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窓窓(冬眠の短歌)

都会の戸 都会の窓と わたしたち ふたつのあいだ 紫の風

この光 砂漠のひかり 忘れたら セルフレジでも まばたきばかり

どろどろの こぼしてもまだ 重スープ 地下まで垂れて 電車が止まる 

いちごあめ あったら食べる なかったら ところかまわず 貶しさえする

いつからで どこまでだったか わからない 蹴ったら飛んで 脳になる星

床を拭き メスティンを捨て 旅に出る 両端ひらいた ままの窓窓

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