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投資バカの思考法は、投資だけにかぎらずいろいろと役立ちそうだ。

半年ほどのあいだ、ずっと積読になっていしまっていた、藤野英人さんの「投資バカの思考法」を読み終えた。

手に取るきっかけになったのは渋谷さんの、このnoteのおかげだ。

冒頭で、渋谷さんも「去年の5月に買ったものの、積読してた……」と書いてあって、紹介されている本は違うけれど、似たような状況だったので、ちょっと笑ってしまった。そして「これは、いま読め!っていうことだな」と思い立って、手に取ることができた。

そもそも、藤野英人さんの本を購入したきっかけは、ほぼ日のこの記事である。

2015年の、本が発売されたころのコンテンツだけれど、「おすすめ記事」か何かで紹介されていたのが目に留まり「おもしろいなあ」と感動して本を購入することにした。(すぐには読めずに積読になっていたのだけれど)

ファンドマネージャーは、どういった思考法で投資運用をおこなっているか、素の思考法を紹介するという本なのだけれど、投資だけに限った内容ではない。

ほぼ日のコンテンツ「恋と投資。」を読むだけでも、思考法はさまざまな場面で活かすことができることが分かる。

わたしがわりと陥りやすい考え方のひとつに「今やめるのは、元が取れない」というものがある。

はじめたときに、けっこうお金やら時間がかかったし、いま手放すともったいないかなあ……と、ためらって、ぐずぐずしてしまう。ものに限ったことではなくて、アイデアなんかでも、固執してしまって損得勘定というか、「過去にこれだけ費やしたんだから」と、目線を過去に向けてしまうことが多い。

けれども、この本で紹介されていた「未来に目を向ける」という考え方には「これから、そうしよう。その考え方を取り入れよう」と、ものすごく説得力があった。

未来に目を向ける、未来に価値があるかどうか、いま判断する。過去の価値は、判断に含まない。

本の中では「この株は買ったときは高額だったのに、いまは安くなっている。今売ると、いくらの損になるから、手放すのが惜しい」という書き方をされていた。こういった考え方を、いつもではないけれど、やっぱりしてしまうことが多い。

けれど、株や投資の世界では「損切り」という言い方をするようだけれど、

「損切り」の判断をできるかどうか、この考え方をわたし自身に定着できるかどうかが大事だなと思った。

これから先、この株(株は一例。アイデアでも、なんでもいい)を持ち続ける意味はあるか。未来にこの株を持っていたいか? と自分にということができるかどうか。判断を下すことも難しい。

けれど、すべては判断を下すことの繰り返しだ。「やっぱり先送りしよう」と、いったん保留にしていることも「保留にする」という判断を下している。一見謎かけのように見えるかもしれないけれど、すべては判断の繰り返しだ。

判断をどの時点で下すか、目線をどこに向けて下すか。過去に目線を向けていても、もう過去は戻ってこないのだから、未来に向けて下すしかない。

すごく良いタイミングでこの本を読めた。一度ではくみ取れない部分もあったので、時間をおいて、もう一度読んでみようとも思っている。


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