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【観劇レポ】梅棒「ウチの親父が最強」

2019.9.5~10.27 @東京、福岡、三重、大阪
梅棒の「ウチの親父が最強」が帰ってきた!!!

突然ですが、何かを人におすすめするって結構ハードル高くないですか?
自分は好きだけど相手の好みに合うかな? なんて悩んだり(特にエンタメ作品は幅広過ぎて好みもいろいろわかれそう)。それに自分が好きなものを否定されるって耐え難いじゃないですか。しかるがゆえに、好きで好きで仕方がないものほどお勧めしにくくなるという苦しい現実。。。

なのですが。
わたくし、梅棒だけは誰にでもおすすめできると思っています。条件は「日本語が理解できる」これだけ。なんとなくでも流行りのJ-POPを耳にしたことがある人だったらもう言うことなし。

ということで、2019.10.27まで上演の梅棒作品についてお話していきます。

まず、梅棒とは...
ストーリー性の有る演劇的な世界観をジャズダンスとJ-POPで創り上げる、エンタテインメント集団。 「多くのお客様が感情移入し、共感、感動できるパフォーマンス」を信条に、「劇場型ダンスエンタテインメント」を提供。             -オフィシャルサイト(下記)より転載

キレッキレのジャズダンスで最強に楽しいエンタメを作り出す男11人のエンターテイメントジャズダンス集団です。
セリフはほとんど使わずJ-POPの音楽とダンスで約90分の物語を作り上げます。そして特筆すべきはそのエンタメ性。ポジティブ!ハッピー!前向きな言葉がこれほど似合う作品が他にあるだろうか(いやない)。

「ウチの親父が最強」について
2012年から毎年オリジナル作品を上演している梅棒。その第二回公演(2014年)の再演になります。
ポスタービジュアル見ていただくと…なんとなくロミジュリ感。
公式サイトのビジュアル見ていただくと…悪いやつらいそう。

「うれしい時も悲しい時も、どんな時もなにが起きても、お父さんがいる、家族がいる――」

家族の話。恋の話。胸にジンとくる話。どれも本当ですが事前知識はいりません。まだ上演中ということもあり、ネタバレに配慮して箇条書きでおすすめポイント並べます。

 ①惜しげもなく繰り出される超ハイレベルなダンス!目が足らない!
 ②事前知識なしで即没頭できるわかりやすい王道ストーリー!
 ③上演時間の9割笑い続け。笑いのツボを押さえまくった構成!
 ④ほぼセリフなし!なのに伝わる演技力!
 ⑤ほぼセリフなし!セリフ以上に伝わるJ-POPの歌詞!(選曲の妙)
 ⑥主演を客演に譲り渡す潔い配役!
 ⑦主演、若手のダンス力。こんなに踊れる方々だったんだ…!
 ⑧梅棒はもちろん常連の客演の抜群の安定感!
 ⑨観劇後の満足感。ポジティブな感情しかない!
 ⑩前方席の迫力…!汗、新聞、かつおぶし(?)、色々とんでくる。
 ⑪ご飯は(なるべく)誰かと一緒に食べようと思うようになる。
 ⑫最強は親父ではなくおかん...?

笑いすぎて表情筋が筋肉痛になるってなかなかないことです。本当かどうかはぜひ劇場で確かめてください(笑。
もし余裕があるなら…この映像を観劇前に見て、そして観劇後にも見ていただくとあるシーンがよりぐっとくる、かもしれません。

最後に
直接公演とは関係ないのですがひとつどうしても掲載しておきたかったツイートを。

こちら、ファンの方がこの作品をおすすめするためにまとめをツイートされたものなのですが、それに梅棒主宰の伊藤今人さんが言及されたもの。

ファン冥利に尽きるってこういうことじゃないですか!!!!

ファンは応援している人のリアクションが欲しくて何かをやっているわけではないけれど、それでもこうやって見てくれて反応してくれてしかもやったことに感謝をもらえたって…これからも応援しよう!って思いますよね? 私なら思います。だからこのツイート見たときにある種の感動を覚えたのです。
実は7月末に梅棒さん、ファンクラブ会員のみの限定イベントを行われたのですが(会員のみのためにレポは割愛)、その際もどうやったらファンの人たちが喜んでくれるか、自分たちを応援することで誇りを持ってくれるか、そんなことを細部まで考えられたイベントだったんです。きっとこの方たちは誰かをとんでもなく好きになったことがある人たちなんだろうなって。
作品はもちろん、作品に触れていない時期もファンを大切にするファンベースを体現するような素敵な団体だなと思います。

梅棒ファンは幸せだよな~っていつも思う。

そんな楽しいが満載の梅棒劇場は10/27までです。冒頭でも言いましたが日本語がわかる人全員におススメできる作品なのでハッピーになりたい人はぜひ。


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