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それは夢ではない

わたしの前を歩く、六十代くらいのご夫婦の会話がちらりと耳に届いた。

「短い映画だったけど、よかったよな」
「そうね。いいお話だった」

その言葉が聞こえただけで、なんだか胸がいっぱいになった。

テアトル蒲田で上映されていた「観覧車の下で会いましょう〜人生は観覧車のよう〜」を見てきました。

上映してすぐのころに渋谷。さんが「見てきました!」という記事を書いてくださって。

いくらお礼を言っても言い足りないくらいです。渋谷。さん、ありがとうございます。見てくださったみなさまも、ありがとうございます。

テアトル蒲田での上映は11月12日で終了しましたが、動画が配信されていますので、よろしければご覧ください。

原作はわたしが書いた「観覧車の下で、会いましょう。」という作品です。映像化されるにあたり、お話の内容は変わっていませんが、登場する場所などは違っています。

蒲田の街に住む、多くの人にとってなじみ深い場所がたくさんでてきています。

街がきざむ歴史は、そこに住まうひとびとの歴史そのものでもあると考えています。

東急プラザ蒲田の屋上にある観覧車も、ひとびとが行き交う商店街も、レトロな雰囲気を漂わせているテアトル蒲田も。ひとびとの暮らしとともにあって、いろんな思い出がしみ込んでいるんだと思っています。

ショートフィルムのエンドロールにはモノクロころから蒲田の歴史が切り取られた写真が映し出されています。それと同時に、福耳の歌う「八月の夢」が流れます。

この「八月の夢」という歌、すごく胸に響いて、繰り返して何度も聞いてしまいました。

歌詞のなかで「それは夢ではない」という言葉が出てくるのですが、この言葉をかみしめて、また少しずつ、こつこつ進んでいこうと思います。


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