普段は乗らないバスに揺られて
ゴールデンウィーク、前半の三連休。
カレンダー通りにお休みがあるって、本当にありがたいことです。
いつもの休日だと結局だらけて過ごしてしまうことも多いのですが、こういったまとまった連休だと「今のうちにやらなくちゃ!」みたいな危機感があって、がぜん張り切るタイプです。冬物のクリーニングをまとめて出すとか、買いあぐねていた辞書を思い切って購入するとか。
ゴールデンウィークに限ったことではないのですが、我が家は夫婦、それぞれが好き勝手に過ごすことになっています。今回のお休みも夫は山へ釣りに行き、妻は街へ買い物に出かけます。
普段は夫の運転で、スーパーやホームセンターに出かけますが、釣りに行っているため車はありません。公共機関のバスに乗ったり、電車に乗って出かけます。そのなかで、普段は滅多に乗ることのない「送迎バス」に乗ってみました。
我が家からすこし離れた場所にはショッピングモールがあります。まあ、田舎、というほどではないにしろ郊外によくあるタイプのやつです。フードコートとか、ミニゲームコーナーなんかがあって、子どもがいるお家なら一日中そこで過ごせるねっていう感じの場所です。食料品から衣類、暮らしに必要な雑貨などか一度にすべて購入できるので、時折利用しています。
そのショッピングモールに行くために、我が家の近くでは「送迎バス」が一時間に一本、循環しているんです。高齢者の方が多い地域で、そのショッピングモールへ行くには、ちょっとだけ交通の便が悪いんです。もちろん自家用車があれば、ぴゅうっと行けるのですが。
そういった買い物へ行きづらい方などを主に対象としたバスがあるのですが、基本的にはショッピングモールのカードを持っていれば誰でも乗車できます。
なんとなく、久しぶりに乗ってみたくて時間に合わせて乗ってみました。
住宅街の中をぐるぐる、ぐるぐると細かく周りながらバスは進みます。本当に歩いて行ける場所を通っているのか分からないほどに、知らない景色ばかりです。薄暗いトンネルを通ったかと思えば、ビシッと一線の乱れもないほどに整った新興住宅地があったり。すごくきれいにお庭を花でいっぱいにしているお宅、長い間かけられているせいか「売物件」の看板がくたびれていたり。
普段はまったく通らない道を進みながら、バスはショッピングモールに到着しました。まっすぐ行けば十分もあればつくのですが、そのバスに乗ると三十分近くはかかるので、余裕がないと乗る気にはなりません。けれども、住んでいる家のすぐ近くであっても、見たことのない景色は広がっているし、新しい発見なんて、どこででもできるんですよね。
ゴールデンウィークの始まりは、バスに乗っただけでちょっと満足できました。余裕があると、視野が広がっていいですね。
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