡大していった。

国政選挙で議会掌握後、大粛清を敢行しネティナルの一党独裁政治となる。

有効な雇用対策や、連座制適用等の厳罰主義で犯罪を減少させ、生活を安定させる一方、愚民政策で国民を統制し、富国強兵を押し進めた。

※戦争突入
ネティナル政権の膨脹政策を非難して、エイルド等の諸国は経済封鎖を行う。

ライドラルはプロシラツ国家の生存権確立、更にリアムス文化圏の安定はプロシラツ大帝国の再興しかなく、その為の失地回復。又、チュエーヌン条約を国辱とし、その雪辱は国家としての義務であり宿命であると唱え、エイルド、セルジア等のかつての戦勝国に宣戦布告をする。

奇襲攻撃でアンヌ=リンデヴァルト=ラグジェヌ(♀・リンデヴァルトは爵位)が指揮する、セルジア主力艦隊を撃破し帝都ルオンを包囲。セルジアのほぼ全域を支配下に置いた。
ルヴァナ(セルジア君主の固有名)アネットを首都デルラミンに連行し軟禁した。(←要再考)

セルジア降伏後、セルジア援護に対する制裁と君主制を否定する危険な民主主義者(ポイズニスト)からの自衛と唱えて太陽系連邦(地球)への侵攻を開始。
一時は火星にまで迫るが、木星攻防戦に敗北して以後主導権を失い、地球占領はならなかった。

最終的には、態勢を建て直したエイルドと太陽系に挟撃され首都が陥落。ライドラルは自殺しネティナル政権は崩壊した。

※ネティナル政権下のプロシラツでは三つの軍が存在した。
・プロシラツ帝国軍
「帝国軍」と呼ばれ、古くからある一般の「国軍」である。ライドラルは政権を獲得すると、徴兵制を布き戦力を増強した。

・ネティナル・アーテマー
元はネティナル党の私設警護隊で、党内では「実行部隊」等と呼ばれていた。

・タイデル・アームス
タイデル帝時代に創設された最精鋭軍。皇族や貴族の子弟、帝国軍及び民間からの選りすぐりで構成された。チュエーヌン条約に因り解体。
既にネティナル・アーテマーがある事から、党内の一部から必要性を疑問視する声があったが、ライドラルの強い希望に因り再建された。再建についてはライドラルの私意性が極めて強く、彼にとっては実用性よりも、復古的な観念から存在する事に意義があった様である。
実際、「お飾り軍」等と揶揄されたが、ライドラルのルオン進軍の護衛や、軟禁した女皇アネット警護に活躍した。最後には、対太陽系戦に投入され全滅した。

次回もリアムス諸国の紹介です。

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〈つづく〉