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リラックスは伝わる【システマをまなぶ】

今回は、伊藤先生のワーク。

伊藤先生は、システマの学びの前に、かなりしっかりめのウォーミングアップをしてくれる。

思うように体が動かないので、もどかしいのもあるけれど、「あ、自分は肩甲骨の裏側の筋肉がぜんぜん動かせないんだな」とか分かるのも楽しい。

そのウォーミングアップの中で、その日学ぶ身体の動きなどが少しずつ取り入れられている。上半身と下半身が連動していないとか。自分の身体なのに、本当に思うように動かせないものだ。

今回はリラックスについて。

自分のリラックスは相手に伝わる、というワークをいろんな形式で試してみた。

システマの難しいところは「型がない」というところかもしれない。同じクラスの人と、帰り道のエレベーターとか電車の中で話す機会があったのだけれど、ふたりとも「型がないことがむずかしい」といっていた。確かに、自分自身の呼吸と、筋肉の動かしかたがすべて。型があると、型にはめなきゃいけないと思うのはシステマの場合には命取りになるのかも。

自分で試してみて、筋肉の動き、緊張時とリラックス時の筋肉の動きの流れとか。そういうのを自分で会得というか体感しながら進めていかなくちゃいけない。

「リラックスは伝わるし、こんなことは難しいとか不思議と思わないで」といわれるものの、理屈で考えてしまうから不思議だなと思う。

たとえば、リラックスした状態で、相手の背中を触る(または触れるギリギリくらいまで近づける)と、相手はリラックスを感じて倒れていくというもの。

リラックスで考えると不思議だけど、緊張状態で考えると全然不思議じゃない。緊張したり、ピリピリした人がいるとその人につられて全体が緊張した雰囲気になる。また、テレビドラマや映画とかでも手に汗を握る、緊張のシーンのとき、見ているだけでも肩が凝って、身体に力が入ってしまう、というのがある。

リラックスはその反対だと思えば、別に不思議なことじゃない。けれど、実際にワークをしてみると不思議な気持ちになる。触れられていないのに、身体が勝手に動くというか。動かされているというか。

ただ、伊藤先生は「今日みたいなワークは、疑われやすい」というようなことも最後にお話しされていた。何というか、自分の意識しない方向に身体が動くため、催眠術っぽさがある。システマを学んでいる人は悪用しないだろう。けれど、「なんとなくそういうことができる」と分かっている人は、「手から波動が出ています」とか言って、悪用するかもしれない。

自主トレには新たにブリッジの体勢での腕の屈伸(できれば)と、足指の関節を柔らかくするを追加してみよう。やることがいっぱいで忙しいー。

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